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親子の絆

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      是枝裕和監督の映画「そして父になる」は、6年間育
            てた息子が出生時に病院で取り違えられ、別の夫婦
            の子どもだったことを知った父親の苦悩を描く。親子
            の絆を育むのは血か、時間か。正面から問いかける
            作品だ









▼これが現実の出来事だとしたら。それも、半世紀以上親子として暮らしていたとしたら。映画は双方の親が子どもを交換しようとするが、長い月日がたてばことはそう簡単ではない

▼順天堂大順天堂医院(東京)で、51年前に新生児の取り違えが起きた。小学校入学時の検査で、息子が夫婦から生まれるはずのない血液型だったため母親は取り違えを疑った。だが、調査を求めても病院側は門前払い。父親は母親の浮気を疑い家を出た

▼DNA検査で血縁がないことが判明し、病院側はやっと今年ミスを認めて、取り違えの相手もほぼ特定できた。しかし、先方の混乱を懸念し、相手方の情報提供は拒否した

▼息子の男性は中学生の頃から、新聞配達で家計を助けてきたそうだ。しかし、経済的な困窮で高校進学は諦めざるを得なかったという。取り違えがなければ人生は大きく変わっていただろう

▼男性は「本当の親がどんな人か知りたい」「他人と分かっても育ててくれた母親が生きているうちに、実の息子に会わせてあげたい」と語る。ただ、先方の家庭を壊すのは本意ではないとも。双方にとって何が正解か。答えは難しい。【卓上四季】

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         「そして父になる」
 解説、



 ○是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎え、息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知らされた父親が抱く苦悩や葛藤を描いたドラマ。大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。

 ○妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。2013年・第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した。良多を演じる福山は自身初の父親役。妻みどりに尾野真千子、斎木夫妻にリリー・フランキー、真木よう子が扮する。

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       斯く言う(珍念)のコメントは『蛇足』









 

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