« 「小事から大事は発する。油断してはいけない」 | トップページ | しなやかに、強く »

大きな足跡を残した先人

4_3

   三船久蔵                三浦哲郎         久保田政子       寺山修司   

  大きな足跡を残した先人たちの略歴を見ていて、不思議なことに気付いた。時代や分野は異なるのに、同じ年齢で後の人生を左右するような経験をし、まっしぐらに、あるいは苦悶(くもん)しながら、前を向いて歩み出している

▼久慈市で生まれた柔道の三船久蔵十段の場合、1903年が節目だったようだ。仙台二中から東京専門学校(現早大)へ進み、同時に講道館に入門した。後に技の工夫を凝らし、柔道の神様と呼ばれた

▼八戸市出身で芥川賞作家の三浦哲郎さんは、大学を休学して同市立白銀中学校で2年間教鞭(きょうべん)を執った。当直室で「自分には滅びの血が流れているのではないか」と考え、文学を志す決意を固め、大学に再入学した

▼同市生まれの画家、久保田政子さんは、卒業後に美術教師になるという約束で親の許しを得て、女子美術大学に進んだ。だが、教育実習で教員に向いていないと痛感、絵を描いて生きる決意を固めた

▼詩や演劇、映画などで幅広く活躍した鬼才・寺山修司さんは、大学に入学して間もなく重い腎臓病を患い、長い入院生活を送った。病床で書いた戯曲や詩などが注目され、退院後にさまざまな分野で才能を発揮した

▼これらは先人の20歳ごろの経歴から拾った。いずれも自分を見つめ直し、力強く未来への一歩を踏み出している。周囲の支えもあっただろう。きょうは「成人の日」。人生の再スタートとなる節目の日である。【天鐘】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Photo


      珍念のコメントは『蛇足』






« 「小事から大事は発する。油断してはいけない」 | トップページ | しなやかに、強く »