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「洪庵のたいまつ」

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                              小説家の司馬遼太郎さんに「洪庵のたいまつ」
                              という文章がある。江戸時代末期の医者、緒方
                              洪庵(1810~63年)の生涯を書いたもので
                             小学5年の国語教科書に載った



▼洪庵は患者を治療するだけでなく、蘭学を教える塾を開き、12カ条の訓戒をつくった。その第1条はいう。「医者がこの世で生活しているのは人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな」

▼司馬さんは、洪庵は恩師から引き継いだ「たいまつの火」をいっそう大きくして弟子に移した、とたたえた。現代では医者を病院と読み替えても差し支えないだろう。私たちは病気やけがをした時、たいまつの恩恵を受けて生きてきたのではないか

▼JA県厚生連は十日町市の中条第二病院を来年3月末で閉鎖し、診療所にする方針を決めた。病院には十日町市で唯一の精神病床がある。住民団体は存続を求めて4万人を超える署名を集めた。息子が入院中の70代の女性は「私もひざが悪い。いつまで面倒を見られるか」と不安を募らせる

▼閉鎖理由は、人口減少もあり、「収益確保が困難なため」という。洪庵の戒めと読み比べると、懸け離れている。洪庵が「収益確保」の文字を見たら、何と言うだろうか

「洪庵のたいまつ」は「十六の話」という文庫本で読むことができる。わずか10ページだが、その一言一言は胸に染み入る。病院の役目とは何だろう、改めて考えてみたい。それは地域住民あってのもののはずである。 【日報抄】

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         「十六の話」
商品の説明 内容(「BOOK」データベースより)

         二十一世紀に生きる人びとへの思いをこめて伝える、「歴史から学
         んだ人間の生き方の基本的なことども」。山片蟠桃や緒方洪庵の
         美しい生涯、井筒俊彦氏・開高健氏の思想と文学、「華厳をめぐる
         話」など十六の文集。新たに井筒俊彦氏との対談「二十世紀末の
         闇と光」を収録。

トップカスタマーレビュー

清澤達夫 『十六の話』を読んで

司馬史観の真髄が書かれた本で、大いに今後の研究の道を明確にできた内容であったと、思う

アマゾネス 人生において絶対得になる本です

読んで為になるいい話があって、大変参考になりました。特に若い人は今の内
に読んでおいた方が人生において絶対得になる本です。

Te_31

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