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「正常性バイアス」

      

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          災害や事故で逃げ遅れる人の心理を説明する
          「正常性バイアス」という言葉がある。予期せぬ
          異常や危険に対し、ある範囲までは自分に都合
          の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてし
          まう心のメカニズムのことである。



 ☆この心の働きで、危機を避けられなくなることがあるというからやっかいだ。災害心理学者の広瀬弘忠さんが「人間はなかなか動こうとしない動物」と著書で警鐘を鳴らしている。

 ☆正常性バイアスは組織の危機管理の失敗など社会のいたるところに表れるという。奄美大島で3年前、果実・果菜類の害虫ミカンコミバエがまん延した。その際の国や県の対応も当てはまると思う。

 ☆誘殺の公表まで最初の確認から4カ月余りもかかった。県は後に「風評被害を考え、慎重になった」と釈明した。しかし被害は拡大し、特産のタンカンやポンカンが大量廃棄された。農家らが情報開示の遅れを批判したのは当然だろう。

 ☆苦い経験を教訓に国が策定した初動対応マニュアルは生きたようだ。奄美大島など3島の4町で今月上旬、ミカンコミバエ1匹ずつの誘殺が確認された。県や自治体の対応は早く、被害は広がっていない。

 ☆ただ気は抜けない。ミカンコミバエは台風や南風に乗って飛来する恐れがある。台風の季節を迎え、危機に敏感になることが大切だろう。心に巣くう「油断」という害虫は早めに退治するに限る。【南風禄】

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 (獅子身中(しんちゆう)の虫)
の諺がが脳裏に思い浮かぶ

 〔「梵網経下」獅子の体内で養われている虫が,かえって獅子を滅すということから〕


 仏の弟子なのに仏教に害を与える者。転じて,内部の者でありながらその組織などに害を与える者にいう。人間の身体は様々な微生物との共存関係にあります。ですからバランスを崩すような生活をして獅子身中の虫を出さないようにしたい!

 「梵網経(ぼんもうきょう)」でいわれていることの真髄(しんずい)は、他の力が仏教を滅ぼすのではなくて、自らが自らを滅ぼすことを戒めていることです。盛者必衰で有名な平家も、最後は義経に滅ぼされてしましますが、その過程においては平家自らが招いた結果であったことは明白です。

 平家が滅んでまもなく、義経自身も悲壮な最後を向かえるのですが、それも自身が招いたこと、後の鎌倉幕府が滅ぶのも同様でした。歴史は繰り返す、現在の世界情勢を観ていると、仏教の教えではありますが共通したものがあるようです。(三省堂刊行の書籍版『大辞林 第三版』)

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