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羽生棋聖と藤井新六段が歩む、孤高の道 

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                  国民栄誉賞授与式で、安倍晋三首相と記念撮影
                  に応じる 羽生善治棋聖(右)と井山裕太十段(左)

 





 国民栄誉賞に輝いた羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖(47)といえば、初の永世七冠を成し遂げた将棋界の「絶対王者」である。今月13日には、囲碁の井山裕太七冠(28)とともに授与式に臨んだ。

 ▼式後に行われた会見で、4日後に五輪2連覇を達成する羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手についての質問も出た。「読み方は違うが、漢字は同じ。親近感を持っています。芸術的な滑りを見てみたい」。笑顔でエールを送っていた。

 ▼もっとも、フィギュアスケートの絶対王者の滑りを、ゆっくり観戦するわけにはいかなかった。羽生棋聖は、同じ日に行われた朝日杯オープン戦本戦準決勝で、最年少プロの藤井聡太五段に苦杯を喫する。藤井五段は決勝も制して、15歳6カ月での一般棋戦の優勝、六段昇段と、新たな最年少記録を作った。

 ▼将棋界は、キャッチフレーズ作りがうまい。最近は「ひふみん」の愛称でおなじみの加藤一二三九段は、かつて「神武以来(じんむこのかた)の天才」と讃(たた)えられた。谷川浩司九段が終盤で相手の玉を寄せる圧倒的なスピードは、「光速の寄せ」と恐れられた。集中力が高まると目つきが鋭くなる、羽生棋聖の「羽生にらみ」も有名である。ただ藤井新六段については、活躍があまりにもめまぐるしすぎて、ニックネームを付ける暇もないようである。

  ▼棋士の素顔に迫る北野新太(あらた)さんの『等身の棋士』(ミシマ社)で、羽生棋聖の興味深いエピソードを見つけた。雪の日に酔っ払い、歩道で何度もころびそうになったことがある。それでも、いっしょにいた先輩棋士の手を借りようとはしなかった。

 ▼本人に理由を聞くと、こんな答えが返ってきた。「自力でなんとかするのが、私の基本的な考え方なので」。藤井新六段もまた、同じ孤高の道を歩んでゆくのだろう【産経抄】

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Buci


                     孤高の道
は、前人未踏の険しい道
                     葉隠れの(武士道)精神に符合する


『等身の棋士』 (商品の説明 内容紹介

 藤井聡太、加藤一二三、羽生善治――2017年、彼らがいた。極限の状況で「最善」だけを探る。高潔な棋士たちの群像を描く、傑作・将棋ノンフィクション! !

 棋士という二文字は「将棋を指す侍」を示している。…一六〇人いる棋士たちは皆、自らが信じた将棋という勝負において光り輝くために戦っている。日夜の研鑽を積み、策略を謀り、勝利という絶対を追い求めている。――本文より

トップカスタマーレビュー

丁寧な取材、棋士からの信頼 投稿者 のあのあ

  前作「透明の棋士」が大変良かったので、今作を楽しみにしていました。話題の藤井聡太四段、加藤一二三九段はもちろんのこと、羽生善治竜王(執筆時はまだ竜王ではなく挑戦者になったところでした)や、中村大地王座等々、話題の棋士のエピソード満載です。

 著者の棋士本人の心まで踏み込むことのできる取材力・信頼関係が素晴らしく、今回も期待通りでした。スマホ冤罪事件のことにも少し触れられていますが、この本を読んで観る将・読む将としては心が落ち着きました。関係した人全てが自分の信じるものを守りたかっただけなのではと。

外部の人が棋士内部にせまるホットな話  投稿者 小野健二

 喜寿を前にした老人を十分に奮い立たせる書物に感謝申し上げます。車中もっとも安上がりで長持ちするのが詰将棋本と発見した四十余ねんまえを思い出しました.。

 時流にのって藤井四段のいっぱしの追っかけして見ると、棋士番号が近いところに今泉四段 43 才とあるのが気になっていたので、本 112 頁 過去との訣別 身がふるえました。むかし開発者の末席にいたものには諦めた時点で何も実績が無い、という評価されることえの恐怖、肩身の狭い思いなどetc.気がつけば奥に朝飯!!と叫ばれてました。おそまつ。作者と貴社に ガンバ を送ります。ありがとうございました。

これ以上は『蛇足』

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