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南町奉行・佐々木信濃守

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  落語「佐々木政談」は南町奉行・佐々木信濃守の話。市中を歩いていると、子どもたちが裁判ごっこをして遊んでいる。その中に四郎吉という口の達者な子がいた

▼日を改めその子を奉行所に呼び問答を仕掛けた。まず星の数を言ってみろと尋ねた。すると四郎吉、「では、この奉行所の砂利の数は?」と逆に問い返す始末

▼それなら、父と母、いずれが好きか―と質問した。今度はやおら饅頭(まんじゅう)を二つに割って「どっちがうまいか」と切り返す。なかなかトンチの効いた受け答えである

▼奉行は最後にこう命令した。「衝立(ついたて)に描かれた仙人が何を話しているか聞いてこい」。四郎吉は決然と言い放つ。「絵に描いた仙人が口をきくわけがない。佐々木信濃守はバカだと申しております」

▼さて森友学園への国有地売却を巡り、決裁文書の改ざんや8億円もの値引き問題を捜査していた大阪地検特捜部は、容疑に関わった財務省幹部や部下職員の立件を見送った

▼文書の書き換えや削除は核心に及ばず、刑事罰に問えないというのが理由。安倍政権への忖度(そんたく)の疑惑は解明されず、いかにも消化不良の結論となった

そういえば落語の四郎吉は「与力の身分は」と問われこう答えた。起き上がりこぼしを見せ「身分は軽いが、お上の威勢をかさに着て反っくり返っている」と。まさか不起訴がお上への配慮だとは思いたくない。 【越山若水】

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 Yubi


      このコラム『言い得て妙』素晴らしい!

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