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  「不義蜜通事件」  ^^) _旦~~

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読者の皆さま、おどろ 悍ましいタイトル
        ですが今風に言えば「浮気」の類です。





〇先日、友人の奥さんの浮気について、アドバイスを乞われ、弱りましたがまず、本人の話を根気よく聞き、一番良い方法を確認して貰いました。 最後に自分自身で責任を持って思い道理にいかなくても、人のせいにしては、だめですよ。と (^_^;)

〇古くは江戸時代、不義密通(つまり不倫)を図った場合例えば現行犯を抑えた旦那は、その場で妻及び相手の男を殺してもよし、とされていましたし、(ちなみにお上の定めた罰は「引き回し磔獄門死罪」、また密通に協力した者も死罪)現在でも、自己または他人の身体
生命を守るためならば、危害を加えようとする相手を結果的に殺してしまったとしても、殺人ではなく正当防衛として扱われているようです。

〇戦前までは 不倫は姦通罪と言って懲役までありました。儒教の教えが強い韓国では、まだ姦通罪はあります。今みたいに個人が大事にされる以前の封建政治の頃は盗みより不倫の方が大罪でした。人の家庭を崩壊する恐れがあったからです。

 不義蜜通一件(岩井三四二)作者の言葉

※江戸時代の訴訟と現代の訴訟はもちろん大きく違っているが、中でも大きな違いは、訴訟代理人、つまり現在でいう弁護士のような存在が認められていなかったことだろう。公事宿とか町名主が訴訟手続きを教えたり、ときに代行したりはしたが、あくまで手続きの補助をするだけで、お白洲では原則、訴訟当事者が出廷して弁論しなければならなかった。

〇とはいえ訴訟では大きな金が動くこともあるから、不慣れな中で経験者になにかとサーポートしてもらいたいという需要はあったに違いない。とすれば陰で訴訟戦術を教えるような商売があっても不思議ではない。そんな発想から生まれたのがこの短編です。

さて、この本の優れているのは凜とした生きざま惚れ惚れとしたストーリ。あっと驚く結末です。惜しむらくは{珍念}の筆致が、未熟なため真意を歪める恐れを抱いています。

◆江戸期における訴訟を描いた好篇で、いわゆる「大岡裁き」的な虚構を排し、その詳細を綴った作品です。訴訟を起こした者をを支える商売、いわば現在の弁護士に当たる者を想定して展開するお白洲の実態を余すことなく書ける者は作者以外にいないのではあるまいか。

◆そうそう肝心の「あらすじ」ですが、おせきの夫、長蔵は古着問屋を営み手代がひとり小僧も二人いて手広くとはいえないがまずまず堅い商売をしていた。ふた月ほど前に取引先の滝田屋で、主人の半右衛門にその妻おすみ、とともに刺し殺されたてしまつた。

◆二人を殺し滝田屋の半右衛門は血まみれで自身番に出頭した普通なら人殺しの罪でお縄になりお白洲に引き出され打ち首の言い渡しを受け小伝馬町の牢屋敷で首が転げ落ちて一件落着のはずですが。罪にならず、しばらく町名主預かりになり放免され、いまは以前とかわらずに古手屋をやっていた。

◆それは長蔵が半右衛門の女房、おすみと不義蜜通に及んでいたのを、おすみともども成敗したと主張したからだった。お定めでは妻と不義蜜通した男を殺しても、殺した夫は罪にならないのである。お上もそのあたりを調べた上で長蔵とおすみは蜜通していたに違いないとして半右衛門をお構いなしとしたのだ。

◆これはまことに珍しい事件だった。不義蜜通が露見しても通常なら殺しはせずに金を払わせて解決する。それなのに町人が間男と女房を成敗したので一時は江戸の町で噂になった。その噂も二月もしたら収まったが、収まらないのはおせきだった。

◆げに恐ろしいのは女の感だった「うちの人は浮気なんかしていない」長蔵が通りがかりの女にちらりと目を走らせるのを見て何を考えているのかわかるし以前古手屋仲間の寄り合いの流れで茶屋の酌女といちゃついてきたときなど着物に付いた匂いでたちまち、み破った。どうも可笑しい。素人女と蜜通する仲になるまでに、あたしの目を誤魔化しきれるわけがない。

◆ん、そうだ滝田屋には古手を卸していたから、その売掛金が三十七両三分ある調べたら売掛は年をまたいて滞つている。この売掛が払えなくなって不義蜜通にかこつけて夫を殺したとおせきは考えた。お上に話しても取り上げられず不義蜜通という大罪で殺された夫の女房という汚名をきせられ店の得意先が離れて商売が回らなくなり・・そんなとき、天竺屋時次郎のうわさを聞き頼んだ。

◆でも・・不義蜜通した場面は滝田屋の半右衛門しかいない「死人に口なし」で・・暗礁に乗り上げ裏稼業の天竺屋が禁じての「奥義を(おせき)に授ける」お白洲でお奉行から「訴訟人志摩屋きせ、なお申すことがあるか」と

◆「お奉行さまに申し上げます」これは亡き亭主が残した売掛帳です亭主は、何度も売掛を払ってもらいたいと掛け合いました。それでも支払わず先月滝田屋に殺されてしまいました。滝田屋は、自分の女房と不義蜜通をしたから殺したとお上に申し上げ無罪になってございます。ところがあたしには、これはただの言いがかりしか見えません売掛を払いたくない滝田屋が気に入らない女房といっしょにうちの亭主を殺したに違いないのです!」

◆「そのため売掛など払うつもりがありません。催促すれば蜜通した咎人に払う金などないの一点張りで、話にもなりません。どうか滝田屋に売掛を払うよう言い聞かせてください。それとできますれば亭主殺しの一件今一度お調べいただきますようお願い申し上げます」

◆「蜜通をして殺された亭主が、じつは、蜜通をしていなかったと申すか」 (はい) 「何か証拠があるのか」(いえ、いますぐに出せるものはなにしろ滝田屋の中で起こったことですので)「亭主のことは目安にはない。目安にないことを裁くことはできん。そこは分かっておるのか」(はい。滝田屋が払わないのは、うちの人が蜜通したからだと言い募る以上、うちの人はそんなことをしていないと明かさねばなりません」奉行はうなずいた。

◆それから三度目の最後のお白洲で滝田屋の半右衛門との丁々発止のやり取りがあったが、おせきが「一言申し上げます」「滝田屋はうちの人が蜜通していたところを見たと申し立てていますが、そんなはずはありません。うそをついています」

◆{またそれを申す。すでに裁きのついたことじゃ。しかとした証拠はあるのか}奉行の金岡葱衛門の声は鋭い。

◎しかしおせきは負けずに言い続けた。おせきの声が響くと詮議所の中はしんとなった。金岡葱衛門だけでなく、横にすわる者も凍りついている気配!



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        凛とした生きざま! 

        それは、あぁ(@_@) それを言ったら、作者から叱られますので
        興味のあられる方は、読んでください。種明かしはご法度です。 

 今日も(珍念)の 減らず口は絶好調です。 (*´v゚*)ゞ

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