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〈虚空(こくう)〉には何でも物が入る。

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                あるじ不在の家は人がやたら立ち入り、キツネや
                フクロウもすみつく。鎌倉時代の末期、吉田兼好は
                そんな身近な例を挙げて説いた。〈虚空(こくう)〉に
                は何でも物が入る。われわれに雑念が勝手に入っ
                てくるのも心に主人がいないからだ、と









   ◆

随筆「徒然草」の第二三五段にある。この2人に兼好法師も「あさまし」と嘆くのではないか。どちらも選良の知事と財務事務次官。有権者から託された原発再考の使命や、国の財政を預かる組織トップとしての職責こそ従うべき心の主人だったはずだ

   ◆

米山隆一新潟県知事は出会い系サイトで知り合った女子大生に金品を渡し交際していた。「買春」と週刊誌で報じられ辞表を出した。セクハラ疑惑で事実上更迭された財務省の福田淳一事務次官には、出世階段を上るにつれて仕事へのこだわりが薄れ横柄になったとの見方もある

   ◆

社会学者マックス・ウェーバーは清貧を尊ぶプロテスタントの信仰が資本主義を生んだと論じた。だがその行く末を案じていた。〈精神のない専門人、心情のない享楽人〉は、かつて達したことがない人間性の段階まで登りつめたとうぬぼれるだろう―

   ◆

20世紀初めに記したこの言葉は、マネーゲームに心奪われ、貧富の格差が拡大する現代の経済を評するのに引き合いに出される。政治や官僚の世界ではどうか。〈心に主(ぬし)あらましかば、胸のうちに、若干(そこばく)のことは入り来(きた)らざらまし〉。兼好法師の言葉は心の主人を見失うな、と戒めている。【斜面】

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                        このコラム『聴聞の一針』痺れる!


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