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大田南畝(なんぽ)とコーヒー

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     北尾政演『吾妻狂歌文庫』(東京都立中央図書館加賀文庫蔵)
     ・・・若かりし南畝の肖像。百人一首のパロディのような仕立







   コーヒーの味を日本で最初に書き残したのは江戸後期の狂歌師、大田南畝[なんぽ]だ。「豆を黒く炒[い]りて粉にし、白糖を和したるものなり、焦げくさくして味ふるに堪[たえ]ず」

▼一方で、好んで飲んだ日本人もいたようだ。同じ頃、長崎・オランダ商館の医師シーボルトは「奇麗な缶か瓶に入れ、長寿に効くと説明書を付ければ、売れるはずだ」と祖国に書き送ったという(「コーヒー」河出書房新社)

▼コーヒーの成分といえばカフェイン。眠気防止や集中力向上などの効果がある。ただし過剰な摂取は禁物だ。カフェインを多く含む薬や飲み物の急性中毒で5年間に101人が救急搬送され、うち3人が死亡していたことが初の全国実態調査で分かった

▼自殺目的の摂取もあったが、深夜勤務の人が服用する例も多かった。カフェイン中毒の危険性など、一般の人にどれだけ知られているのだろう。これを含む飲食品は多い。摂取の実態把握、眠気防止剤の購入量制限などが課題だ

▼物理学者の寺田寅彦はコーヒーを「官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする」と持ち上げる一方、カフェインについては「恐ろしい毒薬」とも指摘。人は「わずかな薬物によって勝手に支配されるあわれな存在」と書いた

▼ちまたにはカフェインに限らず、ビタミン、アミノ酸などを強調した栄養補助食品があふれ、若者でも簡単に手にすることができる。これらが依存症への入り口となっていまいか。小稿もコーヒーを脇に置きながらであるが「ほどほどの愛飲家で」と弁解しつつ。【新生面】   

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(「コーヒー」河出書房新社) 商品の説明 内容紹介

 人がコーヒーを嗜むようになったその起源から、栽培・収穫・焙煎の基礎知識、歴史・文化まで、日本で唯一の専門博物館による、コーヒーの芳醇な世界が一冊でわかるビジュアル入門。

 著者について「コーヒーの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」という熱い想いで作られた、日本で唯一、世界にも数少ないコーヒー専門の博物館。

トップカスタマーレビュー

コーヒー好きにはたまらない 投稿者  Green Room 

 第一に感じたことは、この本は、ほんとうにコーヒーを愛する人たちが作ったんだなあ、いうことだ。感じの良さが溢れている。ほとんどのページに写真と図版があり、文字通り図説である。しかも写真の発色は鮮明で美しく、レイアウトも申し分がない。内容は起源、栽培、鑑定、焙煎、抽出、最後が文化。

 コーヒー好きだったら起源も産地も多少は知識があるだろうが、各章の丁寧な解説がきめ細かいので、発見が多い。圧巻はUCCコーヒー博物館収蔵カップのコレクション。6ページにわたり並ぶ中、日本製が2ページを占める。そこには伊万里、萩、鍋島、美濃益子、沖縄の壷屋など、目を見張る逸品が並ぶ。

 コラムの魅力もたまらない。UCCコーヒー博物館は神戸にある。気軽に足を運べる人はうらやましいが、私はこの本で堪能した

 

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「一杯のコーヒーには40年の思い出がある」トルコの諺

  ここでいう「40」という数字には、「たくさん」を意味する数字として使われています。すなわち「40年の思い出」「長 年の思い出」という意味になります。この諺は、「一杯のコーヒーをごちそうしたことは、いつまでもその人の心に残る」ことを指しており、転じて「親切なことをすれば、いつまでも覚えていてもらえる」ということになります。

「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

 楽聖と称された有名なドイツの作曲家です。晩年は持病の難聴が悪化し、ほとんど聞こえない状態で大作を書き続けた、偉大なる芸術家です。この句のように、コーヒーやアルコールには日常生活を忘れさせたり逸脱させる力を感じとっていたのかもしれません。

 どんな人でも信念を持つべき。私はコーヒーをもう一杯飲もうっていう信念を持ってる。
コーヒー:それは一日で一番大切な食事。
  ((w´ω`w))


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