« 薬毒同源 | トップページ | 『モダン』!(^^)! »

「よき友三つあり。一つには物くるる友、二つには医師(くすし)、三つには智恵ある友」

Photo


                         兼好法師は書いている。

                       「家の作りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる
                       所にも住まる。暑きころわろき住居(すまい)は堪へ
                       がたきことなり」
  (「徒然草」)






◆家は夏の暮らしやすさを考えて作るのがよい。暑さをしのげないのは我慢できない、と。冬の寒さに凍える住まいもそれはそれでつらいものだが、酷暑の季節を迎えたいまは、法師の教えがとりわけ身にしみる

◆もともと人が寝起きすることを想定していない体育館の夏は、それこそ耐えがたき暑さだろう。扇風機でせめてもの涼をとる人たちの様子を、本紙が伝えていた。西日本の豪雨被災地に設けられた避難所である

◆クーラーの取り付け工事が各所で進んでいるという。妊婦、高齢者らを対象に、ホテルや旅館の部屋を無償で提供するとのニュースも聞こえてきた。濁流に耐え、つなぎとめた命である。守る手だてを急ぎたい

◆「よき友三つあり。一つには物くるる友、二つには医師(くすし)、三つには智恵ある友」。徒然草の別の段にある。被災地でいえば、必要な物資の支援、命にやさしい環境、それを実現するすべと工夫が求められている

夏の暑さはさらに増し、被災者の心と体の疲れもこれからが峠だろう。寄り添う私たちの道のりも長いものになる。よき友であり続けたい【正平調】


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。


         Photo_3





「正平調」「せいへいちょう」と読む。
「正平」は「厳正公平」。「調」は中国の詩「清平調」から採った。この詩は、牡丹(ぼたん)の花のように華麗に表現するのを特色とした。したがって「正平調」は、「厳正公平に、しかも華麗に表現する」との意味がある。


.

« 薬毒同源 | トップページ | 『モダン』!(^^)! »