「孤島の野犬」
児童文学者の椋鳩十さんの代表作に、甑島を舞台に
した「孤島の野犬」がある。野犬の生態や習性を生き
生きと描き、自然界の掟(おきて)や里に住む人との
関係を考えさせる。
野犬の群れがイノシシを仕留める描写が興味深い。足跡の臭いをかぎ分け、見つけた獲物はどこまでも追い回し、疲れて動けなくなったところを襲う。「オーオー」と勝ちどきの遠ぼえを上げるさまはオオカミを思わせる。
それもそのはず、祖先は同じである。辞書で「山犬」を引けば両者が出てくる。そのオオカミを山に放つ構想が浮上している。猟師が減って増えすぎたシカやイノシシを捕食してもらい、生態系を再生する試みだ。
提唱する日本オオカミ協会によると、米国で成功例があるという。外来種を持ち込む懸念に対しては、日本に明治の頃まで生息していたとされ、トキの復活と同じと説く。5月に南九州支部も発足しており、農業被害や森林荒廃の深刻さを物語る。
童話「赤ずきん」で知られるようにオオカミには凶暴なイメージが付きまとう。一方、日本では田畑を荒らす野生動物の天敵であり、山を守る神とあがめる地域も残る。
後にオオカミが絶滅したのも、農山村が衰退し鳥獣による食害が増えたのも、結局は人間の所業が招いたことといえよう。ただ、オオカミの復活話となると、そうたやすく事は運ぶまい。椋さんなら何と答えるだろうか。 【南風禄】
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珍念の脳裏に、映画『ドリトル先生不思議な旅』
が思い浮かぶ!(ドリトル先生)出番です。
『ドリトル先生不思議な旅』 あらすじ
イギリスの片田舎に住む女嫌いの田舎医者、ドリトル先生は動物の言葉がわかるため、変わり者扱いされていた。そのために裁判所はドリトル先生を精神病院に入れようとする。先生は理解者であるトミー少年と猫肉屋のマシューの助けで何とか逃げ出して、アフリカへの船旅に出て、やがて不思議な漂流島に到着する。
その島の住民たちは戦争ばかりしていたが、先生の活躍で島は無事に元の大陸と合体することが出来た。島民たちは先生を王様にしようとするが、束縛を嫌った先生は「大海かたつむり」の甲羅に入れてもらってイギリスに帰っていく。
今日も(珍念)のコメントは 『支離滅裂』 お笑い下され~い! ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~