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「万引き家族」を15人で鑑賞

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 ▼能代市柳町のイオン能代店の3階にあるファミリーシアターで年に5、6本鑑賞する。子どもの頃から映画が好きであることのほかに、内容によっては「今週のおすすめ映画」として紙面で紹介することも兼ねて。

 ▼大概は平日の早い時間なのだが、話題の作品であっても入場者は数人。8月に山田洋次監督の「家族はつらいよ3」を見た時は3人、いつだったかは自分1人で、もう少し鑑賞する人がいてもいいのにと思う。

 ▼ところが、4日午後0時10分に上映開始の作品では、意外や意外、何と自分も含めて入場は15人を数えた。アニメや若い人向け、ごくまれに上映される洋画は別にして、邦画でこんなに人が入っているとは驚き。

 ▼上映作品は、是枝裕和監督の「万引き家族」。今年5月の第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた人間ドラマ。

 ▼日本の作品でパルムドールは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来21年ぶりとあって、6月8日の公開以来、国内では観客動員が1カ月で300万人を超えるヒットとなっており、8月31日からの能代上映も、遅まきであっても観客を呼んでいるというわけだ。

 ▼作品の内容は「見てどうぞ」だが、親の死亡届を出さず年金を不正に受給し続けて家族が逮捕された事件に、是枝監督が着想を得て構想10年近くをかけて作り上げたという。
 貧困や虐待、DV、孤独、家族のありかた、血のつながり、他人との関わり、絆といったことを絡み合わせながら、リリー・フランキーや安藤サクラ、樹木希林ら個性的な俳優が演ずる作品に対する感想は、見る側さまざまであろう。けれど、問い掛けるものがあり、考えさせられ、心に響く何かがあるはずだ。

 ▼ジャスコ時代からイオン能代は28年目。当初は2館併設が、採算面から映画館構想が断念の方向に。失望と不満が広がる中で、消費者代表らが再考を訴え、経営トップの判断で1館を設けることになった経緯がある。

 ▼99席と小さくても、映画館があり、優れた作品の上映があることはありがたく、今後も折りをみて足を運びたいと「万引き家族」を見て思った。【複眼鏡】

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「万引き家族」解説

 『誰も知らない』『そして父になる』などの是枝裕和監督による人間ドラマ。親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件に着想を得たという物語が展開する。キャストには是枝監督と何度も組んできたリリー・フランキー、樹木希林をはじめ、『百円の恋』などの安藤サクラ、『勝手にふるえてろ』などの松岡茉優、オーディションで選出された子役の城桧吏、佐々木みゆらが名を連ねる。

あらすじ

 治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが……。


 


Tinnen


    珍念のコメントは『百聞は一見に如かず』 是非、見てみたい!





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