« ユネスコ憲章 | トップページ | 「偉大な大統領」 »

「稲むらの火」

Photo_2

        江戸時代の1854年、安政南海地震のときの出来事
        である。強い揺れに襲われた後も、祭りの支度を続け
        る村人に気付いた男性が高台の稲束に火をつけて
        人々を誘導し、大勢の命を津波から守った。








 ▼和歌山県広川町に残る「稲むらの火」の逸話だ。紀伊半島などが大津波に襲われた旧暦のきょう11月5日を日本では「津波防災の日」と定め、2016年から国連の「世界津波の日」になった。

 ▼稲むらの火は明治時代に小泉八雲が英語で著した「生神様(いきがみさま)」を、分かりやすい物語に再話したものだ。昭和12年から10年間は小学校の国語読本にも掲載され、その後も教科書などで紹介された。

 ▼主人公は地元の豪商・浜口梧陵で、史実は少し違うらしい。津波の前ではなく、最初の津波の後に丘の上の稲わらに火をつけて夜間の逃げ道を示したという。浜口は後に、私財を投じて浜に堤防も築いている。

 ▼東日本大震災で多くの人の命を奪った津波は、その後も世界各地で被害をもたらしている。9月末のインドネシア地震では津波だけでなく液状化現象による地滑りも発生した。2000人余りが死亡し、不明者も1000人を超えている。

 ▼日本では南海トラフ巨大地震に備え、津波への警戒が必要だ。命を守るには避難所の確保や訓練、情報提供など日ごろの準備と心構えが大切である。過去の教訓に学び、一人一人が心に「稲むらの火」を抱き続けたい。 【南風禄】

.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。

Photo_3


      『前車の覆るは後車の戒め』

     【読み】  ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ 
     【意味】  前車の覆るは後車の戒めとは、先人の失敗
     は、後の人の教訓になるということのたとえ




.

« ユネスコ憲章 | トップページ | 「偉大な大統領」 »