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エアコン

Ondo


       「うちにはエアコンがない」と言うと驚かれることが増えた。
       でもここは北国青森。暑い暑いと言ってもピークは数週間。
       ねぶたが終われば秋風が。扇風機でなんとかしのいでき
       たでしょう、昔から。




 と主張してきたが、このところ自信を失いつつある。先日の熱帯夜。窓という窓を開け、扇風機を一晩中回した上に、冷却枕を二度取り換えて、寝不足の朝を迎えた。

 ▼青森でもエアコンが身近になったのは、温暖化や家の造りの変化など、さまざまな理由があるだろう。無理に暑さに耐え、熱中症になっては元も子もない。一方で人間の側の、暑さに対処する力のほうが弱まっているとはいえないか。何しろコンビニでも車中でも、求めれば、簡単にひんやりした空間に身を浸せる。

 ▼大胆にも、エアコンを含むあらゆる家電製品を手放したという元全国紙記者の稲垣えみ子さんは、究極のシンプル生活を追求するうち、どんな暑さも受け入れ、涼しい顔で歩けるようになったと近著「寂しい生活」(東洋経済)に書いている。

 ▼「もはや仙人の領域」とも述べながら、次のような問いがある。暑さをスイッチ一つで撃退できることに慣れきってしまうと、実は、暑さの中にもたくさんの小さな変化があることに気づかなくなってしまうと。木陰に入った瞬間の涼やかさ、忍び寄る秋の気配…。「それは果たして豊かな世界なのだろうか」 【天地人】


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Ki

         稲垣えみ子「寂しい生活」(東洋経済)














カスタマーレビュー

 
これは、哲学書だ!!  投稿者  あじ 

 昨年の情熱大陸を見て、ファンになりました!生活がシンプルで憧れます。
アフロさんの本を読みつつ、自宅には巨大な冷蔵庫、洗濯機、掃除機…電化製品に囲まれてます。最近、炊飯鍋を使いはじめて、炊飯器だけは卒業しました。あと、冷蔵庫には、食材を詰め込まないようにし、ガラガラになってきました。

 アフロさんが言う冷蔵庫と食料飽和の社会構造がわかりました。アフロさんの暮らしに憧れつつ、私は、バブルも知らず、ずっと質素に暮らしてきたので、派手に消費して浮かれてみたいという希望もあります(笑)

生きていくのに必要な物はほんのちょっとしかない。  投稿者  Goldbird 

 『魂の退社』も面白かったが、今回もあっと言う間に読了。元新聞記者だけあって読みやすく読者の壺を押さえている。今回特に印象に残ったのが『ブッダ 今ここを生きよ』と『生きて行くのに必要な物はほんのちょっとしかない』の二つの言葉だ。未来の事を考えるか不安が起こるのであり、過去を振り返っても意味はない。今現在を精一杯生きる事が未来に繋がる。又人間一人死ぬ時には、畳一枚あれば十分である。


著者は解放されたのか?  投稿者nekome

 著者は「家事は無駄な時間か」という問いを考えながら、便利だと思われる物が溢れる実家を例に出して考える。ご両親は歳をとると「便利な家電」を扱えなくなる。「無い方が良いのでは?」と読み進めていくと思えてきた。便利で価値ある物はなんなのか?無駄な時間は本当に「無駄」で「金銭的価値は無いのか?」と著者は考える。著者の寂しい生活は、この無駄な時間に価値を求めるものか?読み手で感想や評価が分かれる本だと思う。

 珍念の脳裏に故(黒澤明監督)の映画 「夢」 第8話: 水車のある村が思い浮かぶ!



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       撮影地となった大王わさび農場






 静な水車のある村、清らかな川水、子供達は安全に遊べる所、カラフルな花が一杯
咲いている村。若い男性が村に通り掛かって、水車の修理をしている老人に話しかける。老人は、独り言を言っているかの様に村の暮らし方を説明する。村では、人間と自然が一緒に共存して生きて行く。燃料には薪と種油、収穫には牛、現代文明の便利な物を知らない村。人間と言う物は自然の中の一つの物だと、忘れたくない村人達なのです。。。

 この夢は桃源郷の話です。現代文明の人々は日々の生活に追われて「人生は辛い、寂しい、厳しい。。」と良く苦しがる。それは、人間の気取りで、人生は本当に楽しい物だ言ってくれる夢だと思いました。老人のセリフは良くても、若い男性との繋がりが余り良くなくて、二人の間の会話よりも、老人が独語をし方が良かったかもしれません。

故(黒澤明監督)の映画 「夢」全8話 『百聞は一見に如かず』  (*゚ー゚*)

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