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2018年9月

吉野桜

       Yakumo


  日本国籍を取得して小泉八雲と名乗ったラフカディオ・ハーンは転生の物語を好んだ。
例えば「乳母桜」。重い病気の娘を救うため乳母が身代わりに自分の命を取ってほしいとお寺で祈る

▼娘が全快した日、乳母は臨終の床につき、願いがかなったお礼に、寺に桜を奉納するよう言い残して死んだ。その桜が毎年、乳母の命日に見事な花を咲かせたという。ハーンは、魂が時には植物に生まれ変わり、脈々と存在し続けると信じていた

▼54歳で亡くなる直前、9月も末というのに、庭の桜が花を付けた。喜んだハーンは「ハロー」と呼びかけたそうだ。妻の小泉セツは回想記に、「この桜は年々ヘルン(ハーン)に可愛(かわい)がられて、賞(ほ)められて居(い)ましたから、それを思うて御暇乞(おいとまごい)を申しに咲いたのだと思はれます」と記している

▼多くの人にとって、桜は人生の節目となる記憶に結びついている。胆振管内厚真町吉野の地名の由来とも言われた「吉野桜」も、そんな木だったろう

▼その吉野地区は胆振東部地震の土砂崩れで、住民の半数以上の19人が犠牲となり桜も消えた。「吉野がなくなった」「もう住めないかもしれない」。本紙が伝える残された人の言葉に胸がつぶれる

▼思い出がかえって悲しみを誘うこともあろう。近づく冬も心配だ。今はぼうぜんと眺めるしかない土地だとしても、静かな日常が戻り、桜もよみがえる日が来ると信じたい。【卓上四季】

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        斯く言う(珍念)感動しました!


【宮嶋茂樹の直球&曲球】

Miyazaki


                       「発砲前に警告したのか?」だって?
                       あんたの家族、人質にしても射殺したらアカンのか?

 




 ◆また、痛ましい事件がよりによって東日本大震災の被災地、仙台市で起こった。夜明け前、交番で勤務中の清野裕彰(せいの・ひろあき)巡査長(33)=警部補へ2階級特進=が「金を拾った」と訪れた若い男に襲われ、殉職されたのである。犯人の大学生、相沢悠太容疑者(21)と争う声がして、あわてて交番の別室から出た同僚の警察官にも襲いかかろうとしたため、犯人に向けて拳銃3発を発砲、射殺した。

 ◆この一報に触れた、テレビのコメンテーターや有名ジャーナリストらのノー天気なこと…。「発砲前にちゃんと警告をしたのか?」「どうして威嚇射撃をしなかった?」「3発も撃つ必要があったのか?」やの、揚げ句は「交番の警察官が襲われるのは拳銃奪取が目的」やの、警察官の拳銃不要論まで出てくる始末やないか。

 ◆アホか、そんなたわ言コイとるのは言論界のみならず、政界でも不思議と「左寄り」の皆サマやろ。民間人の拳銃所持が実質できないわが国で大量殺人事件のほとんどは刃物によるものや。拳銃奪うてもシロートにはなかなか当たらんもんやし、第一弾丸尽きたらそれまでや。

 ◆ しかし刃物はちゃう。8人もの将来ある小学生が凶刃にかかった大阪教育大付属池田小の事件。記憶に新しいところでは、相模原の障害者施設で19人が犠牲になった事件。ナイフ1本で、それだけの尊い命が奪われたのである。そんな日本で、平和ボケが警察官に拳銃不要論をコク。

 ◆今回の事件でもし同僚の警察官がそんな平和ボケの世論を恐れ、発砲をためらったら清野巡査長ばかりか、自らも殺傷された上、拳銃を奪われ、案の定逃げられたら…となんで想像できんのか? 交番のそばには小学校もあったんやで。それでも左寄りの皆サマは、あらゆる銃に反対するか。自らは安全な場所に身を置いて好き勝手をコキながら。

 ◆警察官、自衛官、海上保安官…わが国で拳銃所持が許されている職業に就く人間は、拳銃以上に重い責任を背負わなければならん。もし、家族が人質にされたらどうする? 家族の命と引き換えでも犯人射殺はアカンといえるか?

 
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Kiru

           宮嶋茂樹氏の筆致は冴えている!
           珍念のコメントは(蛇足)

新潮社の創業者、佐藤義亮氏

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             一、良心に背く出版は、殺されてもせぬ事。
             一、どんな場合でも借金をしない事。
             一、決して約束手形を書かぬ事。

        


 新潮社の創業者、佐藤義亮への胸像贈呈は、島崎藤村と徳田秋声が発起し、作家ら750人余が協力した。1936(昭和11)年、創業40年の記念行事だ。藤村は銘板に記した。終始一貫の誠意と努力とを我が文運の興隆に捧げた、と

   ◆

秋田の貧しい家に生まれた佐藤は文学で身を立てようと17歳で上京、苦学した。本も買えず、1冊の本を神田の本屋街で少しずつ立ち読みして歩き一晩で読み終えたという。印刷会社の職工見習いの時、投稿が幹部の目に留まり、校正部に抜てきされた

   ◆

当時の文壇は二大派閥に属さなければ世に出られなかった。義憤を抱いた佐藤は1896年、自ら出版事業を興す。後の新潮社だ。文芸に力を入れ無名の作家を世に送り出した。〈良心に背く出版は、殺されてもせぬ事〉。この遺訓が時を経て、にわかに引き合いに出されている

   ◆

性的少数者(LGBT)を巡り月刊誌「新潮45」が自民党衆院議員の寄稿を掲載。差別的との批判を浴びると今度は反論特集を組んだ。批判は社内に広がり公式ツイッターで社員がつぶやいたのが創業者の遺訓だ。内容が出版の良心に恥じるからだろう

   ◆

書店には今、どぎつい言葉の中国・韓国たたきや安倍晋三首相のプロパガンダのような雑誌が平積みだ。新潮45も仲間に入れば「売れる」ともくろんだか。社は早々休刊を決めた。検証抜きでは出版の良心は取り戻せない。批判された寄稿者に「言論弾圧」との口実を与えて終わらないか。【斜面】

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                  フランスの思想家ボルテールの有名な言葉が、頭に浮かぶ。
                 <あなたの言うことに賛成できぬが、あなたが意見を述べる
                  権利は、死んでも守る>
。もっと度量が欲しい

          

カープ優勝とジョー・ルーツ氏

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 広島カープの創設時の話は涙なしには聞けない。ある入団1期生は、「まともに給料をもらったことはなかった」と言い「名古屋へ行くのに貨物列車に乗った」と回想する。

 四半世紀ひたすら下位に低迷した球団を支えたのは市民だった。倒産の危機に直面すると球場に救済金集めのための酒だるが置かれた。そんな弱小球団が変わるきっかけを作ったのが球団26年目のシーズンを迎えるにあたって監督就任した故ジョー・ルーツ氏だ。

 NHKの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」で放映された広島カープ初優勝の年の秘話。1975年春、日南でのキャンプは休みなし、帽子の色を独断で真っ赤に変え、「赤は戦う色。優勝するんだ」と選手たちを鼓舞し続けた。

 マジック1から足踏みが続いたが昨夜、セ・リーグ2位のヤクルトとの直接対決に勝って広島カープは球団初3連覇、9度目優勝を決めた。マツダスタジアムは歓喜の渦に包まれ油津商店街のパブリックビューイングで声援を送った日南市民も喜びを爆発させた。

 「赤は戦う色。優勝するんだ」と聞いた主軸の故衣笠祥雄さんが「青くなった」というのは笑い話だが結果は言葉通りになった。だが優勝の瞬間、ルーツ氏は監督ではなかった。審判への抗議がきっかけとなり15試合で退団したからだ。

 ルーツ氏に関する衣笠さんの別な回想。「ふだんはものすごく温厚な人。グラウンドに立ったときだけ人が変わるの」。指導的立場の人の闇があぶり出される日本のスポーツ界をどう見ているだろう。強いカープのきっかけを作った人は。 【くろしお】

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           このコラム『頂門の一針』素晴らしい!
           日本一を目指し、頑張って下さい。



すてきな男女の条件

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  すてきな男女になるための三つの条件とは何か。

 ともに一番は「プラス思考」だという。化粧品会社の元女性役員が郡山市で講演した。
愚痴や不満、人の悪口を言ってばかりいると、縦じわができて表情が曇る。前向きになるには自分の長所を見つけて自信を持つことだと説く。実際にやってみると、難しい。

 普段、意識しないせいか、すぐには思い浮かばない。あれこれ考え、何とかひねりだす。意外といいところがあると気付かされた。習い事でも自信が付く。達成度を他人ではなく、過去の自分と比べる。昨日より今日、今日より明日で、成長が見えてくる。仕事にも通じる。

 条件の二番目と三番目は異なる。

 男性は「信念」と「ナイスなジョークを言える」、女性は「笑顔」と「おいしそうに食べる」。
ことわざにも「男は度胸、女は愛嬌[あいきょう]」とある。決断力があり物おじしない、にこやかでかわいらしく振る舞う…。これも心掛けていないと、いざという時にできそうでできない。

 三番目は日々の生活の中で実践できる

 おいしい料理を囲んで冗談話に花を咲かせる。実りの秋を迎え、食欲が増す季節でもある。きっと、生き生きと輝くすてきな自分になれる。(あぶくま抄)

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ふと、(ウォルト・ディズニーの名言)が脳裏に浮かぶ!

 成功する秘訣を教えてほしい、どうすれば夢を実現することができますかと、よく人から尋ねられる。自分でやってみることだと私は答えている。


   夢を求め続ける勇気さえあれば、

   すべての夢は必ず実現できる。

   いつだって忘れないでほしい。

   すべて一匹のねずみから

   始まったということを。

 今日も珍念のコメントは『支離滅裂』お笑い下され~い!ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

田園回帰とインバウンド

Hito


                     アウグスティヌス

                     「世界は一冊の本にして、旅せざるひとびとは本を
                     一頁(ページ)しか読まざるなり」。






 古代の思想家アウグスティヌスの言葉である。旅はまだ見ぬ景色と見知らぬ人々との出会いをもたらす。書物のように啓蒙(けいもう)してくれる


▼岐阜県飛騨市を拠点に活動する旅行会社「美ら地球(ちゅらぼし)」。どこにでもありそうな里山をサイクリングで回るツアーが、外国人に受けている。世界屈指の旅行口コミサイトで満足度100%を獲得する快挙を成し遂げたそうだ

▼都内であった全国町村会主催のシンポジウムで、同社最高経営責任者(CEO)の山田拓(やまだたく)さんが「観光・交流とインバウンド(外国人誘客)」と題して人気の背景を説いた。インバウンドが農山村振興の可能性を引き出すヒントが随所にあった

▼ガイドと連れだって巡るのは田んぼだったり、民家だったり。コメ作りの詳細を解説し、人々の暮らしぶりを紹介する。黄色の帽子をかぶりランドセルを背負った子どもたちと触れ合うだけで、多くの外国人は大喜びする

▼名所旧跡はあえて避けるという。「関西で堪能しているから」と山田さん。ありふれたと思い込んでいる地域資源が外国人にはこの上ない魅力に映る

▼飛騨と遜色ない里山が県内のあちこちに広がっている。親切な住民も数多くいる。アイデアとやる気一つで、地域振興の種は大きく育つ。【雷鳴抄】

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日本の「里山」から世界の”SATOYAMA”へ。

 里山には先人の培ってきた自然と共に生きる暮らしがあります。これは持続可能な社会のモデルになりうる世界に誇れる日本の宝です。SATOYAMA EXPERIENCEは、国内外のお客様に里山の暮らしを見、聞き、感じることのできるサービスを提供します

『百聞は一見に如かず』・・・( ^ω^)おっおっおっ

潔癖(けつぺき) (@_@;)

Hito


                           世の中には度を越した、きれい好き
                           潔癖症の凡庸な人がいる。
                           筆者の知りあいにも、数人見受けられる。

                           それは、さて置き! 
                           隣国の「風変わりな人」のお話です。




 
 ▼「米元章」という人は、宋国の帝のご信頼が厚くその性、剛毅にして人格者と言いたいのですが、天才には、おうおうにして人なみ外れた欠陥が潔癖症でした。その奇行ともいいたいほどの言動だが、例えば、他人と同じ器を使うのはたとえ洗い清めても汚いといって、どこへ行っても自分専用の食器からでなければ飲み食いもしない。むろん、自分の持ち物に他人が触れるのも極端にきらい、少しでも汚れれば惜しげもなく廃棄する。いっも清水を用意して、ことあるごとに手を洗う。 洗ったあとは、手を翳して自然乾燥である。

 ▼とにかく、汚いものを目にしたり少し触れただけでも、今にも死んでしまうといわんばかりに大騒ぎするのだ。下世話な話だが、これでは厠へも行けないはずだし、まして、房事などもってのほかだといいだしそうなものなのだが・・きちんと妻を娶り、子供もいるから勝手といえば勝手なものだ。

 ▼この男にはもう一つ困った癖がある。収集癖である。書画骨董と石を集めるのだ。殊に、奇妙な形をした石を、それこそ山のように集めて身辺に置いて愛でている。現に書斎にも至る所様々な色や形をした奇石、怪石といった代物が並んでいる。
 
 ▼たしかに、中国には古来よりそういった石を愛好し鑑賞する伝統がある。天然自然に山の形をした石を机上に飾って、小天地を室内に表現したり、奇妙に穴のあいた大湖石を庭に配置して、天下の奇観を再現したりする。
 
 ▼米元章が仕える帝、のちに徽宗と諡号されるはずの人物も奇石迷いで、皇帝の権限で全国から名石を運ばせ、ひそかな顰蹙と怨恨をかっているところだ。米元章の趣味が、取り立てて変わっているというわけではない。問題があるとすれば、巨石に向かって、衣服を改め丁重に礼を執って兄と呼びかける程度のことだから、罪がないといいたいところだが・・・
 
 ▼やはり、問題はあるのだ。 石にしろ、その収集法が帝ほどではないにしろ・・いや、公の権力を持たない分、いっそ強欲と呼んで差し支えないほどいじましく、なさけないのである。

 ▼某所で名のある書家の軸を見せられた時のことである。ひと目見て気にいった元章は、欲しくなり「これをいただきたい」一点張りで、泣きついた。勿論、持ち主にとっては秘蔵の品である。しかも、かの米元章博士がそれほどに執着する品となれば、その価値は、はかりがたい。軽々しく、他人にくれてやれるようなものではない。

 ▼持ち主に一言のもとに跳ねられて、これは尋常な手段では手に入らないと悟った米元章は、その書を手に取るや窓の下の川に投げ込むそぶりを見せた。「あ・・・!」と持ち主が慌てた時には、件の品は米元章の脇の下。「いかがであろうかな」問われて、持ち主は折れた。

 ▼これ以上、拒絶すれば、元章は何をするかわからない。この品が永久に失われてしまうよりは、他人の物になっても存在してくれた方がまだましだ。というわけで、彼はまんまとその書をせしめることに成功したのだ。
 
 ▼これではまるで、市井の無頼の詐欺か強請だ。どうやら、米元章の極度の清潔好きは肉体の面にのみとどまって、人格の高潔さまでは至っていないらしい。この他にも、書画骨董や石をせびりとっていったという話題に、ことかかない。
 
 読者の皆さま・・ちょいと、長たらしく面白くもない、退屈な稚拙な文章ですが・・お気に障ったら、ご容赦下さい
 
 ▼ある時・ある客が招待を受けて部屋で待っていたおり「そこもとに、ぜひ見てもらいたいものがあってな」「あれを持ってまいれ・・ああ、素手でさわるでないぞ。そう、新しい手巾を用意しておるから、それで・・。

 ▼落とすでないぞそっとそっと」(何事ですか)「硯じや」問われて得意そうに胸を張ったところは、まるきり、子供である。「良いものを手に入れての。そこもとの眼を見込んで、是非見てもらいたい」と、いえば客の才能を認めているようだが、実際は見て褒めてくれる者ならだれでもいいに違いない。
 
 ▼(ここはひとつ、からかってやろうか)という悪戯気が起きたのだ。名案をひとつ、ふいに思いついた客は念のために尋ねた。「まさか御物ではありますまいな」というのは、米元章、相手に事欠いて皇帝陛下の硯を強請り取ってきたことがあるからだ。帝が米元章に屏風を書くようにお命じになったのは、彼の能筆を見込んでのことであろう。

 ▼他のことならば権高な彼だが、帝の命に背く気はない。ただし、いそいそと仕事にかかったのには理由がある。帝の御案の上にある文房を用いてもよいとのお言葉があった。一代の風流天子として知られた帝のこと筆も墨も硯も見事な品である。

 ▼それを見てとった米元章は、御前ですらすらと書き終えると、一礼して帝に申し上げた。「この硯は、卑しい臣めの筆を染めて、汚れましてございます。今後の陛下の御用に供するにはもったいのう御座います故、是非、臣に下賜くださいまするよう」 これには、帝も笑って許可を与えるしかなかった。と
 
 ▼返事を聞いたとたん、彼は硯を絹の朝服の袖にしまいこんだ。硯の中にはまだ墨液が残っており、それが朝服を黒く染めるのを意に介さず、まるで逃げるように退出していったとは、その場を見ていた者の証言である。 なにも米元章ほどの大博士が詭弁を弄さずとも、御硯などいくらでも下腸されていように、と笑い話になったもので、客も知っていたのである。

 ▼たかが硯とはいえ、かっては御物だった者に無礼があってはならぬと客は確認をとった。返答は「そんな大事なものを、だれがおいそれと他人にみせるものか。儂が見せたいのは、こちらじゃわい」「ほう、端渓ですね」手を出しかけて、客ははっと思いとどまった。

 ▼「いかがいたした」「手を洗い清めたいと思いまして、それに、直接、触れるのはもったいないし息がかかってはもうしわけありませんから、布を二枚」「そこもとは、やはり儂の見込んだとうりであった」米元章は相好を崩しながら特僮に布を持ってこさせ、布の一枚を顔の下半分に巻きつけた異様な格好で、客は慎重に硯を取り上げた。

 ▼「端渓の中でも、こんな微妙な石の紫色は見たことがありません」{ふむ、それで?}「石の肌理が細かく、青花文が出てしっとりと水を含んだようで」爪の先で、遠慮がちにすばやくはじいて、「柔らかな音がかすかにします。水厳ですね」  (よくわかったの)「これは、天下の名品ですね。まったく、見事なものです。

 ▼いったいどこからに入手なされました。こんな品に回り逢えるのは、一生に一度あるかないか・・」丁重に硯をあつかい、ためすがめつしながら褒め言葉を連発する客に、米元章は目を細めてうなずいていたんだが。

 ▼「しかし、たしかに美しい品ですが、硯は墨をする物。実際に磨ってみなければ真価は分かりません」(それは、道理じゃな。墨ならば、ここに水はすぐに・・・)持ってこさせるとまでいわさず、「では、磨ってみましょう」客は口の布をはぎ取った。何を・・と思う間もなく、唾を吐きだして、その水分で墨を磨り始めてしまったのだ。
 
 ▼米元章の顔色がみるみるうちに白くなり、次いであっという間に紅くなった。(なんということを・・・)雷鳴のような一喝に、客は本気で椅子から転げ落ちるところだった。(なんという穢いことをしてくれる。さっきまで、あれほど丁寧に見ておきながら、なんというざじゃ・・・) 「あ・・・これは」客は我が仕業の重大さに今更ながらに気づいたようにうろたえて見せた。

 ▼「これは、まことに。いや、気づきもせず、つい」 (なにが、ついじゃ)「いや、悪意からしたことではございません。すぐに洗い清めますから」(汚い) 「いえ、清水で何度でも、千度でも万度でも、洗います故」

 ▼(ええい、そんなことで穢れが取れるものか。こんな物はもう要らぬから、とっとと持って帰られるがよい)「そんな。天下無双の品は、それにふさわしい人物のところにあってこそ私ごときがこのようなものを」(いいから、持っていけ。一刻も早く、その穢い物を儂の目の前から持ち去ってくれい) 

 ▼客は恐縮しながらも件の硯を大事そうにふところに入れて辞去していった。 客が去っても米元章の憤怒はおさまらない。それから小半時ほどの間も、顔色を変え、書斎の中を歩き回り時には家具を蹴り飛ばしたり怒鳴り散らしたりしていたんだが・・・・ふと、気がついた。(もしも・・・)客がわざと唾を吐いたことにきずいたのだ。
 
 ▼彼の並はずれた潔癖症がそれを許さないことを承知の上、捨てるといいだすのを見越した上での仕業だったに違いない。(やられた。これは、やられたわい)びしゃりと額を打って、つぶやくその顔が・・・。(まったく、うまくしてやられたものじゃわい。いや、見事なものじゃ。今度儂もこの手を使うてみようかの) もう 笑いだした。
 
 ▼その手口に感心した瞬間、怒ることを忘れたのだ。あっさりと、水で洗い流したように忘れてしまえるところが、また、米元章の長所であり欠点であった。さっきまで怒声が聞こえていた書斎から、からからと高笑いが流れ出した。家人たちが気味悪そうな顔を見合わせていることも知らず、米元章はいっまでも笑い続けていた。{井上祐美子}

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      珍念も、ある意味の潔癖症かも知れません。
      変な意固地が・・心の隅に・・蠢いています。

イグ・ノーベル賞

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                      日本人が受賞した業績をいくつか挙げる。
                      さて、何の賞でしょう。2、3行読めば、ハハーンと
                      いう方もおられるだろうが





◆ハトを訓練し、ピカソとモネの絵を識別させた。股(また)のぞきすると実際より小さく見えることを証明した。牛ふんからバニラの香り成分を抽出した。わさびを利用した警報装置を開発した

◆もうお分かりだろう。ユーモアたっぷりの研究をたたえるイグ・ノーベル賞の受賞内容である。今年はここに長野の医師が加わった。座った姿勢での大腸内視鏡検査は苦痛が少ないことを自ら実証という業績だ。これで日本人の受賞は12年連続になる

◆毎年5000以上もの候補が集まるようだ。賞を創設した雑誌編集者の著書によると、ここから10件ほどに絞る選考基準は「世間を笑わせ、考えさせたか」。そんな狭い狭い門を12年連続でくぐったとは誇らしい

◆授賞式のある米国・ハーバード大学までの旅費は自己負担と聞いた。賞金もない。あるのは会場を埋めた1200人の拍手と笑い、祝福で飛ばす紙飛行機だけである。しかし受賞を断った人はほとんどいない

画一的とされる日本が独創的な賞の常連国になった。なぜだろう。背景を掘り下げて研究すれば、いつかイグ・ノーベル賞か…としばし楽しい夢を見る。【正平調】

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           変人の珍念、「世間を笑わせ、考えさせたか」。
           いつかイグ・ノーベル賞を・・と (*^ω^*)ノ彡


動物裁判

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                      15~18世紀の欧州では、驚くなかれ、動物裁判が
                      行われていた。事件を起こした動物たちが被告となり
                      実際に法廷で公判が開かれた上で、判決が出された
                      らしい








▼フランスの村では少年がブタの親子にかみ殺された。被告代理の所有者に証人尋問が行われ、親ブタは有罪で木につるされ処刑されたが、子ブタは無罪だった

▼畑に穴を掘ったモグラに対し、弁護士が犬や猫の被害を避けるためだと擁護。裁判官は追放命令をやめ、親子や妊娠中のモグラに安全通行券と猶予を与えたという

▼創作童話のような話だが、正真正銘の史実である。背景にあるのはキリスト教の精神。神が創造された世界の秩序は人間が支配する。それは動植物にも適用されるという思想だ

▼今では自然科学が長足の進歩を遂げ、人間界と自然界に上下関係がないことは明白。動物を人間の規則で裁くことはありえない(「人間の偏見 動物の言い分」高槻成紀著、イースト・プレス)

▼動物裁判は人間中心主義の前時代的な制度だ。とはいえ判例を見る限り、多少なりとも弱小動物に配慮を示し、母や子をいたわる姿勢がほほえましい

ペットをはじめ現代の動物は愛玩第一、かわいいことが最優先される。今年は人間の都合で飼育される「子犬工場」の問題も報道された。26日まで「動物愛護週間」。動物の気持ちに少しは寄り添いたいものだ。【越山若水】

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          このコラム『言い得て妙』 ( ^ω^)おっおっおっ 





「天下無双の勇将」立花宗茂

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 「どん底」とは、「一番下の底。物事の最悪・最低の状態」(広辞苑)を指す。貧困という牢獄(ろうごく)から抜け出せない帝政ロシア時代の人々を描いたゴーリキーの同名戯曲は有名だ

 ▼戦国武将の中にも関ケ原の敗戦で領国を失うという「どん底」を味わいながらも決して諦めず、20年後、旧領の藩主に返り咲いた稀有(けう)な武将がいる。豊臣秀吉をして「天下無双の勇将」といわしめた筑後柳川の立花宗茂だ

 ▼宗茂は九州出身だが棚倉藩の初代藩主を務めており、本県ともゆかりが深い。棚倉町では昨年、宗茂に光を当てるイベントが開かれた。戊辰150年の今年は、奥羽越列藩同盟に加わった棚倉藩の再評価も進む。ちなみに月舘・下手渡藩も立花家の一族が治めた

 ▼所領没収後は文字通り、どん底の浪人生活を送った宗茂だが、境遇を嘆かず旧領回復という「未来への確信」を持ち、和歌や茶の湯など自分磨きに励んだ。結束を誇った家臣団の存在も大きい

 ▼「道に背いた行動をしたことはない」。宗茂のぶれない生き方は「立花の義」と賞され、示唆に富む。たびたび大河ドラマの主役候補に挙がる宗茂。妻千代(ぎんちよ)、養父立花道雪ら個性派ぞろいの人間像にスポットが当たる日もそう遠くない。【編集日記】

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  斯く言う(珍念)のコメントは
  これ以上は『蛇足』・・・・・・。


 

「生老病死」

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 敬老の日に「生老病死」について考えた。老いて死ぬのは当然としても、最後の病苦はなるべく短く、できればポックリでと誰しも願う

▼最近目にした二つの数字がある。本年度に100歳以上になる人は約7万人で、過去最多を更新した。まさに100歳時代の到来であり、めでたい限りだ。一方、がんの新患者は年間100万人を超す。部位によって異なるが、死亡者の予測は年間38万人。がんで人生を終える高齢者は多い

▼旧制田辺中学以来の親友で、がんの専門医として知られた竹中文良君は「最後はがんという選択は悪くない」というのが口癖だった。自身もがんになり、郷里の懐に抱かれて人生を終えた

▼がん治療の世界的権威シッダールタ・ムカジーは『病の皇帝「がん」に挑む』でこう断言している。人類はついにがん細胞だけを選択的に攻撃する分子標的療法という魔法の弾丸を手に入れたかに見えたが、がんは不死の細胞で構成される生命体同様だから、絶滅はあり得ない、と

▼治療不能の場合、どう折り合いをつけるかが主治医、患者、家族の選択になる。それに関し、医師でもある石飛幸三氏は『平穏死のすすめ』で「体に限界が来ているのに、延命至上主義にこだわるのは、真の医療とは違う」という

▼「最後の幕引きは人間らしく」ということだろう。がんが全身に転移しても、最期まで女優として生き切った樹木希林さんの闘病は見事だった。【水鉄砲】

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            人生の黄昏を考える!   


「高齢化時代をどう生きるか」 珍念の一考察!

※ある家を、宝石で身を飾った美しい女性が訪れて語る.。
「私は、行く所どこでも、金銀などの財宝を与える」と。主人は喜び迎え入れようとする。ところが、門外には、もう一人の女性が立っていた。

※先の女性とは反対に醜い容貌で、衣服も綻び垢に染まっている。青白い顔で「私は、行く所どこでも、その家の財宝を衰え失わせる」と。主人は刀を抜いて追い払おうとした。

※しかし、美しい女性は姉で、醜い女性は妹だというともに行動し常に離れることがないという二人を、主人はついに去らせた。 

「釈尊の涅槃経に出てくる逸話ですが」!

◆ここに登場する姉は「生」妹は「死(老・病)」を譬えたものです。生ある限り、老・病・死から免れることは出来ません。凡夫は生(姉)のみ愛して執着し老・病・死(妹)を厭い嫌う。

◆その結果、かえって死の不安・恐怖にとらわれ生を充実させるとができないと、釈尊は教える。

◆苦悩に出会ったとき、それを自らの人格を深め飛躍するバネとして行く前向きな姿勢で臨むか、それとも単に苦悩に打ちひしがえるだけか。その生き方の(差)は労苦・病苦そして死苦という現実に直面したときより明確になってくる。

◇超高齢化社会が進む中で延長した生をどう充実するかが今、問われています。

◇「半身不随などの重い障害を背負った時、何不自由なく過ごしてきた人、また社会的な地位・名誉を至上として生きてきた人ほど厳しい現実に弱い」老人医療に経験の豊富なある医師の言葉です。

◇以前、友人宅で、久しぶりに黒澤明監督の映画「生きる」(1952年制作)を鑑賞しました。 生をどう充実させるか・・?数ある黒澤明監督作品の中でもそのヒューマニズムが頂点に達した作品と評価される名作です。

◇その題名通り「生きる」という普遍的なテーマに真っ向から切り込んだ作品であると同時に、官僚・役人への痛烈な皮肉を含むという二面性を持つ作品でもある。

◇志村喬がブランコを、こぐシーンは、日本映画史上に残る名シーンとしてよく知られている。市役所に勤める渡辺勘治は、日々無気力に過ごしていたが、ある日、自分が胃ガンで余命が少ないことを知る。絶望の果てに自分の無意味な人生に愕然としていた時、奔放に生きる部下の小田切とよと出会い、力強く生きる姿に心を動かされる。

◇そして無意味に感じていた自分の職場で意味を見つけ、「生きる」ことの意味を取り戻す。

あ・・珍念、演壇で講義 している錯覚に、舞い上がっています。
これ以上<減らず口>を叩くと(閻魔さま)から叱られる! (A;´・ω・)アセアセ

「ありがたい」

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              やさしさが身に染みたとき、「ありがたい」と人は言う。
              辞書からすくえば、まれなことを指し示し、「有り難い」
              とも書く。しかし樹木希林さんが語る解釈も大いに説
              得力がある






▼「難が有る」ことを指すのだという。そして語る。「人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか」。かつて「回遊魚」に例えた夫だって、難と呼ぶべきありがたい存在。自身とて「難」だという

▼この話は、8月に出版された「学校に行きたくない君へ」に収められた。編者は全国不登校新聞社である。不登校の若者へ語るものだ。だがどうだろう、「有り難い」の話の先へページをめくると、老境へと進んでいく

▼腰は重く目がかすんで歯もガタガタ、がんでもある。「でもね、それでいいの」と言う。人間は不自由さに仕えて成熟していくんです。不自由を何とかしようとするんじゃなくて、不自由なままおもしろがっていく、それが大事なんじゃないかと思うんです-

長く老け役を演じ続けたことでたどり着いた達観だろうか。不自由をおもしろがるのは、凡人にはたやすくない。そんな声に向け、希林さんはこうも語る。目標に到達できなかったら「方向を変えればいいの。楽なほうに道を変えればいいんじゃないかしら」

▼そんなふうに語ってくれる人こそ辞書が示すところの「有り難い」存在である。ひょうひょうと75年の人生を閉じられた。以前語った人生訓は「すべて成り行き」だった。【日報抄】

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Kuri2


       感動しました。
       珍念も、斯く生きたい!


「牛は水を飲んで乳とし、ヘビは水を飲んで毒とす」

            
      1



  同じ物が使い方によって有益にも、有害にもなるということわざだが、人間の物差しで測られたのではヘビも不満に違いない

▼詩人のアーサー・ビナードさんはヘビを「ちょっとおっかない師匠」と呼ぶ。ふるさとの米国ミシガン州の森には毒を持つガラガラヘビがすんでいるので、入る時は足元に注意を払う。すると、キノコに気付いたり、クマの足跡を見つけたりできるからだ

▼ビナードさんは、マムシに同情する。毒蛇なので忌み嫌う人が少なくないが、好きこのんで人間をかむのではない。鈍感な人間がずかずかと森へ入ってきてマムシを踏んづけるから、自己防衛せざるを得ないというのだ

▼十日町市にある「絵本と木の実の美術館」に、ビナードさんは絵本作家の田島征三さんと一緒に「巨大マムシトンネル」という作品を制作した。竹で作られた65メートルのマムシの口に足を踏み入れると、丸のみされたカエルになった気分である

▼ビナードさんが文、田島さんが絵を担当し「わたしの森に」という絵本も出版した。マムシの目で見た雪国の美しい風景が、力強い筆致で描かれている。ページをめくっているうちに、いつの間にか爬虫(はちゅう)類になったような気がした

世界を見る視点をがらりと変えるのも、優れた芸術作品の力だろう。「脱皮」にはヘビが古い皮を脱ぐほかに、人間が古い考えを捨てるという意味もある。時には脱皮して詩人の感性に身を任せてみてはどうだろう。【日報抄】

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Ebi


  

        斯く言う(珍念)エピの脱皮が脳裏に思い浮かぶ!



.※なぜ日本では「エビ」はおめでたい席、お節料理・とくに結婚式などに多く用いられるのか。それは、たいていの生物は秋になると枯れたり、衰えていきます。木の葉など秋になると紅葉して枯れてしまう。

※ところが、エビという動物は、そのようにたいていの生物が衰弱していく秋になって殻をぬぐというのです。殻をぬいでいちだん大きく成長していく。この殻をぬがなければ死んでしまいます。だから、婚礼のときにエビを使うのは、エビのように夫婦はいつも新鮮であってほしいという願いが込められているのです。

※ともすれば、私たちは惰性に流されやすく、成長への脱皮をはかることは難しいものです。エビで祝って、結婚しても、新婚早々のころは生き生きと、これ以上の幸せはないといった毎日です。 が、いっしか喧嘩が始まって「出ていけ」(出ていく)というように成りかねません。

※ゆえに・・家庭にあっても、職場においても、日々の活動にあってもエビのようにたえず自己の殻を打ち破っていく努力を怠っては成らないと、思います。 (*^.^*)

国友一貫斎

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  望遠鏡作りの最大の難関は反射鏡の鋳造だった。作ってはみたが、銅と錫(すず)の配分が悪くすぐに割れた。落胆する周囲に主人公は「まだ一回失敗しただけです。これから何度でもやってみますよ」と自ら鼓舞する

▼2012年に本紙で連載された故山本兼一さんの小説「夢をまことに」の一場面である。主人公である江戸後期の科学者、国友一貫斎(いっかんさい)が生まれて今年で240年になる

▼現在の長浜市の鉄砲鍛冶の家に出生し、日本で初めて反射望遠鏡を作って太陽の黒点を観測した。数々の発明から「東洋のエジソン」とも称される

▼山本さんが描く一貫斎は創作ではなく、史料の裏打ちがある。鉄砲作りの知見をまとめた「能当(よしまさ)流鍛冶術」で一貫斎は「五回や十回の失敗は普通のことであるから、それに耐えていくために、いつも健康でなければならない」と説いている

▼戦後、高い技術力に支えられてきた日本の製造業が苦境に立っている。労働コストの低い新興国が台頭し、為替レートにも振り回される。復活への処方箋を見いだすのは容易でない

▼一貫斎自身、望遠鏡の完成に十数年を要している。苦境や失敗に直面してもへこたれずに取り組んで道を切り開く。郷土の偉人にしてものづくりの大先輩は粘り強く事に当たる大切さを現代の私たちに示している。【凡語】

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       感動しました!






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        『百聞は一見に如かず』
        
是非、御覧下さい・・・・・。

冥界に使者を出した男

    Mei


 会津百二十万石、上杉景勝の家老、直江山城守兼続は関ヶ原の合戦で西軍の石田三成と呼応し、徳川家康に敵対したものの、戦い利なく西軍はもろくも敗れ、上杉家は米沢三十万石に減封されたが豊臣家滅亡後も上杉家を存続させた。

 文武両道に秀でた名君であった。主君の景勝が、ある時、些細なことで三宝寺庄蔵という身分の軽い家来を手討にしたことがあった。庄蔵の罪は斬るほどの重い罪ではなかったが、よほど景勝の虫の居所が悪かったのだろう。これに納得しない庄蔵の親戚の者達が兼続に訴えでた。

「御家老様、どうか庄蔵をお返し下さい」
「死んだ者を返せなどと無理を申すでない、庄蔵は殿のお怒りをかって罪を豪った者ゆえ、いかんともし難いのじゃ」兼続は噛んで含めるように色々と言い聞かすが、庄蔵の親戚達は頑として聞き入れない。さすがの兼続も弱りきった。

 「これまで申し聞かせたように、すでに庄蔵は亡き者、その方どもがいくら返せと申しても、この山城とて冥府から庄蔵を呼び戻すわけには参らぬ。ではこう致せ、その方どもに銀二十枚を遣わすゆえ、ここはそれにて聞き分けて庄蔵をねんごろに弔ってやってはいかがなものじゃ」家老職にありながら、兼続は辞を低くして言った。

 「いえ、わたくしどもは金子が欲しくて申しているのではございません。ただただ庄蔵をお返しして欲しいばかりなのでございます」戦国の気風が充分に残っている当時のこと、相手が家老であってもおいそれとは引き下がらない。

「さようか。わしがこれほどまでに申しても聞分けがなく、どうあっても庄蔵を返せと申すのじゃな。わかった。いかにも返して遣わそう。暫くそこにて待て」奥へ入った兼続は、家来に命じて一枚の高札を持ってこさせると、筆をとってサラサラと書き付けた。

 「一同の者、待たせたの、では庄蔵を返して遣わすゆえ、わしの後について参れ」兼続は家来数人と共に庄蔵の親類を連れて外に出た。やがて、橋の袂まで来ると家来に命じて庄蔵の親類達を縛りあげた。

 「そのほうども、よぅく聞け。ただ今から庄蔵を呼び戻そうと存ずるが、冥府に使いする者が無い。そこで、庄蔵の兄と伯父、それに甥の三名は誠に大義であるが閻魔大王にあい、庄蔵を連れ戻して参れ」と言うやいなや、有無を言わせず三人を斬ってしまつた。

 『未得貴意候へども一筆令啓上候、彼三宝寺家来何某不慮の仕合にて相果候、親類歎候亦呼返し呉候へと様々申候に付、即三人迎向かいに遣わし候、彼死人お返し可彼下候(未だ、貴方のご意向を伺ってはおりませんが、一筆差し上げます。ぜひとも死んだ者をお返し下さるよう、お願い申し上げます)

 慶長二年二月七日 直江山城守兼続判  閻魔大王 冥官獄卒御披露』

 こう書かれた高札を三人の死骸の側に立てた。このことを知った領民は憮然として、一言も批判めいたことを言う者はなかった。【大江戸かくれ話事典】

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           直江山城守兼続は、知勇兼備を備えた武士
           珍念のコメントは  『恐れ入谷の鬼子母神』


「林冠経済」の光と陰

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         心優しいおじいさんと欲深なおじいさん。善行を積んだ
         前者は「ここ掘れワンワン」でご褒美をもらい、よこしま
         な後者はそれをまねてぼろを出し罰を受ける。「めでた
         し、めでたし」で終わる勧善懲悪の昔話にはどこか安 
         心感がある




   ◆

10年前、世界を奈落に突き落としたリーマン・ショックの話は違った。いかがわしい金融商品を作って売買した米国の金融機関。「安全で高利回り」とはやし立て一時は大もうけしたものの、バブルが弾け大損害。世界じゅうのお金の流れをマヒさせた

   ◆

強欲な企業でも影響が大きいから救わなければ一般市民がもっとひどい目に遭う―。そう言って米政府は税金を投入した。間もなく復活した会社の幹部は再び巨額の報酬を得て貧富の格差は広がるばかり。幹部が罰を受けることはなく、仕事を失った多くの市民に怒りが広がった

   ◆

危機の真相に迫る映画でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ファーガソン監督は「林冠経済」と呼ぶ。林冠は森林上部の生態系。日光を受けて枝葉が茂り、光を遮られた下層と別世界を作る。一般の人々とつながりを失った一握りが富を独占する姿だ

   ◆

勧善懲悪がなく不満が積もった米国社会。その怒りは議会を動かし、政府による救済に足かせをはめた。バブルは後始末が次の芽となり膨らんでいる間は分からない。煩悩を抑えられないのは人の世のさが。強欲と怒りが新たな悲劇を生むのか。確かなのは割を食うのが弱者であることだ。 【斜面】

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    「林冠経済」

   
恐るべし、貧富の格差!
   『百聞は一見に如かず』 (*^.^*)

「罪と罰」

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 江戸時代、賄賂政治で悪の代表のようにいわれる田沼意次は、その反面政治家としては実に有能な人物であった。

 当時、幕府予算はあって無きが如く、増税といえば年貢を引き上げ農民から搾り取ることに終始した。この政策に限度を感じていた意次は安政6年(1777)老中になるや、税制改革と予算制度の確立に乗り出した。

 先ず、その頃、漸く盛んになった商品流通に課税することを考え、予算計画の一環として経費節減に着手した。将軍の私生活に於ける費用をこれまでの六十バーセントに押さえ、町奉行所や京都の伏見奉行などの予算は全く増やさず、歳入を増す策として蝦夷(北海道)開発のため、調査隊を派遣するなど画期的な政策を実現しつつあったが、政敵のため天明6年(1,786)失脚に追い込まれた。

 五万七千石の所領のうち四万七千石と屋敷を没収の上、蟄居謹慎を命じられ失意のうちに七十才の生涯を終えたが、翻って考えると現在の政治家と比べ政策と言い豪った罪科と言い、どうであろう。

 政治改革も掛け声ばかり、すったもんだの末にようやく選挙制度の改正はしたものの、不要な出先機関ひとつ削滅できない政治家、明らかな収賄にもかかわらず僅かな罰金で済む大物政治家、起訴されてもウヤムヤのうちに無罪になる政治家、またたとえ拘留されても庶民には気の遠くなるような大金を積んで保釈になる者、等々・・・。

 現在と江戸期を比較すると時代が違うと言ってしまえばそれまでだが、さらに酷い話がある。貞享4年(1755)のことだ。

 時はあの犬公方、五代将軍綱吉の治世の頃である。山本兵助という一人の旗本、同輩の只超甚太夫親子が吹き矢で燕を殺した現場に通りかかり、それを止めなかった罪で八丈島へ流罪になった。生類憐れみ令執行の時代ではあっても、燕一羽で二人が死罪、一人が遠島とは恐ろしい法律があったものである。

 幸い兵助は、元禄十年(1765)赦免になったが、それにしても在島十年は殺燕現場に通りかかっただけの代償としてはあまりに高すぎたといえる。

 他にも天明二年(1782)そのという二十二才の女は夫が放火の疑いで捕まり、吟味中に牢死したため身代わりとして八丈島に流され、在島三十三年、五十五才で島の土と化した。

 もっと哀れなのは里のである。夫の金蔵が牢抜けの末、行方が知れないとあって、妻の里のが代わりに八丈へ島送りとなり、在島、実に五十四年、七十八才で悲惨な生涯を終えた。この事実を現在の人はどう考えるだろう。

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   Kiru


 


       このコラム『頂門の一針』素晴らしい!

               飲酒運転は【即・殺人罪】で処すべきだ。




木を見て森を見ず

Mori


       【意味】一本一本の目の前の木に注意を奪われて
       森全体を見ていないということ。目の前のことは見
       ているが、全体像を見ていないということの例え。


 ものごとの幹と枝葉を見極めることはなかなか難しい。昔もそうだったようだ

▼親の教えに従って、説教僧になろうとした男がいた。法会に招かれた時のために、まずは馬に乗る練習をする。仏事の後の酒席が興ざめになってはいけないと、次に歌を習った。この二つがおもしろくなってのめり込む。<説教ならふべきひまなくて、年よりにけり>と『徒然草』にある。乗馬と歌の腕前は、かなりのものになったのだろう。しかし一番重要なことが忘れられた。残念ながら本末転倒だ

▼この制度も、本来の目的が置き去りになりそうだったようだ。ふるさと納税である。国が抜本的に見直す方針を明らかにした。高額品や地場産ではない品々で、寄付を集めるのを法律で規制するという

▼外国旅行や自治体に無縁のタレントのグッズなどの返礼品を知り驚く。もともとは故郷などを応援するための制度だ。なのに、自治体間の行きすぎた競争が起こり、物欲を強く刺激するネットショッピングのような面も現れていたようだ

▼「持ち出し」になって苦しむ自治体があったり、特産品に乏しい自治体が悲鳴を上げたりしてきたようだ。本末転倒だろう

▼『徒然草』で吉田兼好は、目の前のことにとらわれてしまえば、身を立てることは、できないと警告する。競争ばかりにとらわれてしまう恐れのある現状は、確かに見直し時なのだろう。【中日春秋】

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A002                     珍念の脳裏に名言が思い浮かぶ!

                     過ちては改むるに憚ること勿れ

               【読み】
あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ 
              【意味】  過ちては改むるに憚ること勿れとは、過ちを
               犯したこ とに気づいたら、体裁や対面などにとらわれ
               ず、ただちにめるべきだという戒め。


                            『空樽は音が高い』  ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

「作った電気が余ったら、どうするんですか」

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                    子どもの率直な質問はしばしば大人を悩ませる。
                     かつて取材で会った電力会社の社員は苦い経験
                     の持ち主。施設見学の小学生に、「電気は発電所
                     で作って家庭や工場へ届けている」と説明した直後
                     思いもしない質問を受ける





▼「作った電気が余ったら、どうするんですか」。答えに窮した。子どもに分かるような答えが浮かばない。「宿題にさせてください」。後日、関係部署と相談し、あらためて学校を訪ねて説明した

▼発電所は電力の需要に合わせて絶えず供給量(発電量)を調整している。だから電気が余ることはない。長く広報を担当した社員は、「子ども恐怖症から立ち直るのに時間がかかりました」と苦笑いした

▼電気は身近な存在で、普段、供給システムに気を留めることはない。しかし、北海道民はきっと違う。最大震度7の大地震で、道内全域で一時、約295万戸が停電した。照明が消え、冷蔵庫の食品が傷み、電車もストップした

▼震源に近い道内最大の火力発電所が強い揺れで自動停止し、電力の需給バランスが崩れ、他の発電所も電圧や周波数が不安定になり次々に停止した。電力のコントロールは正常に機能しなかった

▼東日本大震災と余震では一時、約400万戸もの大規模な停電が起きた。教訓が生かされず、また停電の連鎖を繰り返した。北海道議会で電力会社の姿勢を批判する意見が出たのも、あながち的外れではない。 【天鐘】

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      呆れ果てて、言葉も出ません!

もし夏目雅子さんが…

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                まぶしいほどの輝きと、凛[りん]とした演技は今も
                色あせない。女優の夏目雅子さんが急性骨髄性
                 白血病で亡くなり、十一日で三十三年となる。
                 二十七歳だった。






 ▼九年間で十数本の映画に出演し、テレビでも活躍した。フランスの映画監督で作家の故クリス・マルケルさんは「西遊記」の三蔵法師役を見て、一九二〇~三〇年代の伝説的女優に例えた。「グレタ・ガルボ以来の美女だ」(キネマ旬報社「現代日本映画人名事典女優篇[へん]」)。

 ▼」闘病中は副作用の少ない薬を使い、復帰を目指す。黒髪を失うことを避けたかった。願いはかなわない。家族は深く悔いる。髪の毛を気にしないで病気を克服してほしい-。急逝から八年後、「夏目雅子ひまわり基金」がつくられた。かつらを無償で貸し出した。全国で延べ一万人が利用する。

 ▼歴史を振り返る際、「もし」に意味はないと指摘される。広く知られた出来事が違う結末だったら、と思い描いても世の中は変わらない。だが、彼女に当てはめるのを無意味とは思えない。病魔に命を奪われなければ、どれほどのファンを魅了したか。円熟期を迎えた天性を見たかった。笑顔や恩に感謝する人は多い。残した財産は大きい。(あぶくま抄)

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           このコラム『頂門の一針』素晴らしい!
           座布団十枚差し上げます。

壇ノ浦

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                                    平家が滅んだ壇ノ浦近くで弾くと海が荒れる。
                                    ずいぶん前、琵琶奏者の上原まりさんが何か
                                     のインタューでそんな思い出を話していた。
                                     まさかと思いながら、いや、もしかしたら…





◆ひとたび弦を震わせれば、不思議な世界が現れる。音色に乗せてゆったり語る平家物語を聞くと、滅び行く者の悲しさや無念が胸に迫る。なるほどこれを聞かされれば、海に散った平家の人々も心がざわつく

◆筑前琵琶奏者として活動を重ねていたその上原さんが、71歳で亡くなった。宝塚歌劇団の娘役トップを退いた後、舞台で鍛えた表現力を琵琶に託し、観客を異界へいざなった。源氏物語などにも挑み、語りの可能性を広げた。そんな舞台はもう楽しめない

◆三つの名前で生きた71年間だ。神戸生まれの本名柴田洋子。幼くして名乗った旭艶(きょくえん)は筑前琵琶の旭(あさひ)会総師範だった母がつけた。そしてスターの上原まり。それぞれの名前はどんな物語を織りなし、1本に合わさったかを聞きたかったが、夢で終わった

◆兵庫県内でもコンサートをよく開いていた。子どもには少し分かりにくいかもしれない。しかし難しくても日本語や古典の面白さは心の底にきちんと宿ったのではないか

◆客席に身を置いた一人として、あの音あの声を思い、目を閉じる。【正平調】

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                       上原まりさんの(平家物語)是非,聞きたかった!
                       本名:柴田洋子さんのご冥福をお祈り致します。

情けは人のためならず

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 明暦(1655-1657)の頃、江戸、本八丁堀に細々と、小間物問屋を営む、丸屋彦左衛門と言う小商人が居た。丸屋は細川越中守の下屋敷に務める足軽伊野平助と、常々、親しく交際をして居た。その伊野が暫く姿を見せない。丸屋はどうしたことかと、気にしていたが、ある日、伊野が痩せ衰えた姿を見せた。

 「これは伊野さま、久しくお見えになりませんでしたが、いかがなさいました」
 「丸屋殿、拙者ここ暫く患っておってな。心ならずも無沙汰を致した」
 「それは大変にお気の毒なことで。お案じ申しておりましたが、私のような商人風情がお屋敷を訪ねるのは気後れが致しまして、知らぬこととは言え、申し訳ないことを致しました」

 「いや、気遣いを頂いて、かたじけない。ところで、このたびの患いで借金がかさみ、この暮れを、どう越そうかと、難儀致している次第。甚だ申し難いことだが、少々、金子を拝借願えぬだろうか」

 「私は伊野さまもご存知の通り、その日暮らしの小商人、多くはお貸し出来ませんが、何かの足しにはなりましょう。これをお持ち下さい」

 気の毒に思った丸屋は、一分(一千文)の金を伊野に貸し与えた。年が開けた早々に律儀な伊野はわらじを六十足ばかり、丸屋の所に持って来た。

 「丸屋殿、お恥ずかしい次第だが、去年の借金の一部として、これだけでも、納め願いたい」物価の下落したこの時期、六十足のわらじは百二十文ほどのものだ。 

「伊野さま。そのようなお気遣いはなさらなくても、金子の方は、いつでも結構です。それよりもあまりご無理をなさいませんように」

 丸屋は心よく、わらじを受け取った。その数日後。本郷丸山の本妙寺から出火した、いわゆる振袖火事は江戸市中の殆どを焼き尽くした。

 日頃、心掛けが良いせいか、偶然にも、丸屋の家は被害から免れることが出来た。大火のあと物価は軒並み高騰した。一足、二文ほどだった、わらじが、五十文にもなった。丸屋はこれを売り、三千文の金を手にした。

 また、幕府は焼け落ちた米蔵の米を市民に入札させたが、そんな焼米を買おうとするものは、誰一人として居ない。丸屋は思案の挙句、なけなしの金、三両で、その米を落札した。真っ黒に焦げた米俵を崩してみると、これはどうだ。

 焼けたのは周りだけで、真ん中の俵は、なんともない。丸屋はこの米を売って、百両の利益をあげた。その後は、トントン拍子に財を殖やし、大名貸しをするほどの分限者になり、
子々孫々まで栄えた。

積善の家に余慶ありとは、このことである。

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          情けは人のためならず

       <一言居士>の(珍念)恥じている!

「セーラー服と機関銃」

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                  高校生の時、一世を風靡(ふうび)する邦画が登場した。
                  破天荒で突飛(とっぴ)なのに、ひどく感傷的になったの
                  を覚えている。嫌というほど強烈に突き刺さり、思い出す
                  と、今でも時代の匂いが蘇(よみがえ)ってくる





▼薬師丸ひろ子さん主演の「セーラー服と機関銃」。1981年のことである。社会現象にもなる異色作を撮った監督が地元ゆかりの人だとは、当時は知る由もなかった。無頼派で鳴らした相米慎二監督。田子町にルーツを持つ人だと知ったのは記者になってからだった

▼17年前、肺がんのため53歳の若さで世を去った。役者をぎりぎりまで追い詰める厳しい演技指導でも知られたが、今も慕う関係者は多い

▼町で監督と作品の魅力を語り合う映画祭りが始まったのは2014年。当代の名優たちが毎年訪れ、“悪口”で盛り上がるのも監督への深い思慕がある故だ

▼先日のイベントにゲスト出演した斉藤由貴さんの話も印象的だった。「噓(うそ)がなく建前もない人。だからこの人に認められたいと思った」。作品がヒリヒリと痛いほど突き刺さるのは、役者も観(み)る者もむき出しにされるからなのか

今は父の出身地である同町相米地区の先祖代々の墓に眠る。9日の命日を前に今日、有志たちが地区でしのぶ会を行う。懐かしむほどに、ある喪失感も浮き上がってくる。破天荒な個性派はめっきり少なくなり、「無頼派」にもお目にかかれなくなった。時代がそうなのか。 【天鐘】

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 Coramisuto




       斯く言う(珍念)のコメントは『蛇足』





情味ある男

       
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 ▼江戸は芝田町に住む宇八という男、ある時、北町奉行、依田豊前守に恐れながらと訴えたその理由は、宇八の娘、お由が同じ町に住む吉右衛門に嫁いだだが、不縁になって戻って来た。宇八は文句も言わずに、お由を引きとったが、吉右衛門はお由の持って行った嫁入り道具を返そうとしない。どうかお上の御慈悲をもって嫁入り道具を取り返して戴きたいと言うものだった。

 豊前守はすぐさま吉右衛門を奉行所に呼び出した。

 ※「その方、妻を離別致しながら、なにゆえ由の道具を返さぬのか。いかに町人とは申せそのような卑しきことはせず、早々に道具を親元へ帰すように致せ」

 ◆「恐れながら申し上げます。お奉行さまは、お由の言い分ばかりをお聞きなされますがお由は私の嫁になって三年と言うもの、命にかかわる大病ばかり致し、持参した道具はみな人参代として売り払ったのでございます」

 ※「これ宇八、吉右衛門の申すことがまことであれば、煩いを癒やすため、道具を払ったのは致し方ないことじゃ。諦めるがよい」

 ▼ところが、宇八もお由も、病気など全くしたことが無いと申し立てる。親類、縁者も口を揃えて同じことを言った。

 ※「吉右衛門、その方、奉行をないがしろに致すのか、偽りを申すと容赦はせぬぞ」

 ◆吉右衛門は懐に手を入れると、怒る豊前守に分厚い書付けを差し出した。
「お奉行さま、私の申すことが嘘と思し召すのでございましたら、これを、とくと御覧下さい。
人参代の受け取りでございます、これが、なによりの証拠と存じます」

 差し出された書付けを、じっと見ていた豊前守。

 ※「これはまことに人参代の受け取りに相違ない。吉右衛門、その方の致し方、武士に劣らぬ、あっぱれなもの、宇八、これへ参れ、由の命に代わる受け取りである、手に取ってとくと見よ。これでも、尚、お上の手を煩わすか。得心して早々に立ち帰れ」

 ▼と、書付けを宇八に渡す。それを見た宇八は驚いた、書付けというのはお由が三年の間、密通していた男の恋文である。吉右衛門はことがあからさまになれば密夫、密婦は死罪である。

 ※それでは二人が可哀そうだと、事を穏便に計らったのだ。豊前守も吉右衛門の情義に免じ、密夫密婦を罰することなく許した。

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 魑魅魍魎が跋扈する、平成の世に比べて 【密通した・密夫、密婦は死罪】
江戸時代の法は素晴らしい!

大江戸かくれ話 商品の説明  

  内容(「BOOK」データベースより)裏側からのぞく処世の知恵。 内容(「MARC」データベースより)

 富者が滅びて貧者は永続、恐怖のボンボン家を滅ぼす、江戸の債権取立業、世にも不思議な武家の商法、花も実もある名裁判官、田舎武士の江戸生活、寛政の力士像…。裏側からのぞく処世の知恵を紹介します。

トップカスタマーレビュー おすすめ!

 ※この本では学校で習う、各時代ごとの筋書きだけをなぞる歴史では分からない隠れた歴史がよく分かる。この本では主に庶民の生活に関する話が多いが、江戸の時代を生きた者なら大名、武士、医者など様々な人物たちに焦点が当てられている。

 ※人物同士の会話はそれら人物たちの口から出る口語調で語られており、正に自分がその場で彼らの話を聞いているような気さえして楽しい。

 ※一つ一つの話が歴史を学んでいる者でも知らない小話で構成されており、初めから終わりまで興味を失うようなことはなかった。時々作者が「江戸の時代に存在した日本人の道徳や美徳」と「今の日本に渦巻く堕落した精神」を比較して言う皮肉も的を得ていて面白い。

 ※ただ、題名の通り「かくれ話」であるので、「表」の歴史を知っていないと難しい内容である。しかし、一通り歴史を学んで好きである人なら、この本が面白いことは保障する。
たくさんある小話の中でも「エッ!こんな偉人が」や「実像 近藤勇」や「蛇の恩返し」は特に好きである。 

 『百聞は一見に如かず』 ( ^ω^)おっおっおっ

人を頭から信じるものではない

Hito


               作家の曽野綾子さんに言わせれば、人を頭から信じる
               ものではない。最初から信じていなければ、だまされて
               も裏切られても心穏やかでいられる、というのである






▼もう一人、ノートルダム清心学園理事長だった故渡辺和子さんは常々、言っていた。「相手を100%信頼しちゃだめよ、98%にしなさい」

▼さて、皆さんはこれら二人の言葉をどう受け止めただろう。「人を信じるな」とはなんて冷たい、としらけた向きもあるだろうか。でも、それは早合点である

▼二人はともにカトリックを信仰する。その教えの根っこには「人は不完全だから間違うこともある」という人間観がある。どんなに偉い人も、もちろん自分も間違える時がある

▼全面的に信頼していると、その間違いが許せない。そこで渡辺さんは98%にする。「あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく」(「置かれた場所で咲きなさい」)というわけである

▼そういう奥行きのある態度をセンセイたちも取れないものか。自民党総裁選で、安倍晋三首相の3選を支持する「誓約書」を各派が出したという

▼総裁選後の人事を見越し自分たちをアピールしたい気持ちは、まあ分かる。不思議なのは首相の出身派閥までが出したことである。「仲間を信頼できないというのか」と、不満が漏れたと聞く。権力欲の渦巻く政界とは寒々しい所だ。【越山若水】

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Hen


             人を頭から信じるものではない。
             このコラム『言い得て妙』・・・・・。

ふと、珍念の脳裏に名言が思い浮かぶ

 「人を知る」 「他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする」

「己を知る」ことは難しい。ましてや「人を知る」ことは容易ではない。相手の個性を認め、良さを見いだしていく努力が必要になる

◆映画監督の山田洋次氏が、著書『「学校」が教えてくれたこと』(PHP研究所)で、養護学校を定年退職した校長の言葉を紹介していた。「教師は教室のゴミになれ」。きつい表現だが、目立たず、じっと子どもを観察すれば、今まで見えなかった子どもの良さが分かるようになる、ということだ

◆特に知的発達の遅れた子の場合、症状の現れ方は一人一人違う。〝その子どもがどう悩み、何に怒り何をすれば喜ぶのか。子どもから教えてもらう気持ちが大切〟と、校長は言う

◆「人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、人を知らないことを気にかけることだ」(金谷治訳)と、『論語』にはある。私たちの活動にも当てはまろう。皆、会合の時に見せる〝顔〟と、仕事地域、家庭での〝顔〟はまた違う。そういう相手の状況を知ってこそ、胸襟を開いた実りある対話ができる

◆サン=テグジュペリの言葉に「他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする」(「人間の土地」堀口大學訳)と。人と会い、語り、知り、学び、心を豊かにする喜びを味わいたいものだ。【名字の言】

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」とは孫子の言葉。

敵の兵力や自分たちの兵力を正しく知れば、百回戦を行っても危ないことなんてないよ、という。現代でもその知恵を拝借して、実生活に役立てようという試みがされています。

今日も(珍念)のコメントは【支離滅裂】 (*^ー゚)bグッジョブ!!

「万引き家族」を15人で鑑賞

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 ▼能代市柳町のイオン能代店の3階にあるファミリーシアターで年に5、6本鑑賞する。子どもの頃から映画が好きであることのほかに、内容によっては「今週のおすすめ映画」として紙面で紹介することも兼ねて。

 ▼大概は平日の早い時間なのだが、話題の作品であっても入場者は数人。8月に山田洋次監督の「家族はつらいよ3」を見た時は3人、いつだったかは自分1人で、もう少し鑑賞する人がいてもいいのにと思う。

 ▼ところが、4日午後0時10分に上映開始の作品では、意外や意外、何と自分も含めて入場は15人を数えた。アニメや若い人向け、ごくまれに上映される洋画は別にして、邦画でこんなに人が入っているとは驚き。

 ▼上映作品は、是枝裕和監督の「万引き家族」。今年5月の第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた人間ドラマ。

 ▼日本の作品でパルムドールは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来21年ぶりとあって、6月8日の公開以来、国内では観客動員が1カ月で300万人を超えるヒットとなっており、8月31日からの能代上映も、遅まきであっても観客を呼んでいるというわけだ。

 ▼作品の内容は「見てどうぞ」だが、親の死亡届を出さず年金を不正に受給し続けて家族が逮捕された事件に、是枝監督が着想を得て構想10年近くをかけて作り上げたという。
 貧困や虐待、DV、孤独、家族のありかた、血のつながり、他人との関わり、絆といったことを絡み合わせながら、リリー・フランキーや安藤サクラ、樹木希林ら個性的な俳優が演ずる作品に対する感想は、見る側さまざまであろう。けれど、問い掛けるものがあり、考えさせられ、心に響く何かがあるはずだ。

 ▼ジャスコ時代からイオン能代は28年目。当初は2館併設が、採算面から映画館構想が断念の方向に。失望と不満が広がる中で、消費者代表らが再考を訴え、経営トップの判断で1館を設けることになった経緯がある。

 ▼99席と小さくても、映画館があり、優れた作品の上映があることはありがたく、今後も折りをみて足を運びたいと「万引き家族」を見て思った。【複眼鏡】

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「万引き家族」解説

 『誰も知らない』『そして父になる』などの是枝裕和監督による人間ドラマ。親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件に着想を得たという物語が展開する。キャストには是枝監督と何度も組んできたリリー・フランキー、樹木希林をはじめ、『百円の恋』などの安藤サクラ、『勝手にふるえてろ』などの松岡茉優、オーディションで選出された子役の城桧吏、佐々木みゆらが名を連ねる。

あらすじ

 治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが……。


 


Tinnen


    珍念のコメントは『百聞は一見に如かず』 是非、見てみたい!





カメラを止めるな!

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        話題の映画「カメラを止めるな!」を見た。山奥の廃虚
        でゾンビ映画を撮っていたら、撮影隊に本物のゾンビが
        次々と襲いかかってきた―との筋書き。これだけではそ
        れほど食指が動かないが、見れば納得。満足そうな表
        情の観客とともに映画館を出た




 ▼37分ワンシーン、ワンカットの「ゾンビ映画」に続く展開が見どころだ。37分間に抱く疑問や違和感が、残りの約1時間で面白おかしく解消されていく

 ▼上田慎一郎監督が、ほぼ無名の俳優らと、撮影期間8日、製作費約300万円の低予算で撮った長編デビュー作だった。6月の公開当初は東京の2館のみだったが、会員制交流サイト(SNS)などで人気に火が付いた。愛媛でも上映が続く

 ▼家庭用のカメラや、スマートフォンなどの普及で、映像による記録や表現が身近になった。今後も、無名の作り手による意欲作が生み出されるに違いない

 ▼今春東京では、映画フィルムなどを収集、保存する「国立映画アーカイブ」が誕生した。映画もデジタル化し、貴重なフィルム作品は失われつつある。国立美術館の一つとして位置づけられたことでフィルム作品の活用や継承の重要性が再認識されている

 ▼デジタル作品も、将来的な保存にはデータや機材の規格変更に対応する必要がある。多様性を増す映像作品は、文化的にも歴史的にも貴重な資料となる。時代を緻密に映す「カメラ」を止めないようにしたい。【地軸】

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           「カメラを止めるな!」
・・・(珍念)のコメントは・・
           『百聞は一見に如かず』

 

 インターネット上の論文のコピー (-_-;)

      Rika1

 大学で教えている精神科医の香山リカさんが、あぜんとした出来事を著書に書いている。ある学生が提出した卒論は明らかにインターネット上の論文のコピーだった。問い詰めると、学生は怒って反論しだした


▲だって自分の考えと同じなんですよ-。どこがいけない、と言いたげだが、よろしいはずがない。早い話、盗用なのだから

▲では、人が書いた作文を買って、提出する場合はどうだろう。盗用とは言い難いが、買って手に入れたから「自分のもの」といえるかどうか

▲自分がまるで関わっていない作文を「自分のもの」と呼ぶのはどうも苦しい。なのにネット上にはこれまで、読書感想文や自由研究といった、子どもの夏休みなどの宿題を代行する出品が並んできた。どうぞ自分のものに、と

▲フリーマーケットなどのサイトを運営する主要3社は先ごろ、そうした出品を禁止することで文部科学省と合意した。買い求める側にすれば、子どもは塾通いで忙しい、といった言い分もあると察するが、かといって代行がまかり通るものではなかろう

▲ずっと昔、夏休みの終わりに宿題に追われ、焦った覚えがある。白状すれば親を頼ったこともある。そんな身で言うのも何だけど、宿題とはきっと、自分でやった分だけ身に付いて、「自分のもの」になるのだろう。【水や空】

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          「コピペ」~「コピペ」の(珍念)恥じている。
       <自分の言葉で語れ>の声が仄かに聞こえる・・・。

ビジネス経験の効用

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           「初手の5分で心をつかめなけばそのプレゼン
           は失敗です。アプローチを立て直します」。ビジ
           ネス獲得を逃した反省の弁ではない。放映中の
           テレビドラマ「義母と娘のブルース」で結婚相手
           の8歳の娘に初対面で嫌われた、主人公亜希
           子のせりふである





▼綾瀬はるかさん演じる亜希子は33歳で大手企業の営業部長というキャリアウーマン。ビジネス経験を生かし、家族の問題を解決に導くのが斬新だ

▼娘へのいじめ疑惑には、リーダーの男子が好きゆえに構うと見抜き、助言する。「あの集団は典型的なトップダウン。交渉はボスとするのが一番早い」

▼形の上では同じ異分野の応用でも、こちらはあまりに品がない。性的少数者(LGBT)を「生産性がない」と経済用語で切り捨てた衆院議員だ。ツイッターでは「『待機児童』なんて一人もいない」「待機してるのは預けたい親でしょ」と、働く母親も批判していた

▼母親の就労の有無は子供の幸福度に関係ないとの調査結果を、米ハーバード大の研究チームが発表した。調査対象は29カ国10万人超に及ぶ。働く母親を持った娘は高収入を得る傾向があるとも

▼ドラマでは、主人公が近所の寂れたパン店で働き出す。狙いは店を再生し、客や店主に喜んでもらうこと。「そこには仕事というものの本質があります。それを娘に見せたい」と。大きくうなずくのは働く母親だけではないだろう。【卓上四季】

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Inutoboudu


      斯く言う(珍念)感動しました!




医師になって4年目だったという。

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                            担当した高齢の患者が脳梗塞で死亡した。
                            首の動脈に針を刺す検査が元だった。
             どう してと遺族に詰め寄られ、進退窮まった






▼寺沢秀一・福井大名誉教授の経験談である。この6月に刊行された著書「話すことあり聞くことあり」(シービーアール)で披露している

▼そこは離島の病院。十分な設備がないために、お年寄りには合併症のリスクが高い検査もせざるを得なかった。不幸な結果は、熟練の医師でも避けがたかった

▼そんな事情を遺族に説明してくれたのは、上司だった。対応に窮した部下を見かね「許してやってください」と、何度も頭を下げた。それ以上、遺族がとがめることはなかった

▼この出来事とともに若き寺沢医師が心に留めたのは、上司の次の一言だった。「われわれに手抜かりの有る無しにかかわらず、大切なご家族を失った遺族の心を思ったら、謝らずにはおれませんね」

▼おかげで謝ることができる医師になれた、とある。そして、こう書いている。「謝るより、許すほうが何倍も難しく、重いのだと知ってほしい」

敬意をもってご紹介したい。寺沢先生は、あらゆる病気やケガの診療に携わる北米型救急医の先駆者である。本書は研修医向けだが、読んでほしい人が別にいる。5人が相次いで亡くなった岐阜の病院長。あの人にも心はあるだろう。【越山若水】

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          ■意味 「へそが茶を沸かす」
          おかしくてたまらない、また、ばかばかしくてしか
          たがないたとえ。多くあざけりの意をこめて用いる


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                            寺沢秀一・福井大名誉教授
                            「話すことあり聞くことあり」
                            (シービーアール)




トップカスタマーレビュー

人生の一冊 投稿者 内科医

 寺澤先生の経験が詰まった一冊.思い出深い症例だったり,しんみりする話だったり,いろいろ考えさせられます.引用文献は少なく,ほとんどが寺澤先生の経験談だと思いますが,指導医が直接話しかけてくるような説得力があります。

 エビデンスも大事ですし自分も常にアップデートを務めていますが,こういう論文にならない経験談も,かけがいのない宝だと感じます。

すばらしい 投稿者  アマゾソカスタマー

 医学生の友人に看護師のことも書いてるよーと勧められ、購入しました。
読んでみてビックリ。看護学生の私でもためになるERで必要な知識や落とし穴、患者さんとの関わり方などたくさん書いてありました。

 そして、なによりも嬉しかったのは、救急看護師という題のお話があること。自分の目で確かめてほしいので内容はあえて書きませんが、こんな医師と仕事ができたら幸せだなぁと強く感じました。是非、医学生だけじゃなく、看護学生にも読んでいただきたい一冊です。
いやー感動しました。

「話すことあり聞くことあり」 斯く言う(珍念)読んでみたい オワタ┗(^o^ )┓三

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