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「何のために生きる。今の俺は昨日の俺に勝てるか」

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“怪童”と呼ばれた人の壮絶な言葉が残る。
「何のために生きる。今の俺は昨日の俺に勝てるか」。1998年、29歳で他界した将棋の村山聖(さとし)九段である


◆プロを志し、ふるさとの広島から大阪に出てきたのは中学生のとき。幼いころから病魔に侵されながらも、全身からほとばしるような情熱を盤上に注ぎ「東の羽生、西の村山」と世にいわしめた。太く短いその生涯は、大崎善生著「聖の青春」に詳しい

◆早世の天才が存命ならば、現代の怪童をどう見ただろう。30年ぶりという偉業に、ふとそんなことを思う。まだ14歳。藤井聡太四段が歴代最多に並ぶ28連勝を達成した

◆中学生がデビューから負け知らず。そのあたりからして次元が違う。当人は「運がいい」とはにかんでいるが、強さは日を追って増しているらしい。まさしく「昨日の俺」を踏み越えて…のすごみがここにある

◆おかげで世間は大変な将棋ブームだそうだ。子どもたちが教室に押しかけ、入門セットが飛ぶように売れている。棋士の名も知られるようになった。藤井流にいうなら、棋界にめぐりきた「僥倖(ぎょうこう)」かもしれない

◆ただひたすらに名人位を追い求めた村山九段が書き残している。プロになってから「60連勝すれば名人になれる」と。60連勝? まさか。【正平調】

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               歴代最多に並ぶ28連勝
               を達成した藤井聡太四段








「聖の青春」 内容紹介

  重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)

トップカスタマーレビュー

将棋の世界がこんなに奥深いなんて。 投稿者  尾田 真里

▼実は、村山さんがご存命の時に何回かテレビで見た事があります。まん丸ほっぺでこんな可愛い棋士さんがいるんだ、って思ったんです。棋士の方は盤とにらめっこだから、太りやすいのかな?位にしか思ってませんでした。それがこれ程壮絶な病と戦ってたなんて知らずに、また、病であるという様子すら見せてなかった村山さんには本当に驚きました。トーナメントで見た時も落ち着いてて、本当の意味で人の上に立つ名人だったんだと、これを読んで解りました。

▼どの写真を見ても、真剣さと真面目さが現れてて、もしもご存命であるなら、どれだけの人が彼にカリスマを見るのかな、って思うと、本当に惜しいと思います。とても読みやすく、閉じると用が片付いたらすぐ開いて一気に読んでしまいましたが、繰り返し読みたい一冊です。マンガも読みたいし、映画も見たいと思います。

文句なしの星5つ  投稿者  アマゾン花子   

▼年をとると、嘘くさい「感動モノ」には泣けなくなりますが、こちらはどれだけ苦労を重ねてきた人でも、いや、重ねた方こそ感動できる深みがあります。 ちょうど「いい事」ばかりを書いてある育児書を読みもやもやとした後だったのですが、「人には優しく」「人に迷惑をかけずに」そんな世の中に幅を利かせる正論をぶっとばしてくれました。 表面的な優しさや世渡りのうまさが、限りある人生で、終わりの瞬間にどれだけの価値があるでしょうか。

▼挫折した友人を「負け犬」と呼ぶ。 面倒を見てくれる母親に辛く当たる。 身なりは汚く気遣いもない。 そんな村山の不器用な優しさに胸を打たれます。 ノンフィクションです。登場人物に主役を際立たせるための「わき役」は一人もいません。 みなそれぞれが自分の人生を持つ主役で、悩み、苦しみ、喜び生きています。 

▼人は最後には一人、でも皆同じようにたった一人で歩いているのだと気付いた時にたったひとりの寂しさは消える、そんなことを考えました。 自分の領域を守り、他者の領域を侵さず、「上手に」他者と付き合う事ばかりを目標にする風潮がありますが、時には人と深く関わり、ぶつかり、喧嘩し、傷つき、立ち直り、そういう事も大事なのじゃないかと考えさせられました。 おいにもめいにも父にも母にも友達にもプレゼントしたいと思える一冊です。 ぜひ読んでみて下さい。

買って良かったと心底思える本  投稿者sky

▼村山聖の歩み、信じられない奇跡の人が生きていたということ、そしてその村山とともに生きた人達、それをこうして書き残してくれていなければ私は将棋も世界が違うと認識し、その事実さえ知ることもなく、と思うと筆者には感謝としか表しようがないです。[調子のいいときなんてないんだよ]お金を破り[死んでしまう人間にはなんの意味もない]と言いながら他の人よりも早く死んでしまう運命を受け入れてなお人間として生きることをやめず全うした村山聖。

▼その事実はもの凄く大きな影響力がありました。日々の疲れや我が儘やストレスなんかは遥か遠くに浄化されるようなそんな力を持つ本です。村山聖と筆者が巡り合わせたのも稀有な事実でありそのなにか目に見えない大きな力、巡り合わせに感謝としかいえません。 

斯く言う(珍念)将棋愛好家ですが、余り上手くない!

性格は将棋の駒の『桂馬』のようです。

桂馬の高飛び歩の餌食
桂馬の特徴として、前には飛び越えて進むことができるが後に下がれないことです。
うかつに跳ねていきますと「歩」に頭から攻められて、やられてしまいます。

三桂あって詰まぬ事なし
桂馬が3枚あればだいたい詰むということ。

今日もパソコンで、将棋の対局をしています 
あ・・(終盤は駒の損得より速度)  モジモジ(。_。*)))

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