« 手 (@_@;) | トップページ | 本との出会い »

「敬天愛人」

Photo


         カリスマ経営者稲盛和夫さんが理想とするのは、明治維新の
         立役者で同郷の西郷隆盛という。西郷が好んだ言葉「敬天愛
         人」を、稲盛さんは創業した京セラの社是にした。「道理を守り
         人を慈しむ」といった意である。




▼西郷の教えを旧庄内藩士がまとめた「南洲翁(なんしゆうおう)遺訓」も熟読してきた。冒頭はこうだ。「国の政に(まつりごと)は僅(わず)かでも私心を挟んではならない。職務に不適任な人に官職を与えて褒めるのは最もよくないことである」。上に立つ者の心構えとして稲盛さんは著書「人生の王道」に引く。

▼現実はどうか。創業者は上場を果たすとすぐ自分の株を売却し多額の利益を得る。官僚は出世するにつれて保身を最優先するようになる。稲盛さんはこう嘆く。刊行は10年前。だが現在は、忖度(そんたく)や利益追求に恥も外聞もなくいそしむ輩(やから)が当時にも増して跋扈(ばつこ)しているようだ。

▼極め付きは“職務不適任”が明白なのに省庁を司(つかさど)った大臣たち。対して今度の改造内閣は? 一見手堅い布陣の隙間を縫って、またぞろ問題が生じはしないか。そうなれば、今の世にも有効な遺訓の心と相いれないばかりか、任命権者を含め「総退場」の烙印(らくいん)を押されよう。 【談話室】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



            Oudou_4





人生の王道」 商品の説明 内容紹介

 かつて日本の社会のいたるところに、上質な人間がいました。たとえ経済的に豊かではなくても高邁に振る舞い、上に媚びず下には謙虚に接し、自己主張することもなく、他に善かれかしと思いやる---そんな美徳をもった日本人がたくさんいました。

 また、そのような人々によって構成された集団も、自ら高い品格を備えていました。たとえば、ものづくりの現場には、自分がつくった製品でお客さまに喜んでいただけることを誇りに思い、品質管理を強制されずとも、自分が手がけた製品の品質や出来映えに、万全の注意と細心の心配りを払い、手の切れるような上質の製品をつくる人々が存在しました。

 それは、商品を売る店頭でも同様でした。駆け出しの店員であろうと、一生懸命にお客様の身になって尽くしました。その上質のサービスも決して上司にいわれたからではなく、またマニュアルに書いてあるからでもなく、もちろん売らんがためでもなく、思いやりに満ちた優しい心から自然に発露してくるものでした。日本の企業が、そのような上質の人間に支えられていたからこそ、今日の日本経済の発展があるのだと思います。

 ところが近年、世の中を見渡せば、以前にはとても考えられなかったような、ひどい出来事が続いています。(中略)今こそ、日本人一人ひとりが、精神的豊かさ、つまり美しく上質な心をいかにして取り戻すかを考えなければなりません。年齢を問わず、すべての日本人が改めてその品格、品性を高めることが出来れば、日本は世界に誇る上質な国民が住む国として、再び胸を張れるようになるはずです。私は、それこそが、真の日本再生であると考えています。

トップカスタマーレビュー

がつーんと心地良い『喝』を入れられた、そんな感じのする本です  投稿者 草雲雀

 いつの時代もそうなのかも知れないが、特に今は自分のことしか考えない人が多い世知辛い世の中と思うのは私だけではあるまい。本屋に行けば、あらゆる啓発書が並び、如何にスキルを向上し、『金を貯め』『出世する』かを説いたノウハウ本が氾濫している。私もそんな本を乱読する一人である。

 そんな中この本は、まず『無私』の心を説く。会社のトップになっても自分自身のことは犠牲にして会社のことに全身全霊を尽くす。そこにいささかの私心もはさんではならないと。そして、『利他』の心。著者は言う、『名声を欲張る、地位を欲張る、財産を欲張る、それらは西郷が言うように、すべて自分を大事にするということに端を発し、最も良くないことです』と。

 だって、美味しいもの食べたいじゃない、楽をしたいじゃない、良い車に乗って、クルーザーとかで遊びたいじゃない、といろいろな願望がある。だが著者が目指しているのはそんなレベルの話しではなく、もっと美しく上質な心を如何に持つか、という話しで、最終的には「悟り」の境地、にある。

 『人生の目的とは、お金儲けや立身出世など、いわゆる成功を収めることではなく、美しい魂をつくることにあり、人生とはそのように魂を磨くために与えられた、ある一定の時間と場所なのだと私は思うのです』そんな美しい魂をつくるために、著者が日々心掛けていること、それがこの本の中身です。

 利己私心に塗れ、そろそろノウハウ本を読むのにも疲れてきた人生に、がつーんと心地良い喝を入れられた、そんな感じのする本であります。

日本人必読の啓蒙書  投稿者 ポリ銀

 今、読み終わったばかりですがその読後感は、爽快の一言に尽きます。日経ビジネス誌上に掲載されていたときにも、連載が待ち遠しいほどに熱中していましたが、単行本として改めて読んでみると感慨ひとしおです。「西郷南洲遺訓」は、岩波文庫で廉価販売されています。こちらも是非ご購入をお勧め致します。原典だけでは難解で、その意をくみ取ることが難しいのですが、「人生の王道」を読了後に読めば、達意の思い出座右の書となるはずです。

 今回、胸に響いたのは「王道」の大切さでした。人間という存在はその賢愚を問わず、どうしても詐略に傾きがちなものですが、じっさい「策士策におぼれる」の言葉通り、うまくやってやろうとの思いというのは虚しくなりがちです。自分の職業上・家庭内、真心と至誠の気持ちを標準に生きていきたいと思います。

 西郷さんに対するイメージも修正致しました。私自身が、今まで思い描いていたよりももっと偉大な人だったんだなって、気付かせてくれました。恩書の一つになりそうです。

 斯く言う(珍念) 『論語読みの論語知らず』  (A;´・ω・)アセアセ

« 手 (@_@;) | トップページ | 本との出会い »