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「聴診器 心の音も聞いている」

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               ちょっとした違和感だった。職場に近い、えんどうクリニック
              (会津若松市)を訪ねたら、「痔瘻(じろう)ですね。切らない
              と治らないよ」。院長の遠藤剛さん(59)に手術してもらった。
              2週間の入院中、ふと気付いたのは術後の痛みが薄れた
              頃。院内の壁には病気の解説がびっしり。院内報、遠藤さん
              が新聞や雑誌に投稿した記事のファイルもあちこちにある





▼大病院でがん治療に携わり、胃、大腸、肛門に特化して地域と新たな向き合い方を始めたのは25年前。ベッド10床。医師は遠藤さん1人。手術もこなす。数少なくなった有床診療所だ

▼「何でも聞いて」と会話を通し、患者の納得を重視する。説明は分かりやすい。1日の外来患者は100人を超す。「話す時間が少ないのは申し訳ない」と、院内で健康セミナーを毎月開き、病気の話をする。無料で誰でも参加でき盛況だ

▼胃が痛ければ、コンビニでも薬が買える時代。症状が治まれば良いで済ませず、「なぜなぜ問答」をしてほしいと遠藤さん。なぜ病気になったのか。病の仕組みに照らせば、改めるべき生活習慣が見え、治療や予防につながると説く

▼退院時に寄せ書きを頂いた。看護師さん、栄養士さんらの一言アドバイス。「聴診器 心の音も聞いている」。遠藤さんはそう書いてくれた。【河北春秋】

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Tin


    珍念の脳裏に『天台大師』の言葉が思い浮かぶ!






 天台大師は「上医は声を聴き」(優れた医師は声を聴いて診断し)と説いている(摩訶止観巻八の上、「病患を観ぜよ」)。

 声には体調の変化も如実に表れる。発声には、ほとんど全身の諸器官が関係するからである。もちろん、心理状態も大きく反映される。

 ちなみに、天台大師は上中下と分けた医師の内、残りの中医と下医は、それぞれ「中医は色(しき)を相し、下医は脈を診る」(中ほどの医師は、表にあらわれた顔色や身体の様子を観察し、その他の下医は脈をとって診断する)と述べている。

 ともあれ、「声」はそれほどデリケートなものですが。

 声の微妙さを示す、こんなエピソードを、ある人が話していた。森鴎外の名作で有名な『山椒大夫』の物語を映画化した時のことである(1954年)。主演は女優の田中絹代さん。彼女は、幼い姉弟、安寿と厨子王に生き別れする哀れな母親を見事に演じた。

 老い、疲れた苦しみの母という役づくりのため、彼女は撮影中、ずっと肉を口にせず、野菜中心の食事を通した。撮影がやっと終わり、ホッとしてビフテキを食べに行った。その気持ちは、よくおわかりと思いますが。

 次は画面を見ながら「音(声)を入れる作業である。ところが――。

 「厨子王! 厨子王!」。何度やっても、溝口健二監督はオーケーしない。「声にツヤがあり過ぎる。何かいいものを食べただろう!」と、見事に言い当てられた。この声では駄目だと、監督は首をたてに振らない。

 何と5時間、同じ場面を繰り返した。疲れ果てた頃、やっと許しが出たという話である。聞く人が聞けば、それほど声は繊細なものであり、正直である。

【一言居士】の(珍念)反省し、恥じています!ι(´Д`υ)アセアセ

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