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「日本の土地神話」が崩れた

 



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          稲作が始まって2千数百年。日本人は農地を増やす
       ことに命をかけてきた。荒れ地を耕し、段々畑は山に
       登り、ときには隣人と争った。農地は富の源泉だった





 先日の紙面にあったニュースに、その歴史観がひっくり返った。持ち主不明の農地が国内で約2割を占めるというのである。最近は、耕作放棄地などとの言葉もある。この国で、土地の放棄が進んでいるとは驚きである

その昔、加越能・三国(ごく)をのぞむ宝達山の山頂で、神が土地の豪族に命じたという。「一日歩いた範囲をすべてお前に与えよう」と。だれの土地でもなかった大地がそうやって私有地化していったことを示す民話だ。同じ話がロシアの文豪トルストイにもある

しかし、ロシアの話では必死に歩いて帰ってきた男は疲れ切って死んでしまう。埋葬するのに必要な土地はほんのわずかだったというのがオチだ。日本でいう「立って半畳、寝て一畳」に似ている

遊休地の再生へ法改正が進んでいる。だが、日本の土地神話が崩れた背景は複雑である。少子化、工業化、、農業の衰退等々。税制や相続手続きの改革だけでは解決できないものがある。【時鐘】

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 珍念の脳裏に、トルストイの名作(人にはどれだけの土地がいるか)が思い浮かぶ!

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『人にはどれだけの土地がいるか』 出版社からの紹介

 土地さえあれば幸福になれると考えた農夫のパホームは、より広い土地を求めて一心に働いた。がんばって稼いでは、耳寄りな話に飛びつき、何倍もの土地を得ていった。その最後に、彼を待っていたものは……?

内容(「BOOK」データベースより)

人間が生きるに必要なものは、決して大きい財産や土地ではありません。ロシアのある地方にむかしから伝わるお話。

トップカスタマーレビュー

「人は、たとい全世界を手に入れても・・・・・」 投稿者  miho 

 「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得が ありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」新約聖書のこの言葉を思い出させてくれる絵本です。昨年「勝ち組」「負け組」という言葉が流行語のようになっていた日本ですがこの絵本を日本の多くの人に読んでもらいたいと思いました。

 特にこれから大人になる子どもたちに。その親たちに。次から次へと新しいゲーム機やおもちゃが発売され、また大人も次々と発売されるデジタル家電を追いかけなければならない現代。この本は神様が私たちに大切なことを思い出しなさいと与えてくれた本である気がしてなりません。

心の豊かさに重きを置いた生き方を… 投稿者 アダム&デヴさん

 ロシアの民話をもとにトルストイ流にアレンジした「トルストイの民話」の一編です。
暮らし向きははかばかしく無くとも借地農のパホームは、作物を作る生活に誇りを持ち、生き生きと働いていました。義姉の訪問で、自分の土地を借金をして手に入れます。その後、懸命な努力で借金を予定より早く返済すると、2倍3倍と土地を広げていきます。

 一方、パホームの土地に入り込む他人の家畜に目くじらを立てる、心の狭い人間へと変わっていきます。パホームの土地所有欲は留まることを知らず、…。人はみな幸せな人生を望みます。幸せには“豊かさ”が大きな要素です。“豊かさ”とは、満ち足りて余裕のある状態。

 “足を知る”落ち着いた次元にあることです。ものに対する際限のない欲望は、心の落ち着きを失わせます。時に、パホームのような悪魔の声を聞き分ける冷静さも。そこに“豊かさ”はありえません。

 ものの豊かさの前に、心の豊かさに重きを置いた生き方をしていきたいと、つくづく教えられる作品です。柳川先生は、原作を絵本用に縮め、明解な文体になさっています。特に最後の召使いの一言は、この作品の趣旨を著す、痛烈なシニカルな言葉です。

.悪魔につけこまれないためには・・。 投稿者  ちょし★さん

小学校4年生の読み聞かせで使用しようと考えているところです。内容は深いものですが、話の展開自体もオチもわかりやすいので、充分 理解してくれると思います。働き者の農夫が自分の土地を手に入れた時から、「もっともっと」と欲張りになり、どんどん広い土地を手に入れていく。

「足るを知る」そうでありたいと思いつつも、やはり今以上のものを人はほしがってしまいます。暮らしが豊かになってもまだ、それまで以上の土地を欲しがっていた主人公が本当に欲しかったものは なんなのか・・・。主人公自身にも 本当はわかっていなかったのではないかな・・。

 ラストの彼の姿を愚かだと笑えないのは、私自身も欲深な人間の一人だからですね。
あまり欲をかきすぎると 詐欺師という悪魔につけこまれる現代。この絵本は 良い教訓になるのでは。

もう一度・読みたいです 投稿者 珍念

 中学2年生の時、国語の時間に先生が朗読されるのを聞き、大感動したことが、走馬灯のように鮮やかに蘇りました。その時の純粋な心を、もう一度保ちたい !(^^)!

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