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「ケータイ・ネット依存症への告別」

Izon


         「予感が当たるのは、えてして悪い場合が多い」

        書いたのは作家の柳田邦男さんだ。12年前に著した
        『壊れる日本人』の副題は―ケータイ・ネット依存症へ
        の告別だった。込めた願いの実現は予感した通り厳しい








▼留学先でケータイ使用を禁じられた大学生の例を取り上げた。「学生たちは心の支えがなくなったように不思議な不安感にとらわれたという」。スマートフォン主流の今と執筆時期は隔たるが、依存症はケータイだけでなく、スマホでもあり得るだろう

▼常にスマホに視線を落としている人は、着信やデータが気になる上、返事を送らなければ―という思いもつきまとう。最近、悪い予感を裏付けるような実験の結果が報告された。大学生の脇にスマホを置いただけでも、気に掛かって判断が遅れるという

▼実験では、スマホの電源を切って行われた。それにもかかわらず、スマホによるやり取りを想像し、注意散漫になるらしい。この反応は明らかに依存症ではあるまいか

▼ひっきりなしに相談相手にメールを送ることで、自分で悩み、乗り越える道を探す自律心などを育てることができなくなる―と心配した柳田さん。当時「ノー・ケータイデー」を提唱した理由はその辺にもあるようだ。「ノー・スマホデー」ならどうか

▼持ち主の自覚が希薄な依存症がまん延しているに違いない。告別するための処方箋は、今でも有効では。【天鐘】

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Po


          このコラム 『言い得て妙』

    (^_^;) 悪しき煩悩に穢れている(珍念)にも積極的な
    「解毒」対策が、あ・・閻魔さまと・ゲーテから叱られる!

 

柳田邦男『壊れる日本人』 商品の説明

メディア掲載レビューほか壊れる日本人
 相次ぐ企業不祥事や重大事故、残忍な少年犯罪…。著者はこの国がおかしくなっている原因としてIT(情報技術)に注目する。IT機器への依存が日本人に影響を及ぼしている様々な実例を紹介し、問題を浮き彫りにする。

 携帯電話やパソコン、カーナビなどは人と人、人と街や自然との本質的なコミュニケーションを阻害する。携帯・ネット文化の浸透で子供や若者の言語表現力は低下し、自己中心型の人格が形成されるようになっている。

 著者は、携帯・ネット依存は効率主義に支配された現代社会の最も象徴的な現象と指摘する。日本は元来、黒か白かの二者択一でなく、中間の曖昧な領域を許容する文化だった。今こそ、曖昧ゆえに豊かだった日本文化を甦らせるべきと訴える。

内容紹介

 残忍な少年犯罪の続発、効率優先が引き起した重大事故、相次ぐ企業の不祥事――この国は本当におかしくなってしまったのか? 急激なIT化が私たちから奪ったものを徹底検証し、曖昧な故に芳醇だった日本文化再生を訴える。便利さを追求すれば必ず失うものがある。少し不便でも、本当に大事なものを手放さない賢い選択をしよう。ちょっとだけ非効率な生き方を提唱する警世の書。

カスタマーレビュー

予定調和の「幸せ」 投稿者いつまでも初心者

◆本書の「ケータイはカミサマ」という皮肉めいた創作話で、こんな事が書かれている。
自動車営業マンのMさんはケータイのおかげでライバル他社の営業マンに勝つ事が出来たと。ケータイのおかげで仕事は大成功であると。幸せであると。

◆更に、70歳過ぎの孤独な叔母にケータイで頻繁に連絡を取っていたおかげで遺産の半分を相続する事が出来たと。これにはMさんの妻も大喜びであると。幸せであると。そしてMさんは今日もケータイを触りまくっていると。

◆仕事が成功して何が悪い?!死にゆく老婆の心を慰めて何が悪い?!
と思われるかもしれない。だがこれはキアヌ・リーヴス主演の映画「マトリックス」のように、
ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた予定調和の「幸せ」ではないだろうか?

◆ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた予定調和の「幸せ」以外にも真実の「幸せ」があるのではないだろうか?喜びも悲しみも怒りも全て、ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた結果ではないだろうか?と無意識に感じている方に本書をおすすめしたい。本書の四国遍路の話が印象的である。

◆ちなみに前述のMさんについて、柳田邦男は、「こころはもうしんだもどうぜん」と断罪している。

私は人間らしくいたいもの  投稿者 鞠

◆ネットや携帯への依存はますますエスカレートする一方で、私もそのことに強い懸念を持つ1人です。例えば「言葉を発する」という行為に対し、聞く側は、その言葉の意味だけでなく、話した人の表情、語勢、語調、身振り、手振り、そういったものを全部ひっくるめて「理解する」のだと思うんです。それが「人間らしい意思疎通」なのに、ネットや携帯での意思疎通は、「言葉の意味」のみ。それでは片手落ち、さらには誤った意思疎通になる可能性も大きい。

◆伝えたいことがあると、即伝えないとガマンできない。このことをどう伝えよう、どう話そう、と考えることもなくなる。結果、考える力も衰え、語彙も貧弱になる。一方で、一刻でもはやく伝えたい、はやく、はやく・・・という欲望は際限がなくなる。

◆もちろん、ネットや携帯を全否定するつもりはない。それらのない暮らしはもはやありえない。ただ著者の言う通り、1つ便利なものが生まれると、1つ何かを失っていくということは忘れてはならないと思う。いずれにしても私は、「壊れた日本人」になりたくないので、この本を読んで、聞くこと、話すこと、書くことを大事にしていこうとあらためて心に誓いました。

壊れていく母親たち  投稿者 三人の子の母

◆これから子育てをする若い女性や、いま子育ての真っただ中にいるお母さんたちに、ぜひ読んでいただきたい作品です。時代が変わっていっても、人間の心は、人間が育むものです。幼い子と公園に行っても、ケータイに夢中になっているママ、家事や泣いている子より、ブログの更新に夢中なママ…。

◆もっと真剣に子どもと向き合いましょう。今日、子どもと目を合わせて、笑いあうことができましたか?1歳の子でも、18歳になった子でも、子どもにとってのお母さんは、世界であなたただ一人です。本作品で、これからの子育てを真剣に考えさせられるはずです。イクメンと呼ばれるお父さん方も、ぜひ。 (*^.^*)

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