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息子よ

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   室生犀星の詩に「子供は自然の中に居る」がある。
子供に目が怖いと言われ、優しい顔をして近づくと笑みがこぼれる。<神のあどけない瞬間を見たさ に/きたない自分をふり落す為めに…どんなにあの微笑が自分を慰めるか!/どんなにあのあどけなさが/自分を底の底まで温めてくれることか!>

▼幼いと思っていた子が自分の心を支えてくれる。時には大人よりも大きな存在に見えてしまう。犀星はそんな息子を病気のため、わずか1歳で亡くした。生き死にの順序が逆になった無情を恨んだ。野辺送りもできず、ただただ、たばこをかんで泣いたという

▼この両親も明るく将来を語っていた娘を突然、亡くし胸が張り裂けそうだったに違いない。ピアニストを目指していた茨城県取手市の中3女子生徒の自殺である

▼いじめを疑わせる日記を残していたにもかかわらず、市教委は当初「いじめによる重大事態には該当しない」と議決していた。ところが、文部科学省の指導を受けるやいなや、誤りを認めた

教育長が両親に謝罪したのは記者会見の後だった。順番が逆だろう。学校でのいじめ事件で透けて見えるのは、大人たちの保身や事なかれ主義である。まなざしはどこへ向いているのか

▼冒頭の詩はこう続く。<子供の前で嘘(うそ)は言へない/子供の前では恥(はず)かしいことだらけだ>。後ろめたさはないのか。大人は胸に手を当てて考えたい。【卓上四季】

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このコラム『頂門の一針』 痺れました!




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      それにしても、大人たちの保身や事なかれ主義
      には虫唾がはしる。 『仰いで天に恥じず』・・・・

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