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「真の政治家」&ポピュリズム

Areki



        アテネの指導者ペリクレスはどんな男か。スパルタ王に
                  問われたアテネの客が答える。「私がペリクレスと体技を
                  競い、勝ったとします。でも彼が自分の勝ちと言い、理由
                  を説明すると、観客は納得してしまうのです」

▼完結した塩野七生さんの大作「ギリシア人の物語」(新潮社)に描かれている。2500年の西洋史を書ききった作家は、アテネの黄金時代を築いたペリクレスを「真の政治家」と評価した。民主政の下で、理を尽くし、説得する力で民を導いた-と

▼ところが、民主政の次に現れたのは衆愚政、すなわちポピュリズムだった。その指導者クレオンを塩野さんは評する。「自分よりは恵まれている人々に対する恨みや怒りを煽(あお)り立てるのが実に巧みであった」

▼今の超大国は民主政か、それとも衆愚政か。トランプ米大統領が就任1年を迎える。思えば、恵まれた者に対する人々の恨みや怒りをあおり大番狂わせを演じた人だった

▼怒りは外にも呼び起こす。エルサレムのイスラエル首都認定でアラブ世界を敵に回したかと思えば、アフリカ諸国へも聞くに堪えぬ暴言を放ち火に油を注ぐ。話題の暴露本「炎と怒り」は、ぴったりの題名だろう

民主政のリーダー=誘導する人、衆愚政のリーダー=扇動する人。塩野さんが分類している。現米大統領がどちらか、問うまでもない。【風土計】

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             それにしても。この人には
             呆れて、言葉も出ません!







「ギリシア人の物語」商品の説明 内容紹介

  塩野七生 最後の歴史長編は「永遠の青春」アレクサンダー大王を描く圧倒的巨編!
混迷のギリシア世界を弱冠二十歳で統一し、ペルシア帝国制覇へと向かったマケドニア王アレクサンダー。トルコ、中東、中央アジアを次々と征服し、ついにはインドに至るまでの大帝国を築きあげるも三十二歳で夭逝――。夢見るように生き、燃え尽きるように死んだ若き天才、その烈しい生涯に肉薄した歴史大作。

本文より
  考えてほしい。なぜ、彼だけが後の人々から、「大王」と呼ばれるようになったのか。なぜ、キリスト教の聖人の名でもないのに、今でもキリスト教徒の親は子に、アレクサンドロス(英語ならばアレクサンダー、イタリア語ならばアレッサンドロ、略称ならばアレックス)という名をつける人が絶えないのか。

 その理由はただ単に、広大な地域の征服者であったからか。それとも、他にも、愛する息子にこの名を与えるに充分な、理由があるのか。なぜアレクサンドロスは、二千三百年が過ぎた今でも、こうも人々から愛されつづけているのか、と

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