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「烽火(ほうか)」

Norosi


              周の幽王に、褒女以(ほうじ)という名の后(きさき)がいた。
              全く笑わなかった褒女以があるとき、いくさを告げる火があ
              がるのを見て喜んだ。「あな不思議、火もあれ程多かりける
              な」。中国故事「烽火(ほうか)」である









◆后が笑うのを見たいばかりに幽王は不要の火をたき、のろしをあげ、揚げ句、国は滅んだ。褒女以は化け物の本性を現し、土地を逃げ去ったという。いま、各地でつづく「火」の厄災にこの故事を思い出している

◆どこぞに火を見たがっている悪魔が潜んでないか、と疑う。突如として噴煙をあげ、自衛隊員の命を奪った火山。共同住宅を焼き尽くし、入居者11人を死に至らしめた火災。そしてまた信じがたい惨事が起きた

◆佐賀県の住宅街に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落、民家が炎上した。離陸からわずか7分間に何があったか。隊員は亡くなっており、テレビで見た映像には、機首からまっすぐに落ちていく様子が映っている

◆民家には小学5年の女児がいた。家はどうでもいい、家族が無事でよかったという父の言葉がすべてを物語っている。怖かったろう。奇跡的に軽傷ですんだ女の子は、助かったと知るや声をあげて泣いたという

◆再び、があってはならない事故である。「あな不思議」ですませば、災いの火の手はすぐまたあがる。【正平調】

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        このコラム『他山の石』

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