« 「命売ります」 | トップページ | 「神様、仏様、洗濯機サマ」。 »

“あの時の一言”

Photo


                    東京富士美術館で好評開催中の「東山魁夷展」
                    (3月4日まで)。初期から晩年にわたる東山芸
                     術の傑作約80点が公開されている






▼幼少の頃、内気な性格だった東山氏は、部屋で絵本を見たり、絵を描いたりしていた。そんな氏を外の世界に連れ出したのが幼稚園の先生。“黒板にチョークで描いた花やチョウ、犬などを褒められた時は本当にうれしかった”と氏は述懐する(佐々木徹著『東山魁夷ものがたり』ビジョン企画出版社)

▼中学校でも先生に油絵を褒められ、次第に画家を志すようになる。父親の猛反対に遭い、先生に泣いて打ち明けると、「親孝行は親が生きている間だけのことではない」と。さらに先生は熱心に父親を説得してくれた

▼周囲の“あの時の一言”がなければ、国民的画家は生まれなかったかもしれない。励ましは、時に人生を左右する。とりわけ若い頃に認められ、信頼された記憶は心に深く刻まれ、その人を力強く支えていく

▼「褒める」とは相手の長所を発見し、正しく評価する行為。ピントの外れた褒め言葉は「お世辞」と見透かされる。褒める側の「目」も試されているのである。きょうは本年最初の「未来部の日」。生命を磨きつつ、大いなる使命を持った宝の友に、精いっぱいの励ましを送りたい。【名字の言】

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。o



珍念のコメントは『聴聞の一針』痺れる 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


Photo_2


      『東山魁夷ものがたり』商品の説明 内容(「BOOK」データベースより)




 挫折と苦悩の果てに風景画家の道を選び、やがて国民画家と謳われるほど多くの人々の共感を得た東山新吉(魁夷)―その心の遍歴と創造の過程を丹念にたどりながら、全生涯を鮮やかによみがえらせた決定的評伝。

トップカスタマーレビュー

とても気に入った  竹村一郎

 哲学者である佐々木徹さんの此の本は、画伯の地の文と混交させながら、珠玉の一冊であった。僕の書棚における宝物たる一冊になりました。

 シンプルな形と色なのに・・・、そこに到るまでの軌跡   tomo1943

 この本に掲げられたカラーの代表作や多くのモノクロ写真をみながら、シンプルな形と色なのになんと不思議な奥行きと魅力をたたえていることよ、と今さらながら思う。東山絵画のそんなところが好きな人も嫌いな人もいるが、私は前者。そして、自然界では、万有引力の法則などのごとく、世をのべて支配する重大な法則ほどシンプルに描けるのである、などと言って勝手に満足している。

 ある有名人の人生と作品をそっくり受け入れた立場で書いた本が伝記で、それを批判的に評して現代的意義や文明などにとっての課題などを明らかにした本を評伝というならば、本書は前者。シンプルな形と色による自然の真理の造形がどのようにして実現されたか、その軌跡を示す伝記です。

 入門書とすれば廉価にこしたことはないが、図版が美しく、文字、組み版が見やすければ、少し高くてもよい、と思うが、せっかく付けて頂いた資料編に、作品集の目録があると良いのに、とも思った。

« 「命売ります」 | トップページ | 「神様、仏様、洗濯機サマ」。 »