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「セーラー服と機関銃」

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                  高校生の時、一世を風靡(ふうび)する邦画が登場した。
                  破天荒で突飛(とっぴ)なのに、ひどく感傷的になったの
                  を覚えている。嫌というほど強烈に突き刺さり、思い出す
                  と、今でも時代の匂いが蘇(よみがえ)ってくる





▼薬師丸ひろ子さん主演の「セーラー服と機関銃」。1981年のことである。社会現象にもなる異色作を撮った監督が地元ゆかりの人だとは、当時は知る由もなかった。無頼派で鳴らした相米慎二監督。田子町にルーツを持つ人だと知ったのは記者になってからだった

▼17年前、肺がんのため53歳の若さで世を去った。役者をぎりぎりまで追い詰める厳しい演技指導でも知られたが、今も慕う関係者は多い

▼町で監督と作品の魅力を語り合う映画祭りが始まったのは2014年。当代の名優たちが毎年訪れ、“悪口”で盛り上がるのも監督への深い思慕がある故だ

▼先日のイベントにゲスト出演した斉藤由貴さんの話も印象的だった。「噓(うそ)がなく建前もない人。だからこの人に認められたいと思った」。作品がヒリヒリと痛いほど突き刺さるのは、役者も観(み)る者もむき出しにされるからなのか

今は父の出身地である同町相米地区の先祖代々の墓に眠る。9日の命日を前に今日、有志たちが地区でしのぶ会を行う。懐かしむほどに、ある喪失感も浮き上がってくる。破天荒な個性派はめっきり少なくなり、「無頼派」にもお目にかかれなくなった。時代がそうなのか。 【天鐘】

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 Coramisuto




       斯く言う(珍念)のコメントは『蛇足』





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