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合言葉

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   【山】~【川】

   戦国時代、よく暗闇や深い霧に乗じた奇襲戦が展開された敵が
   油断している間隙(かんげき)を突くには断然有利だったが、怖い
   のが同士打ち。これを避けるために合言葉が用いられた






▼暴風を突いた厳島の戦いで毛利は「勝つ」に「勝つ」。霧の関ケ原で東軍は「山が山」「麾(さい)が麾」と応じた。だが大坂夏の陣で炎上する大坂城を脱した兵が、徳川側の「旗」と即答、まんまと逃げ延びたとか

▼合言葉がとっさに口を突けばいいが、もしど忘れでもしたら―。敵味方が入り乱れた混戦で倒された兵が、極度の興奮と恐怖から肝心の合言葉を思い出せず、味方に首を取られてしまった悲しい逸話も残るという

▼これはショックのあまりのど忘れ。逆にあまりのど忘れにショックを受けている人も多い。認知症や脳梗塞などに起因する物忘れもあるが、多くは加齢が原因らしい。私は大丈夫という貴方、一昨日の夕食は?

▼そんな体験の一部を忘れるのが老化。体験自体を忘れるのが認知症。忘れたという自覚の有無が分岐点らしい。声を殺して「あいうえお」と唸(うな)り、頭文字がヒントになって思い出せるのは、加齢による物忘れだと

主因は加齢とともに襲う筋力の低下。運動で筋力を鍛えれば脳の血流が増え、酸素量も増えて脳が活性化する「『もの忘れ』が気になりだしたら読む本」(米山公啓監修)。運動と規則的な食事、心穏やかな生活。やはりそうか―。 【天鐘】

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Osore


     このコラム『恐れ入谷の鬼子母神』




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