« 2017年5月 | トップページ

2017年6月

無頼漢・河内山宗俊

     A4


    
    いわば名門企業が闇カジノをやるようなスキャンダルだったのか。江戸後期の1823年、御三家・水戸藩が江戸城の茶坊主・河内山宗俊(こうちやま・そうしゅん)に500両の大金を脅し取られた事件だ

▼赤坂治績著「江戸の経済事件簿」(集英社新書)によれば、原因は「陰(かげ)富(とみ)」。一獲千金の富くじは当時ご禁制ではあったが、水戸藩は極度の財政難から背に腹代えられぬと違法な富くじ販売に手を染めた

▼ところが、そのくじ札が運悪く名うての無頼漢・宗俊の元へ。宗俊は早速それを藩屋敷に持ち込み金をせびった。陰富が幕府の耳に入ればお家の一大事-。藩の重役方は内々に決着しようと支払いに応じた

▼まんまと大金をせしめた宗俊だったが、程なく捕縛され謎の獄死。陰富もろとも闇に葬られた-と伝えられる

▼株主総会シーズン。かつて暗躍した総会屋は今やすっかり姿を消した。宗俊よろしく相手の弱みにつけ込んだ密室取引もしょせんは株式市場が閉鎖的だった時代のあだ花か

▼もっとも開かれた市場はややマネーゲームの様相。見ようによっては公認カジノだ。総会屋に取って代わった強欲ファンドは目先の利益のためなら企業の破壊もいとわない。時代は変われど、世に強欲の種は尽きまじ-。ちと悲しい。(いばらぎ春秋)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Photo_3


       「江戸の経済事件簿 地獄の沙汰も金次第」 内容紹介

      赤穂浪士から心中事件まで。江戸文化研究家が、歌舞伎、文楽
   落語、浮世絵に描かれた様々な金銭がらみの事件や出来事を解説。
   近代資本主義以前の江戸の経済についてわかりやすく説明する。



内容(「BOOK」データベースより)

 赤穂浪士に始まり、歌舞伎や近松門左衛門の文楽、落語などに出てくる、江戸時代に日本各地で起きた様々な金銭がらみの事件や出来事。江戸文化研究家が、それらが描かれた歌舞伎、文楽、落語、浮世絵などを取り上げながら近代資本主義以前の江戸の経済について多角的な視点でわかりやすく解説する。豪商から貧乏サムライ、遊郭の遊女、賄賂に宝くじまで、お金をめぐる江戸の人間模様を通じて、資本主義の行き詰まりがささやかれる今、経済と金の実相を江戸に学ぶ。

トップカスタマーレビュー

所得税のなかった日本   投稿者  木村 貴 

 いくら儲けても所得税はかからず、もちろん消費税もなし。金融業を営むのに免許は不要――。商人からの借金を強引に踏み倒す大名はいたし、生産技術の発達した今と比べれば生活水準ははるかに低かったのも事実だけれど、江戸には現代日本が失いつつある経済の自由があった。経済政策のあり方を考えるヒントにあふれた書。

 
こういう本を読みたかった  投稿者  聯合艦隊   

 日本史の教科書に書かれていないような江戸時代の人々の暮らしについて書かれていて、とても興味深く読めました。一つ一つの事柄を語句の説明から丁寧に解説してあり、自分の知りたかったことがたくさん書かれてありました。

 作者は歌舞伎の専門家だそうで、私は歌舞伎には全く興味がないのですが、それでもこの本は読んでよかったと心から思えました。自分が江戸時代にいるような錯覚を味合わせてくれました。タイトルをもっと中身に即したものにすればもっとよかったのにと思いました。「経済事件」というより「経済事情」的な内容だと思いました。

江戸期の歌舞伎・文芸から紐解く貨幣経済・金融の実情と変遷.  投稿者LAW人

 本書のタイトルには『江戸の経済事件簿』とあるが、『事件簿』と言うよりは江戸中期以降の文化(歌舞伎作品・各種読物・史料など)から観る、江戸期の経済事情を庶民的視線から紐解くものである。著者の経歴からは「江戸文化」や演劇に深い知見が見受けられる通り、トピックは実証的・史料考証的である。

 ただ副題の『地獄の沙汰も金次第』は些か抽象的・比喩的であり、結論として観ると江戸期の貨幣経済の浸透と金融業の発達を指すもので、トピックに直接した或いは特定の歴史事実を象徴するものではないと言うべきだろう。このページの「商品の説明」の弁を借りると、本書の趣旨は、「歌舞伎や近松門左衛門の文楽、落語などに出てくる……様々な金銭がらみの事件や出来事……近代資本主義以前の江戸の経済について……豪商から貧乏サムライ、遊郭の遊女、賄賂に宝くじまで、お金をめぐる江戸の人間模様を通じて……

 経済と金の実相を江戸に学ぶ」ものと言えようか。著者が江戸期の「歌舞伎」作品や文芸作品に造詣が深いので、(モノクロながら浮世絵などを多用し)それらが題材とした実際の事件(史実)を掘り起こし、江戸期の貨幣経済の浸透と庶民から大名に至るまでの経済・金融の諸問題を解き起こしているのはユニークな考察と思う。構成・内容は前記「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り、以下では個人的に興味深いトピックを紹介したい。

 まず面白いのは、寛政期(19世紀初頭)の歌舞伎興業(幕府公認)劇場の収支の検証である(83~96頁)。概算であるが、年間約8400両の収入に対して、同支出は約7000両、都合約1400両の粗利となる(89頁)。これを座元(興業主)と金主(出資者)とで分けるらしい。目論見通り行けば美味しい商売だが、様々な要因(「火 事」、役者給金高騰)などで化政期には主要な3座の単年度で各々約2500~5000両の赤字、累積では「50万両前後の大借」とあるから、現実は大変に厳しかったようである(91頁)。

 次が寺社の(幕府公認の)「富籤」である(209頁以下)。現在の「宝くじ」が「組違い賞」や「前後賞」を含めて、当時の寺社「富籤の模倣」と言うが(210頁)、当時の主宰者の取り分が「3割」(うち2割は諸費用)で「当選金は7割程度」なのに、現在の宝くじの還元率が45%と言うのは謎であると言うほかない(還元率は法定)。

 これに関連して、何時の時代でもあるのが“非公認”モノ(「陰富」と言う私設富籤)で、公認のものより還元率が良いと言う(213頁)。水戸藩がこの私設富籤で“恐喝”されたとされる事件の顛末も取り上げられている(166~175頁)。この事件(真偽不明)は幕府に近い水戸藩の不正行為と言う性質からトリビアとして著名なエピソードだが、捕縛及び「獄死」の原因も不明なため(170頁)、「河内山宗俊」に関する後世の脚色・潤色の余地は排除できないところである。

 ただ著者は(その史料性の当否は格別)『藤岡屋日記』を典拠として参照しているので一考に値しようか。全体的に江戸期の歌舞伎・文芸の題材から、実証的・分析的に当時の経済・金融の諸問題を読み解くユニークな1冊である。

 斯く言う(珍念)のコメントは『空き樽は音が高い』 ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

ゴーヤー

Goya


          今年もゴーヤーを植えて緑のカーテン作りに挑戦している人は
          少なくないだろう。夏を涼しく過ごす工夫として、住宅地ばかりで
          なく、学校や役所など公共施設でも見掛けるようになった




たまに、日当たりはよいのに、つるや葉の数が少ないものがある。何が違うのか。育て方を聞き合点がいった。ゴーヤーは本葉が6枚になったらつるの先端を切るとよいのだ。すると、複数のわき芽が出て子づるが広がる。時期を見極めた一手間が、その後を大きく左右する

▼市街地で気軽に農業を体験できる市民農園が注目されている。県内では、企業が仲立ちして耕作放棄地を貸し出すスタイルが広がり始めた。市民農園では今、夏野菜作りが盛んだ。人気のトマトは、わき芽が出ると小さいうちに取り除くのが栽培のこつだ

▼栄養を実に回し、葉が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなるのを防ぐという。同じ野菜だがゴーヤーとは正反対だ。個性や能力に合わせた育て方がある。その心得は子育てにも通じるところがある

▼今春、法政大教授を退職した教育評論家の尾木直樹さんは教育現場の現状を憂い「競争主義から脱却して、個に寄り添わないと」と訴える。子どもたちへ「相手の心を想像できる共感力を育んであげて」とも

▼農園や庭先では子どもたちが野菜の世話をする姿も見る。一株ごとに目を配って、水や肥料をあげる顔は輝いて見える。胸の中には他者を思いやる力がしっかりと根を張り、太く、まっすぐに育つことだろうと思う。【日報抄】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;


Mato1


          このコラム 『的を射る』 ・・・
  
        珍念のコメントは『的を外す』 ( ゚д゚)ポカーン



紅蓮の炎

Photo_2


          苦しみもだえる男になおも鞭(むち)をふるう。

          「どうだ、もうちょっといけそうか」。聞いているのは車の御者。
          この車は人間の苦痛で発電し動く。ときどき、神経が麻痺して
          痛みを感じなくなってしまい、動かなくなる。劇作家ケラリーノ
          サンドロヴィッチさんの『祈りと怪物』にそんな場面があった


▼あの車が苦痛ならこの車は何で動くか。その御者は国民の支持の高さというかもしれぬが、その車は国民の意見対立によって動いている。そう見える

▼その車とは現政権である。愚かな空想であればよい。しかし首相が最近、今秋の臨時国会閉幕前に自民党改憲案を憲法審査会に提出したいと表明したあたりに、どうしたって疑いは強まる

▼その車の動かし方はこうである。国民の間で賛否の分かれる難問を提示する。当然、意見は対立し、賛否双方で憎しみに近い感情が醸成されるのだが、その対立が強まるおかげで、首相は何割かの強固な支持を確実に手にできる

▼それが政権の動力源であり、何があろうと一定の支持率を維持できる秘密かもしれぬ。特定秘密保護法、安保法、共謀罪。今度は自民党改憲案。休むことなく国民を揺さぶり続けているのは休めば、その車は動力源を失い、止まってしまうせいだろう

▼「どうだ、もうちょっといけそうか」。御者の問いに国民はもうそのやり方にへとへとになっていると答える。【中日春秋】

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+



Photo_3


           このコラム 『言い得て妙』・・・
           それにしても、安倍首相は
           「古今無双の策士」なのだ







   斯く言う、変人の(珍念)も、腹黒い策士なのだ!

   あ・・『数をいうまい羽織の紐』 ゜.+:。(*´v`*)゜.+:。

「人生は要約できない」

Photo_2


                       伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス』に
                       「人生は要約できない」というせりふがある。
                       学歴とか就職とか結婚とか、そんなトピック
                       だけで人生は語れない。要約したら消えて
                       しまう、昼ご飯やおむつ替えや、日々の取
                       るに足らない出来事こそが人生だと





▼「闘病」の一言などではとても要約できないだろう。乳がんを公表していたフリーアナウンサー小林麻央さんが、亡くなった

▼二人の幼子の母親として、歌舞伎俳優・市川海老蔵さんの妻として、他人にはうかがい知れぬ濃密な時間を過ごしたのではないか。病状を日々ブログに書き込んでもいた。34歳の女性の、凛(りん)とした生きざまを思う

▼いまや二人に一人は罹患(りかん)する、とも言われる病である。一方、早期発見なら治療も可能な時代でもある。不安を抱える経験者に、地域全体でのサポートが大事になる

▼八戸市の長者まつりんぐ広場で昨日、がんに負けない社会を目指して、病の経験者や家族らが24時間ウオークするチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ」が始まった。参加した経験者が見せる笑顔が実にいい。今、そこにいられることへの感謝の思いが、自然に作りだす輝きであろう

人生に「がん」と書き加える日が自分にも来るかもしれない。人ごとではない。やれるのは一つしかない気もする。要約したら消えてしまう、平凡で大切な日々を、懸命に生きることである。【天鐘】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:

Yjimage2


      

            日本人の2人に1人がかかり、3人に1人の命を奪う。


 

『モダンタイムス』商品の説明 内容紹介

  恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

カスタマーレビュー

遂に完結   投稿者  Amazon カスタマー

個人的には、今のところ伊坂さんの作品で一番好き、というか印象に残っている作品です。ここまで長くに渡って広がってきた謎であったり、敵との決着がついていくのはやはり気持ちが良いです。

不完全燃焼的な終わり方だからこそ、考えさせられるところもあり、他の伊坂さんの作品とは差別化を図っている部分でもあると思いました。ネタバレにもなりますが、主人公の能力が覚醒した時は、ちょっとウルっときましたね。

「魔王」を読んだ人は是非こちらも。 投稿者  RB

この作品は、「魔王」の続編となっています。私は何も知らずに先に「モダンタイムス」を読んでしまい、その後に「魔王」を読みました。もちろん、単独の作品としても十分に読めます。

でも、やはり「魔王」「モダンタイムス」の順で読むほうが、登場人物の性格形成など理解しやすいかと思います。「魔王」だけだと完結しきっていない感があり、もやもやしますが、続けて読むときちんと完結したなと思えるでしょう。

ただ、この作品はストーリーを楽しむという意味においては、やや物足りないかもしれません。作者のメッセージがこめられた作品だと思うので、それをどう受け取るかによって、この作品の評価が分かれるところ。




Photo_3


       斯く言う(珍念)も【悪性リンパ腫】を18年前に
       患いましたが<摩訶不思議な出来事>で虎口
       をのがれました。







小欄の「珍念の誓い」にるる・述べています!

 幸いに癌が発見できたら、幸運です 喜んで下さい。胃 大腸 癌 など 毎年受診されていられる人は見っかつても 初期ですから命を落とすことは、まずなさそうです。 韓国の人気ドラマ「チャングムの誓い」で 医女 チャングムは

 病は医師が治すものではない。病は患者自身が治す!

 
言い得て妙です。スペインの諺に「百人の医師を呼ぶより、夜食と夜更かしをやめよ」と。

恩師の教え 「心の壁」を破り続けること
 
 「心とは、まことに不思議なものである。 心が変われば、環境が変わる心から、そうしたいと願えば、現実もそう動き始めていく、自分自身が強く心に決めれば、不可能を可能にしていく道が拓かれる。」

 ともあれ。末期癌との闘いは総力戦です 友情も、親子愛も、夫婦愛も、人間愛も、すべてが武器になる。そのすべてを動員しなければならない。医師による治療は、総力戦の一端を担うものでしかない!いわれる治療の根底にあるのは心を最大の武器にして鍛えあげた時に、どんな病気も駆逐できる!人生も病気も「闘い」を忘れたら勝利はない。闘いが医学では説明のしょうがない「奇跡」を起こす!

小宇宙としての人間は無限大の可能性を持っています。だから私も1%の可能性(希望)が有る限り挑戦の人生を続けて生きたいと決意しています。

 

「一喝」

Photo_3


          「三国志演義」といえば、中国・三国時代の史実にフィクション
          を交えて描いた歴史小説。強烈な個性を持つ英雄や豪傑の
           活躍と、人間ドラマが民衆に親しまれた








▼登場人物の中に「一喝」、すなわち怒鳴り声一つで相手を震え上がらせた猛将がいる。蜀を建国した劉備、義理堅い関羽と義兄弟の契りを結んだ張飛である

▼「キーワードで読む『三国志』」(井波律子著、潮出版社)を参考にする。時は208年、魏の曹操の大軍が長坂(ちょうはん)へと攻め込み、劉備軍は次第に追い詰められた

▼長坂橋に陣取った張飛は気合を込め一喝した。「我こそは張翼徳なり。命がけで勝負する者はおらんのか」。雷鳴のような大声に曹操軍は足を震わせ、2度、3度繰り返すと一斉に逃げ出したという

▼武器も使わず大軍を撃退した驚異の一喝は橋さえ砕いたとされる。後世の講釈師は真似(まね)ようがなく、口を大きく開けて目を見張る格好だけ。「沈黙の芸」を披露したらしい

▼核・ミサイル開発を強行する北朝鮮。歯止めを掛けるべく米中両政府が初の外交安保対話を開いた。米国は中国の対応が不十分だと制裁強化を迫った

中国は何しろ北の兄貴分で影響力は大きい。米国は「中国の一喝」に期待し打開を図りたいようだ。しかし中国は「対話が優先」と全く煮え切らない。まさか「沈黙の芸」を演じるつもりでは、と疑心暗鬼になる。【越山若水】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Baji


    
      コメントは『蛇足』・・・・

「何のために生きる。今の俺は昨日の俺に勝てるか」

Photo


 

“怪童”と呼ばれた人の壮絶な言葉が残る。
「何のために生きる。今の俺は昨日の俺に勝てるか」。1998年、29歳で他界した将棋の村山聖(さとし)九段である


◆プロを志し、ふるさとの広島から大阪に出てきたのは中学生のとき。幼いころから病魔に侵されながらも、全身からほとばしるような情熱を盤上に注ぎ「東の羽生、西の村山」と世にいわしめた。太く短いその生涯は、大崎善生著「聖の青春」に詳しい

◆早世の天才が存命ならば、現代の怪童をどう見ただろう。30年ぶりという偉業に、ふとそんなことを思う。まだ14歳。藤井聡太四段が歴代最多に並ぶ28連勝を達成した

◆中学生がデビューから負け知らず。そのあたりからして次元が違う。当人は「運がいい」とはにかんでいるが、強さは日を追って増しているらしい。まさしく「昨日の俺」を踏み越えて…のすごみがここにある

◆おかげで世間は大変な将棋ブームだそうだ。子どもたちが教室に押しかけ、入門セットが飛ぶように売れている。棋士の名も知られるようになった。藤井流にいうなら、棋界にめぐりきた「僥倖(ぎょうこう)」かもしれない

◆ただひたすらに名人位を追い求めた村山九段が書き残している。プロになってから「60連勝すれば名人になれる」と。60連勝? まさか。【正平調】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆






Yjimagec6241xmo_2


               歴代最多に並ぶ28連勝
               を達成した藤井聡太四段








「聖の青春」 内容紹介

  重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)

トップカスタマーレビュー

将棋の世界がこんなに奥深いなんて。 投稿者  尾田 真里

▼実は、村山さんがご存命の時に何回かテレビで見た事があります。まん丸ほっぺでこんな可愛い棋士さんがいるんだ、って思ったんです。棋士の方は盤とにらめっこだから、太りやすいのかな?位にしか思ってませんでした。それがこれ程壮絶な病と戦ってたなんて知らずに、また、病であるという様子すら見せてなかった村山さんには本当に驚きました。トーナメントで見た時も落ち着いてて、本当の意味で人の上に立つ名人だったんだと、これを読んで解りました。

▼どの写真を見ても、真剣さと真面目さが現れてて、もしもご存命であるなら、どれだけの人が彼にカリスマを見るのかな、って思うと、本当に惜しいと思います。とても読みやすく、閉じると用が片付いたらすぐ開いて一気に読んでしまいましたが、繰り返し読みたい一冊です。マンガも読みたいし、映画も見たいと思います。

文句なしの星5つ  投稿者  アマゾン花子   

▼年をとると、嘘くさい「感動モノ」には泣けなくなりますが、こちらはどれだけ苦労を重ねてきた人でも、いや、重ねた方こそ感動できる深みがあります。 ちょうど「いい事」ばかりを書いてある育児書を読みもやもやとした後だったのですが、「人には優しく」「人に迷惑をかけずに」そんな世の中に幅を利かせる正論をぶっとばしてくれました。 表面的な優しさや世渡りのうまさが、限りある人生で、終わりの瞬間にどれだけの価値があるでしょうか。

▼挫折した友人を「負け犬」と呼ぶ。 面倒を見てくれる母親に辛く当たる。 身なりは汚く気遣いもない。 そんな村山の不器用な優しさに胸を打たれます。 ノンフィクションです。登場人物に主役を際立たせるための「わき役」は一人もいません。 みなそれぞれが自分の人生を持つ主役で、悩み、苦しみ、喜び生きています。 

▼人は最後には一人、でも皆同じようにたった一人で歩いているのだと気付いた時にたったひとりの寂しさは消える、そんなことを考えました。 自分の領域を守り、他者の領域を侵さず、「上手に」他者と付き合う事ばかりを目標にする風潮がありますが、時には人と深く関わり、ぶつかり、喧嘩し、傷つき、立ち直り、そういう事も大事なのじゃないかと考えさせられました。 おいにもめいにも父にも母にも友達にもプレゼントしたいと思える一冊です。 ぜひ読んでみて下さい。

買って良かったと心底思える本  投稿者sky

▼村山聖の歩み、信じられない奇跡の人が生きていたということ、そしてその村山とともに生きた人達、それをこうして書き残してくれていなければ私は将棋も世界が違うと認識し、その事実さえ知ることもなく、と思うと筆者には感謝としか表しようがないです。[調子のいいときなんてないんだよ]お金を破り[死んでしまう人間にはなんの意味もない]と言いながら他の人よりも早く死んでしまう運命を受け入れてなお人間として生きることをやめず全うした村山聖。

▼その事実はもの凄く大きな影響力がありました。日々の疲れや我が儘やストレスなんかは遥か遠くに浄化されるようなそんな力を持つ本です。村山聖と筆者が巡り合わせたのも稀有な事実でありそのなにか目に見えない大きな力、巡り合わせに感謝としかいえません。 

斯く言う(珍念)将棋愛好家ですが、余り上手くない!

性格は将棋の駒の『桂馬』のようです。

桂馬の高飛び歩の餌食
桂馬の特徴として、前には飛び越えて進むことができるが後に下がれないことです。
うかつに跳ねていきますと「歩」に頭から攻められて、やられてしまいます。

三桂あって詰まぬ事なし
桂馬が3枚あればだいたい詰むということ。

今日もパソコンで、将棋の対局をしています 
あ・・(終盤は駒の損得より速度)  モジモジ(。_。*)))

ずるい生き物

        Photo


                 人間とは何ともずるい生き物である。個人レベルでは
                 心優しく善良なのに、集団社会になると平気で悪さをする。
                 誰も見ていない、他の人もやっているから…と







▼それを証明する興味深い実験を英国の動物行動学者、メリッサ・ベイトソンが行っている。その詳細が「モラルの起源」(亀田達也著、岩波新書)に載っている

▼お金を払えば自由にコーヒーを飲める機械がある。自主的な代金納入が前提で、ただ飲みする者がいたら運営は厳しい。とはいえ見張りを立てるとコストが大きい

▼そこでコーヒールームにこんな仕掛けを施した。ある週はきれいな花の写真を飾り、次の週は人の目の写真を貼りだした。数種類を試したところ、人の目の写真だと代金の回収率が大幅に改善された

▼中でも「怖い目」が最も効果的だったという。ベイトソンは「誰かに見られている」「規範を破ると罰則を受ける」と案じる気持ちが、社会規範の逸脱を防いだと分析した

▼内閣支持率が急落した安倍晋三首相が、加計(かけ)学園問題など通常国会での強気の答弁を謝罪した。その理由は「他人の目」に恐怖心を覚えたからだろう

▼「真摯(しんし)に説明責任を果たす」と低姿勢を示したものの、特定秘密保護法や安全保障関連法の局面も乗り越えた自信か、端々に「安倍1強」のおごりが見え隠れする。独走する政治のブレーキは「国民の目」である。【越山若水】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Miteru


              この人には
      『天知る地知る我知る人知る』の諺をお贈りします。



「モラルの起源」 商品の説明 内容紹介

 群れで生きるための心の働きを、進化的に獲得してきたヒト。しかし、異なるモラルをもつ人々を含む大集団で生きる現代、仲間という境界線を越えて、人類が平和で安定した社会をつくるにはどうすればよいのか。心理学などの様々な実験をもとに、文系・理系の枠を飛び越え、人の社会を支える心のしくみを探る意欲作。

内容(「BOOK」データベースより)

 私たちヒトは、うまく群れ生活を送っていけるように、その心を進化させてきた。しかし、「群れ」や「仲間」を大きく超えて人々がつながる現代、私たちが対立を乗り越え、平和で安定した社会を築くにはどうしたらよいのか。「実験社会科学」という新たなアプローチで、メタモラルの可能性を文理横断的に探る意欲作

トップカスタマーレビュー

 非常に面白いが規範と事実の関係はさらに検討が必要  投稿者  お気に召すまま 

 人文社会科学では、思考実験ではなく実際の実験はあまり行われてこなかったが、現代では、心理学を中心に活発に実験が行われている。本書は、倫理やモラルの問題を、実験によって吟味しようという試みである。さまざまな選択を迫るゲームを人間に行わせ、その際に人間はどう感じるか、そのとき脳のどの部分が活性化しているかなどが測定される。他者の行為に共感を感じるか反感を感じるかによって倫理的な是非を決めることは、アダム・スミスが『道徳感情論』で精緻かつ体系的に行っているが、その共感/反感を心理学実験で確かめようというのが本書の前半である。

 自他融合的な身体化された無意識の「共感」と、他者の視点を取る自他分離的な「認知的共感」の区別は、言語を媒介とするヒトと動物との違いも明らかにする、非常に興味深いものである。実験の結論は、おおむねスミスの考察を裏書きしているように見える。そして本書の後半では、「分配の正義」という規範を、巧みな実験を通じて「事実として」確かめようとしている。ただし、実験の結果によって規範の正しさが「裏付けられる」としても、その関係は微妙である。ある実験が、「ある規範に従って行動する人が多数である」ことを示したとしても、それは「その規範を正しいと思っている人が多い」という事実を明らかにしたのであって、規範そのものの正しさを明らかにしたわけではない。

 適正な分配を尋ねる「最後通告ゲーム」を、文化人類学的な未開の小規模社会で実験した結果は面白いが、それを市場経済の浸透度と結びつけることは、たとえばアリストテレスも「比例的な配分的正義」を主張していることを考えると、別の解釈が可能かもしれない。ロールズの正義論の「無知のベール」を「リスクヘッジ」(最悪を想定する保険の思想)と解釈して実験を行った著者の試みは、とても刺激的だった

付和雷同はヒトの常だが、「寅さん」のような人情家が最終的に高い評価を得る 投稿者ib_pata

  2012年にNHKで放送された『ヒューマン』シリーズを学術的にまとめたような印象。ヒトは社会の中でしか生きられないので、その中で安定的な地位を保たねばならないが、戦略上、最も有効なのが周りを気遣い、時には自分が損をしてもヒトを助けるような「寅さん」みたいな生き方だそうです。若干、ヒトの目を気にしすぎるのでは、と思われるようなこうした生き方は、狩猟社会の時からの平等を気にする性質がさせている、という理由もNHKの『ヒューマン』と似ているな、と。

 こうした内向きな傾向は現代においても、例えば、社会政策では、思わぬ不合理を生むそうです。どういう分配が好ましいか人々に問う実験では、社会全体の資産総額が小さくなっても格差が少ない社会を求める傾向がハッキリとみてとれるそうです(p.142-)。

 ここで、ハタと思いついたことがありました。

 多くの人々が基本的にはこうした考え方であるとすれば、資本主義社会では逆に大きな勝負に出るような性格のヒトというのが成功するのではないのかな、と。日本でも「今の日本社会にはアニマル・スピリットを持った資本家が少ない」なんてことをよくいいますが、資本主義社会で極く一部の人間が成功して、大多数の人々が平等に貧しくなるというのが、人類の宿命なのかな、みたいな。

 ゴシップを通じて他者の本当の利他性についての情報を得ることで、評判の良い人と付き合い、悪い人は避けようとする。付き合う相手として他人から選ばれることは、集団生活を選択したヒトにとって適応条件となり、ツイッターやLINEではその影響が大きくなる、というあたりも面白かった。

これ以上は『蛇足』 ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

「命懸けでやった結果や否や」

   Taisi2

 硬貨を投げ上げ、50回続けて「表」になることはあるか。100万人が毎日6時間、その途方もない奇跡を求め一心不乱に投げたなら900年に1回達成できるらしい。数学者による計算を川上哲治さんが紹介していた

▼名打者であり、巨人軍の日本シリーズ9連覇を果たした名将だ。著書の冒頭にこの計算話を持ち出した。むちゃだと思ってはおしまい。困難だろうとも勝って勝ち抜いて勝ち続けることが、プロの値打ちだというのだ

▼監督としてV9が始まる前の4年間は勝ったり負けたり。シーズン後にオーナーに報告にいくと「命懸けでやった結果や否や」と問われたそうだ。あまりのプレッシャーに胃がきりきり痛みそうだ

▼14歳の心はどうか。将棋の藤井聡太さんが勝ち続ける。あの内村航平さんの告白を思う。体操個人総合で春に全日本10連覇を成し遂げた際、連勝街道を「地獄」と例え「ここで負けた方が楽になるんじゃないかと思った」と打ち明けた

▼藤井四段は、はた目には涼しげである。うつむき加減に話すさまは少年、だが大人に勝る謙遜の語を操る。座右の銘を書いた扇子は瞬く間に売り切れた。「拙い字ですが…」と、はにかんだ

▼「大志」と書いた。のぞき込む小さな盤上から、無限の可能性が膨らむ。ひたむきな横顔を見ると、夢の中身を問うのもはばかられる。「大志」の立派な字に、ずきずき胸が痛む大人も多いことだろう。はて「拙い」という言葉を覚えたのは何歳だったっけ、と恥ずかしくなるのだ。【日報抄】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;




 B01


      珍念のコメントは 『蛇足』!

「共謀罪」法に思う!

Conosekai


      すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。
      昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家
      の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏してい
      くなかで、日々の食卓を作り出すために工夫を凝ら
      す。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった
      呉は、幾度もの空襲に襲われる。すずが大事に思
      っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお
      毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和
      20年の夏がやってきた。




 2016年、大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」でこんなシーンがあった。戦時中、広島県の呉に嫁いだ主人公「すず」は絵を描くことが大好き。軍港に並ぶ軍艦を描いていて憲兵に見つかり、スパイの嫌疑をかけられる。

 ▼誠実で優しいが、おっとりしていて不器用。そんな彼女にスパイなど務まるはずがない。家族は大笑いしてすずを慰めたが、庶民同士でさえ監視し合った息苦しい時代。法律を厳格に当てはめれば、当然起こり得ることだろう。

 ▼これを思い出したのは「共謀罪」法について、高知新聞に載った10代の若者たちの意見を読んだから。監視社会への懸念が根強い一方、「自由やプライバシーが多少制限されても安全な方がいい」といった声もあった。

 ▼共同通信の世論調査で安倍内閣への支持率が44%に急落する中、30代以下は52%と最も高い。若年層の権力への「信頼」がうかがえよう。ただし「少しぐらいなら」「これくらいは」と譲歩を積み重ねる。行き着いた先が、あの悲劇だったことも忘れてはなるまい。

 ▼与党の強引な国会運営や加計(かけ)学園の問題解明への後ろ向きな姿勢。それらが支持率急落に直結した。それでも「世論はすぐに忘れる」と政権側。高をくくっているというから恐れ入る。

 ▼「首相をいさめる人はいないのか。『自民党よ、しっかりしろ』と言いたい」。50年来の支持者だという高知県民の、この怒りの声もどこ吹く風なのか。【小社会】


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 Photo_3

アニメ映画「この世界の片隅に」 トップカスタマーレビュー

ずっと見たかった、見れてよかった  投稿者でででん

 疎開していた祖父母から伝え聞く話をそのまま映像化してくれたような作品だった。体験したわけじゃなく、行ったこともない場所なのに、昔からよく知ってる風景のような気がした。
これは戦争を主題に描いた話ではなく、戦争時代に人々がどのように生きていたかを描いている作品。こういうの見たかった。

昭和生まれは、必見‼︎  投稿者ビットマン

 時代の空気感をここまで再現出来るとは、圧巻。世代を越えて観れば分かる良さです。
特に昭和生まれには、必見です。

素晴らしい映画です。 投稿者 キン

予告を少し観ただけで、即買ってしまいました。素晴らしい映画です。

2500円で購入 悔いなし 投稿者Amazon カスタマー
|
 戦争中の悲しみにフォーカスするではなく、あるがままの日常を丁寧に描いている気がしました。もっと早く知っていたらクラウドファンディングに参加してエンドロールに名前を残したかった。蛍の墓は悲しくて悲しくて何度見ても泣いてしまいますが、「この世界の片隅に」は1回目見終わった後に放心状態になりました。

 最初、絵が幼稚だな~なんて思いながら見た私が恥ずかしい。
全てが素晴らしかったです。もちろん、のんさんの声、文句なしに素晴らしかったです。

読者の皆さまへ・・・『百聞は一見に如かず』をお贈りします! (o^-^o)

世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です

      Photo

 自宅近くの飲食店の壁に、福沢諭吉の「心訓」なる額が飾られている。訪れる度に目がいくそれには、例えばこんなくだりが-。<一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です>


▼調べてみると、どうやら福沢の作とは言えないもののようだが、一つ一つはどれも身に染みる高邁[こうまい]な訓で[おしえ]ある。<一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です><一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です>

▼さらに挙げれば、<一、世の中で一番尊い事は、人の為[ため]に奉仕し決して恩に着せない事です>。わが身を振り返らざるを得ない言葉の数々。もう、手遅れかも

▼そこはおかせてもらうとして、ふと「全体の奉仕者」に思いが至るのは世間をにぎわす森友・加計問題があるからだろう。霞が関の官僚の面々には当然、国家、国民のために力を尽くす誇り、使命感があるはずだが、昨今はどうも気になる

▼文書が「ある」だの、「ない」だの。総理の意向発言が「あった」だの、「なかった」だの。明晰[めいせき]な頭脳の持ち主であろう人たちが苦しげに話す姿は見るに堪えない。それが人事権まで掌握する政治主導の成せる業とすれば、その罪は重い

▼財務官僚から弁護士に転じた山口真由さんは自著『いいエリート、わるいエリート』(新潮新書)で辞めた理由を語っている。「この国という存在が、自分が全力をかけて信じる対象になっているかどうか…私の答えは『否』でした」。「否」が増えないことを祈る。【新生面】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Pa7


        このコラム『的を射る』


Photo_4


         『いいエリート、わるいエリート』商品の説明
         内容紹介地アタマより努力、ありのままより
         向上心。東大法学部をオール「優」の成績で
         首席卒業、財務官僚から弁護士に転じ、ハ
         ーバード留学―「非の打ちどころのないキャ
         リア」の裏側を明かす、体験的エリート論!



内容(「BOOK」データベースより)

 東大法学部在学中に司法試験と国家公務員1種に合格、成績はオール「優」で首席卒業、財務省に入り、弁護士に転職、ハーバード留学―そんな「非の打ちどころのないキャリア」は、どのようにして獲得されたのか。その裏にはどんな苦悩があったのか。エリートになりたい人、子どもをエリートにしたい親、エリートなんて鼻持ちならないと思う人へ、自らの半生をもとに本音で語る体験的エリート論!

カスタマーレビュー

 非常におもしろかった。 投稿者  後生畏るべし

 純粋に頭がよくなりたいと思い、駅の本屋をぶらりと立ち寄り、見かけたので購入。一気に読みました。 ひたすら勉強する。確かに頭がよくなりそうだ。大学受験の予備校の授業を受けてみたが、商業的と判断し、自分で勉強した方が、時間が有効に使えると判断。

 要は予備校の授業は無駄だと一喝。司法試験も死ぬほど勉強した。トリップした状態も記入。財務省に入省。試験の時の上司の言葉、「つまらない人生だな」という状況。法案等の対応なども面白い。午前3時にフラフラになったときの上司の言葉、そして弁護士、ハーバード大学での苦闘の日々。

頭がよくなるにはこれほどやらなければならないのか。

 電車の中で、この本をで読んでいるときに、近くで高校生(受験生か、浪人生か?)が予備校の教師の評価をして東大が問題が云々カンヌンと大きな声でしゃべっていたが、なんとも虚しく聞こえている。

 空き時間があれば、何かしら勉強すべきことを教わった様な気がします。7回読んでとにかく暗記をするという著者の姿勢、これも参考になります。だいたい7回も本は読みませんが、覚えるべきことはこのくらいやれば覚えるのでしょう。以外とシンプルなのかもしれません。

 勉強の効用は、忙しい時に整理をして自分を失わずに対処していくことであり、気分的に非常に助けになりました。


山口さんの本の中では一番! 投稿者 nekomusume

 東大や財務省のエリートの具体的なエピソードが綴られた、読んで楽しい一冊。学歴の低い人も楽しく読めます。エリートへの考察もされており、学歴が高いけどどうやって生きていけばいいの?となんとなく不安な人には、これからの人生を考えるよいきっかけになると思います。

 山口さんの他の本は内容がなく、中身が薄いものが多いと感じていましたが、これは読み応えがありました。

 珍念の脳裏に、マハトマ・ガンディーの名言が思い浮かぶ!

【名言】ガンジー「7つの社会的罪」

1.理念なき政治 

2.労働なき富 

3.良心なき快楽 

4.人格なき学識 

5.道徳なき商業 

6.人間性なき科学 

7.犠牲なき信仰

マハトマ・ガンディー 1869年10月2日-1948年1月30日暗殺

 これ以上の、コメントは『蛇足』 ((w´ω`w))

「姑(しゅうとめ)の涙汁」

                Photo_2


            姑(しゅうとめ)の涙汁」とは、ごくごく少ないことを言う。
            姑は、嫁への同情の涙をめったに流さないからだとか。
            江戸のことわざ集にある







 この川柳も同時代。<物さしを娵(よめ)へなげるはうつくしひ>。繕い物でもしていたのだろうか。物差しを、と言われて嫁に放り投げる。ひどい仕打ちである。こんな冷たい態度が美しいとは

 「江戸川柳便覧」(三省堂)を引くと、これにはちょっとした事情がある。物差しを手渡しすると仲が悪くなるとの俗信があり、それを知っていたから姑は投げた。愛情のこもった美しい情景である、と句は言いたいようだ

 姑に百景あり。ありきたりな演技になりがちの姑や母を奥行き深く表現し、芝居を引き締めたのが、俳優の野際陽子さんである。きりりとした格好よさを生涯失わずに逝った

 著書「70からはやけっぱち」(KADOKAWA)に、アゲハチョウの幼虫を育てたエピソードを記している。<蛹(さなぎ)になって、10日くらいで羽化し、一時(いっとき)娘の指に止まって羽ばたいた後、秋の青空に向かって勇んで飛び立っていきました>

 老いを意識する年齢になって、ますます小さな命に対する興味が強くなったという。「震災や原発、憲法のことなど最近は何だかおかしい」。戦争を経験した世代。全ての命をいとおしんでの発言なのだろう。旅立った梅雨の青空を見る。【鳴潮】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

       Photo_5
  このコラム 感動しました!

Photo_3


             「江戸川柳便覧」   商品の説明 内容紹介

            『柳多留』から約七百句を精選して語釈と鑑賞をつけ
            類似句も併載。図版も多く、江戸の庶民生活の一端を紹介。






トップカスタマーレビュー

力作だが親しみやすい 投稿者  昼寝鮫   

◆俳風柳多留の第1篇から第20篇までから選ばれた700首が収められています。本文は、振り仮名付きで句が挙げられ、解説をする、その繰り返しです。似たテーマの句が柳多留の他所や、他の川柳集に見られる場合、引用されるか、xxページ参照となっており、理解を深めるのに役立つと思います。

◆関連テーマの挿絵が随所にあり、基本的には出典も記されています。頭の5音で引くことのできる、50音順の索引が巻末にあります。残念ながら、キーワード別索引はありません。

◆川柳の歴史的な説明、たとえば、1. 柳多留以前の川柳の流れは? 前句付(まえくづけ)とは?2. 柳多留はいつから、どの様に編まれたか? どう盛り上がり、廃れたか?は書かれていません。ひたすら、句と解説の列挙です。解説は現代的で、分り易いと思います。難しい語には更に説明があります。

◆素人ゆえ、的確さについてはコメントできませんが。最初から1句ずつ読むも良し、ぱっと開いたページを読むも良し。寝る前に3句覚えても(そして翌朝忘れても)、通勤時に気軽に読み流しても良し。ただし、それをせめてふた月、習慣にできる人向けでしょう。飽き易い人は、他の、もっと手軽な本を探すべきかも知れません。とはいえ、本書も相当気楽に読めますが。

◆判型は文庫ですが、表紙がビニールで一回り大きく、ために保護は良い一方、収まりがやや良くありません。印刷はきれいで、文字も大きく、その点でも読み易いです。綴じも良く、分解の危険性は低いです。そしてなぜか表紙が紫なので、カバーが必須。外カバーは常識的デサインです。

◆江戸の生活を学びたい人、川柳、俳句、短歌等作る人で、歴史的な裏付けが欲しい人に、また、江戸期の言葉や文字使いに慣れたい人にも、江戸川柳は敷居が低く、守備範囲が広大で、恰好でしょう。

かなり満足した。  投稿者  浜野豊

本も綺麗であり、美本。読みやすく気に行った。勉強できる内容。

 斯く言う(珍念)『論語読みの論語知らず』・・・なのだ!

今日も、相変わらず{オチ}が冴えません (A;´・ω・)アセアセ

http://adoria.d.dooo.jp/  検索⇒  珍念の部屋へようこそ

大田南畝(なんぽ)とコーヒー

Oota


     北尾政演『吾妻狂歌文庫』(東京都立中央図書館加賀文庫蔵)
     ・・・若かりし南畝の肖像。百人一首のパロディのような仕立







   コーヒーの味を日本で最初に書き残したのは江戸後期の狂歌師、大田南畝[なんぽ]だ。「豆を黒く炒[い]りて粉にし、白糖を和したるものなり、焦げくさくして味ふるに堪[たえ]ず」

▼一方で、好んで飲んだ日本人もいたようだ。同じ頃、長崎・オランダ商館の医師シーボルトは「奇麗な缶か瓶に入れ、長寿に効くと説明書を付ければ、売れるはずだ」と祖国に書き送ったという(「コーヒー」河出書房新社)

▼コーヒーの成分といえばカフェイン。眠気防止や集中力向上などの効果がある。ただし過剰な摂取は禁物だ。カフェインを多く含む薬や飲み物の急性中毒で5年間に101人が救急搬送され、うち3人が死亡していたことが初の全国実態調査で分かった

▼自殺目的の摂取もあったが、深夜勤務の人が服用する例も多かった。カフェイン中毒の危険性など、一般の人にどれだけ知られているのだろう。これを含む飲食品は多い。摂取の実態把握、眠気防止剤の購入量制限などが課題だ

▼物理学者の寺田寅彦はコーヒーを「官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする」と持ち上げる一方、カフェインについては「恐ろしい毒薬」とも指摘。人は「わずかな薬物によって勝手に支配されるあわれな存在」と書いた

▼ちまたにはカフェインに限らず、ビタミン、アミノ酸などを強調した栄養補助食品があふれ、若者でも簡単に手にすることができる。これらが依存症への入り口となっていまいか。小稿もコーヒーを脇に置きながらであるが「ほどほどの愛飲家で」と弁解しつつ。【新生面】   

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆




  Photo_2





(「コーヒー」河出書房新社) 商品の説明 内容紹介

 人がコーヒーを嗜むようになったその起源から、栽培・収穫・焙煎の基礎知識、歴史・文化まで、日本で唯一の専門博物館による、コーヒーの芳醇な世界が一冊でわかるビジュアル入門。

 著者について「コーヒーの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」という熱い想いで作られた、日本で唯一、世界にも数少ないコーヒー専門の博物館。

トップカスタマーレビュー

コーヒー好きにはたまらない 投稿者  Green Room 

 第一に感じたことは、この本は、ほんとうにコーヒーを愛する人たちが作ったんだなあ、いうことだ。感じの良さが溢れている。ほとんどのページに写真と図版があり、文字通り図説である。しかも写真の発色は鮮明で美しく、レイアウトも申し分がない。内容は起源、栽培、鑑定、焙煎、抽出、最後が文化。

 コーヒー好きだったら起源も産地も多少は知識があるだろうが、各章の丁寧な解説がきめ細かいので、発見が多い。圧巻はUCCコーヒー博物館収蔵カップのコレクション。6ページにわたり並ぶ中、日本製が2ページを占める。そこには伊万里、萩、鍋島、美濃益子、沖縄の壷屋など、目を見張る逸品が並ぶ。

 コラムの魅力もたまらない。UCCコーヒー博物館は神戸にある。気軽に足を運べる人はうらやましいが、私はこの本で堪能した

 

Chi_2

「一杯のコーヒーには40年の思い出がある」トルコの諺

  ここでいう「40」という数字には、「たくさん」を意味する数字として使われています。すなわち「40年の思い出」「長 年の思い出」という意味になります。この諺は、「一杯のコーヒーをごちそうしたことは、いつまでもその人の心に残る」ことを指しており、転じて「親切なことをすれば、いつまでも覚えていてもらえる」ということになります。

「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

 楽聖と称された有名なドイツの作曲家です。晩年は持病の難聴が悪化し、ほとんど聞こえない状態で大作を書き続けた、偉大なる芸術家です。この句のように、コーヒーやアルコールには日常生活を忘れさせたり逸脱させる力を感じとっていたのかもしれません。

 どんな人でも信念を持つべき。私はコーヒーをもう一杯飲もうっていう信念を持ってる。
コーヒー:それは一日で一番大切な食事。
  ((w´ω`w))


作家の書斎

Photo


      「黒々とした波の壁は、さらにせり上がって屹立(きつりつ)
      した峰と化した」「家屋は、たたきつけられて圧壊し、海岸
      一帯には白く泡立つ海水が渦巻いた」-。東日本大震災
      の描写ではない。121年前の昨日、1896(明治29)年
      に東北地方を襲った「明治三陸地震」の巨大津波である





◆作家・吉村昭が、体験者からの聞き取りや資料に当たってまとめた『三陸海岸大津波』(文春文庫)から引いた。轟音(ごうおん)を伴う津波は沿岸部をのみ込み、死者・行方不明者は2万2千人に上った。同書は昭和に入って起きた二度の大津波も合わせて収録している
◆なぜ過去の教訓を生かせなかったのか。東日本大震災後、40年も前に出された、この本が注目を浴びた。「今も三陸海岸を旅すると、所々に見える防潮堤とともに、多くの死者の声がきこえるような気がする」と吉村は書き残している

◆その吉村の書斎を再現した文学館が今春オープンしたと聞いて、東京・荒川に訪ねた。壁は天井まで蔵書でぎっしり。大きな窓に面した机と、原稿用紙を収める専用の棚が作り付けてある。綿密に計算された空間は、丹念に証言を集めた吉村の創作姿勢にも通じる

◆各地の郷土史が並ぶ中に、佐賀県の歴史を記した本を見つけた。吉村愛用のいすに座って眺めていると「過去の声に耳を澄ませ」と叱咤(しった)された気がした。【有明抄】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆




Photo_5


  吉村の書斎を再現した文学館














吉村昭『三陸海岸大津波』(文春文庫) 商品の説明


内容紹介

明治二十九年、昭和八年、昭和三十五年チリ地震。
人々に悲劇をもたらす大津波はどのようにやってくるのか。前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書。アマゾン2011年上半期Booksランキング ノンフィクション部門の1位。

内容(「BOOK」データベースより)

 明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか―前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書

トップカスタマーレビュー

三陸海岸沿いへ住む方々への警鐘!是非読んでください。そして語り継いで! 投稿者  inter

 小説では無く氏が文献を調べ、自らの足で集めた記録。三陸海岸には昔から津波との戦いの歴史がある。26000人の死者を出した明治29年。3000人の死者を出した昭和8年。チリ地震の津波により105人が亡くなった昭和35年。そして20000人が犠牲になった平成23年。

 120年の間に数千単位の民家が流出する津波が4度も襲ってきた事になります。つまり30年に1度。この数字を忘れず心に刻むべき。この本に登場する明治と昭和8年の自身を両方体験した方が言っていますが、明治の地震被害を覚えていたからこそ、多くの方が迅速に避難した事により被害が少なくて済んだと。

 逆に明治の地震では教訓があったにも関わらず大きな地震がしばらくなかった為、多くの人が地震を侮った事により甚大な被害が出たんだと。津波は流石に来ないだろうと勝手に考えたそうです。311の地震も人々はこの教訓を生かせなかったのでは。忘れた頃にやって来ると言う地震。同じ被害を出さないためにも人々の心に留めておきたい記録を綴った一冊です。

今からでも読むべき記録  投稿者  たまにゃん

 「想定外の津波」により被害が拡大したと政府も東電も口をそろえて発表した。それらの発表がいかに怠慢と欺瞞に満ちたものであるかが、この本を一読すれば分かる。この地域では大津波が何度も発生し、その度に大災害を被ってきた。

 遠い過去の話ではない。著者は江戸、明治、昭和の記録に当たり、体験者から直接話を聞いてこの本を執筆している。この程度のことを認識してこなかった東電/政府の責任は重い。さらにそれを見逃してきた国民にも甘さがあったと言わざるを得ないだろう。

地震大国日本に住む人びと必読の書である。

珍念の脳裏に「賢人は安きに居て危うきを嘆き、佞人は危うきに居て安きを嘆く」の言葉が思い浮かぶ!

 日蓮大聖人は『富木殿御書』に、「夫(それ)賢人は安きに居て危(あや)ふきを欲(おも)ひ、佞人(ねいじん)は危ふきに居て安きを欲(おも)ふ」と仰せになっています。賢人は、たとえ安穏な境地にいても、常に危うきことが起こることを予想し、気をつけています。

天台大師は『摩訶止観』の中に、四種の良馬 の譬え話を述べています。

  「快馬けめの鞭影べんえいを見て即すなわち正しょう路ろに至いたる」
ということを説いています。これは雑阿含経の「四種の良馬」という説話を引かれたものです。つまり良い馬には四種類あります。

 第一番目の良馬は、鞍くらの上に跨またがった御ぎょ者しゃの振り下ろす鞭むちの影を見ただけで、乗り心地良く、目的地に向かって正しい道を走り出します。

 第二番目の良馬は、御者の振り下ろす鞭が毛や尻尾しっぽに触ふれただけで、目的地に向かって正しい道を走り出します。

 第三番目の良馬は、鞭で皮や肉を、ピシッと打たれてはじめて驚おどろき、目的地に向かって正しい道を走り出します。

 第四番目の良馬は、それこそ何度も何度も鞭で思いっきり強く打たれ、その痛みが肌はだを徹とおして骨ほねまで響ひびき、そこではじめて驚いて、目的地に向かって正しい道を走り出すというのです。

 本当の名馬・賢い馬は、もちろん一番目の馬で、鞭で思いっきり叩たたかれなければ、ちゃんと走れないような馬は、決して良馬とは言えないのです。

しかし、佞人、つまり先ほどの馬の例によれば、駄馬のような人は、自分の身が危険な状態にあるにもかかわらず、そのことに気がつかず、ただ眼前の安逸(あんいつ)を貪(むさぼ)っているのです。


Photo_29


      馬歳の(珍念)第四番目の馬かなぁ!







 
天災は公平ではありません。備えを怠らない人とそうでない人を見分け、被害に大小をつけることがあります。幾多の悲しい経験から生まれた戒めは、自らの命は自らで守る気概を持ち続けることだと思います。

ラブドールの世界

 Douguti_3

 先日『今と昔の愛人形』オリエント工業40周年記念展(アツコバルー・東京渋谷にて6月11日まで)をのぞいてみた。
 いわゆるダッチワイフと呼ばれた愛玩具など「人と相対し関わりを持つことのできる人形」をモットーに創られた「愛人形・ラブドール」の展覧会だ。

 最初に、巨匠・篠山紀信先生が「LOVEDOLL」を撮ったと聞き、渋谷のサラヴァ東京で写真展とトークショーをのぞいたのがきっかけだった。

 女性の裸を撮り続けてきた巨匠・篠山がラブドールを撮るという流れは、人形師・四谷シモンの球体関節人形を撮ってきた過去を思えば、当然の流れだろう。
 しかし今回、巨匠の写真を見て驚いたのは、ラブドールという被写体の中に、実は本物の人間が紛れていたということだった。






Photo_2

 これには私の目も完璧にだまされてしまった。
 そのことを話すと巨匠は「でしょう、面白いでしょう?」としたり顔で返してきた。

 写真展終了後に、オリエント工業40周年記念のラブドール展示イベントがあると知ったので、都築響一×みうらじゅん×オリエント工業・土屋日出夫社長とのトークショーイベントに行ってみた。

 大勢の客で賑わう展示会場。
 ちょっと気恥ずかしさがあったものの、中に入ると客の半数は若い女性が占めているではないか。
 しかも、リアルなラブドールが何体も展示されているのにも驚いた。
 オリエント工業が手掛けてきた人形の歴史の解説とともに、あちこちにラブドールの面白い展示があった。

 一番興味をそそられたのは、ラブドールたちを食い入るように眺め触りまくる女性に混じって、「僕は実際にマジに見たくてきているんだけど…」という切実な心の声が聞こえてきそうな男性客の視線だった。

 私も一応女なので、女性たちの興味はなんとなくわかる。
 人形と本物の違いを探ったり、あるいは完璧に施されたメイクや妖艶な表情を観察するのは学びも多いだろう。
 しかし、男性客の中には本当に欲しい人だっているはずだ。

 そして、ラブドールが家具となった「愛玩人形家具」。
 カウンターテーブルと一体化した乳房むき出しのバニー姿のラブドール。
 右の乳房を揉むと、左の乳房から、ラブジュース(白ワイン)がピューっと出てくる仕組みになっていた(有料300円)。

 今回の展示は、それを実際に手で触れて体感できるのだ。
 しかも、人形が何か喋っていて、カウンター越しでそれに答えている男性客とのやりとりがいちいちおかしかったり。

 しばし、この不思議な〝家具〟に見惚れていると、乱歩の人間椅子やキューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』のミルクバーの場面を想起させられたほど。
 「人形・ひとがた」というものに対しての、果てしなき妄想とタブーとされている世界への憧れ。

 そもそも、「人形・ひとがた」というものは偶像崇拝なわけだから、ヨーロッパなどではタブーとされていたものだったりするわけで。
 しかし、日本では古くから、人形文化というものがあった。
 このあたりからも、日本人と人形愛とのつながりの深さの示唆を読み取ることができるのではないだろうか。

 会場内の展示物には、堂々と裸の女の人形が置いてあるのだが、どこかポップアート感覚もあり、あまり抵抗感を感じさせない。そこが女性客に人気なのだろうか。

 女性客に混じって冷静にラブドールたちを見つめる男性客の背後で、私は観察眼を光らせてみた。
 人形は綺麗な体を持っている以上に、ポージングのエロさや表情、愛人形として創られたそれぞれの慈悲深さ、母性すら感じられるではないか。
 文句を言わない。理想を求めない。
 彼女たちは全てを受け入れる稀有な存在だ。

 ラブドールを扱った映画もある。
 『空気人形』(2009年是枝裕和監督)や『ラースと、その彼女』(2007年ライアン・ゴズリング主演)など。
 ラブドールが孤独な人間を救う存在として描かれている。
 さらに、ラブドールの進化系として、人造人間(レプリカント)や人工知能(AI)という未来もある。

 『エクスマキナ』(2015年)の美しすぎるAIや新作が待ち遠しい『ブレードランナー』のレプリカント。それらに共通するのは人類との関わりによって起こる悲哀を描いていることだろう。

 それにしてもこのラブドール、過去の人形から改良を重ね、実に精密に丁寧に創られている。
 それを実際に手で触れて体感できるのが貴重だ。

 過去の人形といえば、いわゆるダッチワイフ、南極何号とかと呼ばれたビニール製の空気人形だ。あれはあれで、性処理だけを目的とした不思議な愛玩具だなと思っていた。膨らまして潰れたらさぞ哀しいだろうに。

 都築響一氏とみうらじゅん氏とオリエント工業社長・土屋日出夫氏によるトークショーでは、みうらじゅん事務所所属のラブドールについて、オリエント工業社長・土屋氏によるラブドール誕生秘話などをそれぞれが語っていた。
 途中、ポージング講座なるものもあって、整体師のようにドールを自在に動かす専門家がポージングをいろいろ披露してくださった。

 年を取って何か高級なモノを所有するにあたり、高級車を買うには免許がないし「何か他に高級なモノは?」と思ったときに、高級ラブドールを買おうと思ったそうだ。値段は1体70万円ほどするらしい。
 確かに、その発想は実にみうらさんらしくて面白かった。

 オリエント工業は1977年創業。
 社長の土屋日出夫氏が、大人のおもちゃ屋を手伝ったのがきっかけだった。 
 その当時、こけし、肥後ずいきなどの民芸品的な女性モノしかなく、男性用は浮き袋みたいな人形しかなかった。
 その浮き袋みたいなものでも、身体の不自由な方などの顧客がいたそうだ。
 理由は「風俗に行きたくないから」だったそうだ。
 のちに77年独立、ラブドール創りを自社で始めることになる。

 試行錯誤を重ね開発された人形のそれぞれ。
 「微笑み」「面影」
 初期型につけられた名前もなにか日本情緒というか、悲哀が感じられる。

 肉体的障害、精神的障害、女性不信、伴侶を亡くしたなど、さまざまな事情を抱えたユーザーからの声が寄せられた。
 オリエント工業ではシュールームに商品解説だけではなく、相談室まで設けたそうだ。
 これを聞いて、ふとあることを思い出した。 
 

 以前、前立腺がんの手術を受けた方と性について話したことがあった。
 フランスの場合、奥様のために手術する前に自分の性器の型をとっておく旦那もいるそうだ。それを聞いて、実にフランス人らしい感覚だなあとも思った。

 オリエント工業製では、さらに二次元アニメキャラのラブドールまで創られていたのには驚いた。
 しかし、熟女バージョンはないらしい。ユーザーの需要が少ないからだそうだが、一つの型を作るのが大変だという理由からだろう。
 そのほか、チャイルドロス、老人介護用などさまざまなニーズに多様化した人形もある。今後、独居老人増加に伴い、ユーザーも増えていくかもしれない。

 ラブドールは、ユーザーと呼ばれる客の元へ配送される際には、「お嫁入り」と呼ばれ、やむない理由で返却されたときは「お里帰り」という。そして年に一度、人形供養もするそうだ。

 オリエント工業の土屋社長の夢は、東京に「ラブドール秘宝館」をつくることだという。
 秘宝館とは面白そうだ。
 海外からの観光客からも人気を集めそうな、東京の新名所になることだろう。
 

 一言でラブドールといっても、オリエント工業が創る愛人形との40年は、ものすごく深い世界なのである。


♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:

Wai_3


     東京に「ラブドール秘宝館」が出来たら是非見たい!
     珍念。お金と美人、大好きです・・これ以上、吠えたら
     変人と思われる・・口を閉じます 

宇津救命丸

    Utunomiya


             宇都宮国綱は下野国宇都宮藩の最初で最後の藩主






 宇都宮氏最後の城主宇都宮国綱(うつのみやくにつな)は、豊臣秀吉の朝鮮出兵に2度出陣している。1598(慶長3)年の2度目の出陣は、秀吉に領地を没収された後の浪々の身だった。「武勲を立てお家再興」の夢を抱いて海を渡ったが、秀吉の死によって願いは断たれた

▼530年余続いた宇都宮氏の滅亡で、多くの家臣は帰農し土着した。御典医だった宇津権右衛門(うつごんうえもん)もその一人。高根沢町で名主となり村人のために秘薬を処方した。今に続く「宇津(うづ)救命丸」である





Photo_2






▼創業から今年で420年。県内発祥の企業として、指折りの歴史を誇る。門前に倒れていた僧を手厚く看護したところ、お礼に手渡された書物の中に救命丸の製法が記されていたと伝わる

▼「全国の古い薬には似たような話があります。神秘性をつけるために考えたんでしょう」。専務の宇津善行(よしゆき)さん(39)が笑って教えてくれた。善行さんの調査では、国綱の朝鮮出兵に同行した先祖が、持ち帰ったと考えられるという

▼広大な水田地帯の一角にある工場は、今も名主のお屋敷という風情である。薬師堂や江戸時代に当主が薬の調合をした離れなどが残る。母屋は資料館になっている

▼19代目となる善行さんは、イベント会場などに提供し地域に開かれた場所にしたいと考えている。歴史や文化を田園の中で体験できる貴重な場所である。【雷鳴抄】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:

Hasiru


      このコラム『起承転結』素晴らしい!













これ以上のコメントは 【蛇足】・・・・。

(水木しげる)さんに思いを馳せる!

 Photo


         「さあ、奇人変人になりなさい」
         2015年11月30日(満93歳没)









■今ごろ妖怪たちに囲まれ、どうしているだろうか

    
 「私は半分あの世にいる」。漫画家の水木しげるさんが自著「水木サンの幸福論」に書いている。物心ついてから、妖怪や幽霊、精霊たちと付き合い、冥界とこの世のすき間に、片足を突っ込むようにして生きてきたからだという

▼「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画を描き続け、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にも取り上げられた水木さんが、93歳で亡くなった。妖怪など「目に見えないもの」の大切さを訴えてきた人だった

▼その存在を信じれば、彼らから元気や幸福を授けてもらえると記した。自然やそこに宿る精神的なものへの畏怖。それを忘れがちな現代人に対する警告でもあったのだろう

▼太平洋戦争では爆弾で左腕を失いながら奇跡的に生還した。戦後も職を転々とし、波乱の人生を生き抜いてきた

▼気ままで自分本位、やりたいことだけにとことん熱中する。貫いたのは、こんな水木さんなりの「ルール」だ。著書では、成功や栄誉という亡霊に取りつかれるのではなく、自分が好きなことに没頭するよう勧め、「さあ、奇人変人になりなさい」と呼びかけた

▼「あの世好き」を広言する水木さんに心配のタネがあった。水木さんのルールがあの世で通用するかどうかだ。「これだけは死んでみないと分からない」。今ごろ妖怪たちに囲まれ、どうしているだろうか。【山陽新聞】<滴一滴>

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆




 A0031


             神様は本当にいるんですか?
             見えないけどいる。





「水木サンの幸福論」商品の説明

 水木サンの幸福人生の秘密がここに集約!
平成16年に日本経済新聞社より刊行された『水木サンの幸福論』の文庫化。水木サンが幸福に生きるために実践している7か条や、水木サンの兄弟との鼎談など、水木しげるのすべてがわかる盛りだくさんの内容。


トップカスタマーレビュー

非常におもしろいです 投稿者  ひねこ太郎

〇NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で、水木しげるに興味を持った人も多いとは思いますが、私もその一人です。この本は、第一部が「水木さんの幸福論」で、第二部が「私の履歴書」、特別付録で「わんぱく三兄弟、大いに語る」という兄弟の鼎談と、「花町けんか大将」というまんが、最後に娘さんの解説という構成です。

〇実は、本のタイトルになっている「水木さんの幸福論」はわずか15ページしかありません。幸福になるための7か条をあげてひとつづつ解説を加えてくれていますが、なかなかユニークでおもしろかったです。

〇好きなことをやれ、それで報酬をもとめるなということが基本ですが、例えば第六条「なまけものになりなさい」などは、果たして水木しげるはなまけものかと考えると、どうもそうとは思えないので、このあたり、水木しげるの理想の幸福論ではありながら、本人も守れていないところはありそうです。

〇この本の大部分をしめる「私の履歴書」は、水木しげるの半生記ですが、テレビでは仮名に変えられてしまっている人物や出版社が実名になっており、また水木しげる本人の解説が加えられているため、非常に興味深かったです。

〇驚くのは、この本が発刊されたときにすでに80歳を超えていた水木しげるが、これだけ理路明晰な文章を書いていることで、やはりこの人は只者ではないなと、改めて感心しました。大変、面白い本です。おすすめです。

さすがの人生訓  投稿者Amazon カスタマー

〇成功や富や名誉ばかりを獣のように追いかけるのは幸福ではない。自分の好きなことをすることが幸せだということは、本当に胸に入ります。肩に力が入らずかといって逃げる怠惰ではなく、「愉快になまけることが重要」と書いてあったので、自分も「気持ちだけ『怠けて』仕事に頑張ろう」と思うと、あっというまに仕事の効率が上がりました。さすがの人生訓と感心しました。

ただ純粋に面白い 投稿者Rintaro

〇ただただ純粋に面白い内容。壮絶な戦争体験や貧困を経ながらこの気負いのないユーモラスな文体は見事としか言いようがない。最初の幸福論にエッセンスがまとめられていて、後半の私の履歴書は実際の体験談。

〇幸福論の目に見えない世界(=妖怪や神様)を信じる、というのはユニークだがなるほど。怪しい宗教にはまるのはまずいが、自分の中で目に見えない世界を信じることによるデメリットはほとんどなく、むしろあの世があるから善行をしなければと思えたり、つまらない嫌なことがあっても寛容に対処できたりするのではないかと感じた。

〇また、幼年時代の素晴らしい日々を読むと、素晴らしいご両親に恵まれたのだと感動し、自分も親として子供にもっと大らかに接したいと思わせた。

最高! 投稿者メイ

〇初めて水木さんの本を読みましたが、こんなにも面白くユニークな方だったとは!周りに左右されない自由奔放な水木さんに一気に心惹かれました。今まで読んだ本の中で一番面白かったです。

ある評論家の方が「最高傑作は彼の作品ではなく、彼自身かも知れない」という記述が載っておりますが、まさに紛れもなく水木さんご本人が最高傑作だと思います。
悩み事などあるときにページを開いてみると、何かヒントをくれそうなそんな一冊です。
人生のバイブルとしていつまでも持っていたい本ですね。

ただ純粋に面白い 投稿者Rintaro

〇ただただ純粋に面白い内容。壮絶な戦争体験や貧困を経ながらこの気負いのないユーモラスな文体は見事としか言いようがない。最初の幸福論にエッセンスがまとめられていて、後半の私の履歴書は実際の体験談。

〇幸福論の目に見えない世界(=妖怪や神様)を信じる、というのはユニークだがなるほど。怪しい宗教にはまるのはまずいが、自分の中で目に見えない世界を信じることによるデメリットはほとんどなく、むしろあの世があるから善行をしなければと思えたり、つまらない嫌なことがあっても寛容に対処できたりするのではないかと感じた。

〇また、幼年時代の素晴らしい日々を読むと、素晴らしいご両親に恵まれたのだと感動し、自分も親として子供にもっと大らかに接したいと思わせた。

☆ 斯く言う(珍念)摩訶不思議な出来事に何度も遭遇しました。お話したいのですが 筆者の筆致では、誤解を被る恐れがありますので口を閉じます。小欄の(不思議な話)に若干述べていますのでご覧下さい。  (*゚ー゚*)


政治ジョーク

    

Photo_3


             JFKこと、ジョン・F・ケネディをはじめ、多くの
             アメリカの英雄たちが眠るワシントンにある
             アーリントン国立墓地






 ある墓にこう書いてあった。「誠実な男、そして政治家だった男、ここに眠る」。近くを通りかかった若い神父が言った。「これは珍しい。一つの墓に2人も埋めるなんて」

▼米国のジョークである。あちらで暮らしていた知人に聞くと、庶民は平気で政治家を風刺する。肩書が立派でも、しょせんは一人の人間。物申すのは当然というのだ。ちゃかしているようで本質を突くユーモアに舌を巻いていた

▼ロシアの米大統領選干渉疑惑を解明する米上院公聴会で、前FBI長官がトランプ大統領から捜査中止指示があったと明かし、「FBIを誹謗(ひぼう)中傷している」と批判した。相手が「元主人」でも、一人の人間として納得がいかなかったのだろう。大統領が「忠誠を期待する」と暗に忖度(そんたく)を強要したが、どこぞと違ってその手に乗らなかった

▼前長官の証言は自党に不利に働く恐れがあるのに、それを認めた与党も大人に見える。解明に後ろ向きでは選挙に影響すると思ったのかもしれないが、懐の深さを感じる

▼日本はどうか。加計(かけ)学園問題で文科省の前次官が官邸の圧力を疑わせる発言をしているのに、与党は関係者を国会に呼ぶことも認めない。戦々恐々としているようだ

▼フランスの思想家ボルテールの有名な言葉が、頭に浮かぶ。<あなたの言うことに賛成できぬが、あなたが意見を述べる権利は、死んでも守る>。もっと度量が欲しい。【卓上四季】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆






Photo


        このコラム『言い得て妙』











Kanyo_2


        このお二人に、謙虚さがあればなぁ!

        ボルテール(寛容論)をお勧めします







        



「寛容論」  商品の説明 内容(「BOOK」データベースより)

 新教徒が冤罪で処刑された「カラス事件」を契機に、宇宙の創造主として神の存在を認める理神論者の立場から、歴史的考察、聖書検討などにより、自然法と人定法が不寛容に対して法的根拠を与えないことを立証し、宗教や国境や民族の相異を超えて、「寛容(トレランス)」を賛美した不朽の名著。

トップカスタマーレビュー

フランス人の理性に訴える・・・・・投稿者  ヒデボン 

 最新版の腰巻に書かれているように、NHKの2016年新春特番「100分de名著・平和論」のなかで、高橋源一郎氏が推薦した書物。完読したのは初めてであるが、大いに感じ入った。「今こそ読まれるべき本」という宣伝文句は決して誇張ではない・・・・

 キリスト教の聖者の逸話、教示があまた出てくる中で、日々考えておくべき名文句にあふれている。「自分にしてほしくないことは自分もしてはならない」という言葉の中に、ヴォルテールの思いが込められている。
 カトリック教徒と新教徒との間の抜き差しならない緊張感を伴った憎悪感情がそもそもの発端で起きた「カラス事件」。この事件に関してヴォルテールの感情がどのように変化していったかが、読者としても興味深い。

 2015年に起きたテロ事件後、250年以上も前に書かれたこの本がフランス国内で大いに読まれることになっているという報道を聞くにつけ、フランス国民の人権意識の高さに改めて感じいることになった・・・・・・

いつでもどこでも起こりうる ・・・・ 投稿者ムーン・パレス

 カラス事件はいつでもどこでも起こりうる。不寛容の時代にこそ読まれるべき本。「不寛容の精神は人間を野獣にする」。自戒のためにも手元に置いておきたい。

他宗教を認める寛容さ ・・・・投稿者nyankorofu2

 18世紀半ば。カトリック教徒によるフランスの新教徒迫害に端を発した冤罪(カラス事件)を期に、ヴォルテールが、なぜ信仰の違いからカトリック教徒が新教徒に対して寛容になれなかったのかを書いている。
他宗教に対する寛容さの大切さを記している。

 ローマ帝国での寛容な宗教政策、ユダヤ人も他宗教に寛容であったこと等。
19章の小咄は興味深かった。康煕帝時代、イエズス会士とドミニコ会士が、中国の高官の前でお互いの正当性を議論した際、お互いが頑なに主張を繰り返すだけで、かえって両者に不信が生まれてしまう。

 トゥールーズで起こった「カラス事件」。ジャン・カラスは息子を殺した疑いで逮捕され、確証がないにも関わらず、拷問を受け「神にかけて」無実を訴えながら死んだ事件。ルイ十四世の新教徒弾圧(アンリ四世から続く”ナントの勅令”の廃止)から、当時のフランスの様子やカラス事件の詳細と、ヴォルテールの関わりに関しては、巻末の解説に詳しく書かれている。とても勉強になった。

斯く言う(珍念) 『論語読みの論語知らず』 ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~



油断

Kuma 


       「自分は大丈夫だ」と高をくくっているのだろうか。
      昨年5~6月、クマに襲われたとされる4人(十和田市の2
     人を含む)が遺体で見つかった秋田県鹿角市の現場付近
   に、今年も本県からのタケノコ採りの姿があるのを本紙が
   伝えた。

 「クマの怖さより楽しさが勝る」。現場でそう話していた高齢男性と同じ気持ちの山菜採りもいるだろう。だが、今年も県内外でクマによる人的被害が相次いでいるのを忘れてはいけない。

 クマよけの鈴やラジオを持参して入山する山菜採りも少なくないが、従来のクマ対策を過信するのは禁物という。先月下旬、秋田県仙北市でクマに襲われ亡くなったとされる女性は鈴を身に着けていたのだ。人間を襲った経験があるクマは鈴の音を恐れなくなることもあるというのだから、気を抜けない。

 「私は大丈夫だと思っていた」。これは2年ほど前、特殊詐欺でお金をだまし取られた県内の高齢女性が報道陣に語った言葉だ。「もう私のような被害者が出ないように注意してほしい」との思いで、被害の一部始終を明かしてくれたのだった。

 人生経験が豊富な高齢者だからこそ「だまされない自信」があっても不思議でない。ただ、特殊詐欺被害者の多くを高齢者が占めているのも事実だ。ベテランならではの油断は山菜採りにも当てはまるのでは。「大丈夫」と思ったとしても、本当にそうだろうか。【天地人】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

『君子危うきに近寄らず』の名言むなしからずや!

珍念の脳裏に(油断)の言葉が思い浮かぶ。

 仏教の経典「涅槃経」のなかに、「ある王様が一人の家臣に油の入った鉢を持たせ『一滴でもこぼしたらお前の命を絶つぞ』と申しつけて、うしろに刀を抜いた監視人を置いた。そこで家臣は細心の注意をはらって鉢をささげていた」という話しがあり、ここからできた語といわれます。

V03


     身の危険を感じたら『三十六計逃げずに如かず』・・・









「ケータイ・ネット依存症への告別」

Izon


         「予感が当たるのは、えてして悪い場合が多い」

        書いたのは作家の柳田邦男さんだ。12年前に著した
        『壊れる日本人』の副題は―ケータイ・ネット依存症へ
        の告別だった。込めた願いの実現は予感した通り厳しい








▼留学先でケータイ使用を禁じられた大学生の例を取り上げた。「学生たちは心の支えがなくなったように不思議な不安感にとらわれたという」。スマートフォン主流の今と執筆時期は隔たるが、依存症はケータイだけでなく、スマホでもあり得るだろう

▼常にスマホに視線を落としている人は、着信やデータが気になる上、返事を送らなければ―という思いもつきまとう。最近、悪い予感を裏付けるような実験の結果が報告された。大学生の脇にスマホを置いただけでも、気に掛かって判断が遅れるという

▼実験では、スマホの電源を切って行われた。それにもかかわらず、スマホによるやり取りを想像し、注意散漫になるらしい。この反応は明らかに依存症ではあるまいか

▼ひっきりなしに相談相手にメールを送ることで、自分で悩み、乗り越える道を探す自律心などを育てることができなくなる―と心配した柳田さん。当時「ノー・ケータイデー」を提唱した理由はその辺にもあるようだ。「ノー・スマホデー」ならどうか

▼持ち主の自覚が希薄な依存症がまん延しているに違いない。告別するための処方箋は、今でも有効では。【天鐘】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Po


          このコラム 『言い得て妙』

    (^_^;) 悪しき煩悩に穢れている(珍念)にも積極的な
    「解毒」対策が、あ・・閻魔さまと・ゲーテから叱られる!

 

柳田邦男『壊れる日本人』 商品の説明

メディア掲載レビューほか壊れる日本人
 相次ぐ企業不祥事や重大事故、残忍な少年犯罪…。著者はこの国がおかしくなっている原因としてIT(情報技術)に注目する。IT機器への依存が日本人に影響を及ぼしている様々な実例を紹介し、問題を浮き彫りにする。

 携帯電話やパソコン、カーナビなどは人と人、人と街や自然との本質的なコミュニケーションを阻害する。携帯・ネット文化の浸透で子供や若者の言語表現力は低下し、自己中心型の人格が形成されるようになっている。

 著者は、携帯・ネット依存は効率主義に支配された現代社会の最も象徴的な現象と指摘する。日本は元来、黒か白かの二者択一でなく、中間の曖昧な領域を許容する文化だった。今こそ、曖昧ゆえに豊かだった日本文化を甦らせるべきと訴える。

内容紹介

 残忍な少年犯罪の続発、効率優先が引き起した重大事故、相次ぐ企業の不祥事――この国は本当におかしくなってしまったのか? 急激なIT化が私たちから奪ったものを徹底検証し、曖昧な故に芳醇だった日本文化再生を訴える。便利さを追求すれば必ず失うものがある。少し不便でも、本当に大事なものを手放さない賢い選択をしよう。ちょっとだけ非効率な生き方を提唱する警世の書。

カスタマーレビュー

予定調和の「幸せ」 投稿者いつまでも初心者

◆本書の「ケータイはカミサマ」という皮肉めいた創作話で、こんな事が書かれている。
自動車営業マンのMさんはケータイのおかげでライバル他社の営業マンに勝つ事が出来たと。ケータイのおかげで仕事は大成功であると。幸せであると。

◆更に、70歳過ぎの孤独な叔母にケータイで頻繁に連絡を取っていたおかげで遺産の半分を相続する事が出来たと。これにはMさんの妻も大喜びであると。幸せであると。そしてMさんは今日もケータイを触りまくっていると。

◆仕事が成功して何が悪い?!死にゆく老婆の心を慰めて何が悪い?!
と思われるかもしれない。だがこれはキアヌ・リーヴス主演の映画「マトリックス」のように、
ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた予定調和の「幸せ」ではないだろうか?

◆ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた予定調和の「幸せ」以外にも真実の「幸せ」があるのではないだろうか?喜びも悲しみも怒りも全て、ケータイというコンピュータにあらかじめプログラミングされた結果ではないだろうか?と無意識に感じている方に本書をおすすめしたい。本書の四国遍路の話が印象的である。

◆ちなみに前述のMさんについて、柳田邦男は、「こころはもうしんだもどうぜん」と断罪している。

私は人間らしくいたいもの  投稿者 鞠

◆ネットや携帯への依存はますますエスカレートする一方で、私もそのことに強い懸念を持つ1人です。例えば「言葉を発する」という行為に対し、聞く側は、その言葉の意味だけでなく、話した人の表情、語勢、語調、身振り、手振り、そういったものを全部ひっくるめて「理解する」のだと思うんです。それが「人間らしい意思疎通」なのに、ネットや携帯での意思疎通は、「言葉の意味」のみ。それでは片手落ち、さらには誤った意思疎通になる可能性も大きい。

◆伝えたいことがあると、即伝えないとガマンできない。このことをどう伝えよう、どう話そう、と考えることもなくなる。結果、考える力も衰え、語彙も貧弱になる。一方で、一刻でもはやく伝えたい、はやく、はやく・・・という欲望は際限がなくなる。

◆もちろん、ネットや携帯を全否定するつもりはない。それらのない暮らしはもはやありえない。ただ著者の言う通り、1つ便利なものが生まれると、1つ何かを失っていくということは忘れてはならないと思う。いずれにしても私は、「壊れた日本人」になりたくないので、この本を読んで、聞くこと、話すこと、書くことを大事にしていこうとあらためて心に誓いました。

壊れていく母親たち  投稿者 三人の子の母

◆これから子育てをする若い女性や、いま子育ての真っただ中にいるお母さんたちに、ぜひ読んでいただきたい作品です。時代が変わっていっても、人間の心は、人間が育むものです。幼い子と公園に行っても、ケータイに夢中になっているママ、家事や泣いている子より、ブログの更新に夢中なママ…。

◆もっと真剣に子どもと向き合いましょう。今日、子どもと目を合わせて、笑いあうことができましたか?1歳の子でも、18歳になった子でも、子どもにとってのお母さんは、世界であなたただ一人です。本作品で、これからの子育てを真剣に考えさせられるはずです。イクメンと呼ばれるお父さん方も、ぜひ。 (*^.^*)

「デマのスピード」

  Photo


                         

                          作家の半藤一利さんが「デマのスピード」
                          と題してこんなエピソードを紹介している










▼時は1938年(昭和13年)。日中戦争が泥沼化し、日常生活も苦しくなる中、巷には多くのデマが飛び交っていた。そこで、デマが広まる速さを“実験”しようと陸軍参謀の一人が民間の友人に吹き込んだ。“国民の士気に関わるので今は伏せているが、実は双葉山が昨日死んだ”

▼その後、参謀本部は“24時間内に、この噂話が入ったら直ちに報告せよ”と国内外の全陸軍部隊に周知した。双葉山といえば当時、69連勝した大横綱。噂話はたちまち広がった。一番遠くは満州(現・中国東北部)にある司令部からの報告だったという(『歴史のくずかご』文春文庫)

▼日蓮大聖人は「立正安国論」で「速に対治を回して早く泰平を致し」(御書33ページ)と。世にはびこる誤った思想や宗教を「速に」打ち砕き、「早く」社会の平穏を取り戻す。これが仏法者のあるべき姿勢であろう

インターネットの発展により、今は情報が瞬時に世界を巡る。人々の不安をあおる悪意に満ちた話も後を絶たない。私たちはウソを追い抜くような速度で、人を励まし、人をつなぐ言論戦を展開したい。よりよい社会を築くために必要なのは「真実を伝えるスピード」である 【名字の言】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;




:

Unomi



 

(『歴史のくずかご』文春文庫)

 歴史のよもやま話がてんこもり!〈 文庫オリジナル〉商品の説明 内容紹介

 感情的・情緒的アピールを駆使して大衆の激情や偏見に訴え、権力(公的ポスト)を獲得・維持しようとしたり、その主張を拡散しようとする政治家。客観的事実に対する理性的反応より、自己の政策の正当性や敵対者の不当性に対する情緒的反応をかきたてようとして扇動的言辞が活用される。

  カリスマ型リーダーに多い。アドルフ・ヒトラーがこの例である。言論・表現・報道の自由、定期的選挙が制度化されている民主政治では、対抗権力が事実究明力をもつためデマゴーグの運命は短い。


トップカスタマーレビュー

半藤ファンにはやや食い足りない感じはあるでしょうが・・・・投稿者  Ken 

◆文春が書店・取次業者限定で出している「新刊のお知らせ」に歴史探偵・半藤一利さんが連載したコラムを再編集・加筆した文庫オリジナル版。思えば「日本のいちばん長い日」(当初は大宅壮一名義だったが)はじめ随分沢山の著作で我々を歴史の楽しみに誘ってくれた半藤さん。

◆この「歴史のくずかご」はライトな本だが、やはり半藤さんの昭和史への思いが随所に現れている。軽い気持ちで読んでいると、「75 吉田満さんと同期の桜」のような重い話もあって粛然とする。これもまた本書の美点。半藤ファンにはやや食い足りない感じはあるでしょうが、酔余の雑談のネタとして使うなんていうこともできる本ですね。

残念ですが、この方の作品はもう読みたくないです。 投稿者michiko21

◆お世話になっている方からの勧めで、半藤氏の本を何冊か取り寄せて読み始めました。半藤氏の本を読むのは初めてでした。英文を読むことが多いと、歴史を語るこのような文体に会うと、格式のあるものに触れたような気持ちになれ、清々しさを味わいながら読み進めていましたが、以下の部分にきて、じゃりっと大きな砂つぶを噛んだような気持ちに。

◆『・・・「皇帝陛下」。あるいは権力者といいかえたほうがいいかもしらないが、これは安倍晋三氏とか池田大作氏と置き換えたい。・・・』(037頁) 意味がわかりません。なぜ池田大作氏が権力者に該当するのか、または憲法をないがしろにしている安部総理に相当するのか。半藤氏は池田先生に会われたことがあるのだろうか。

◆合ったことも、話もしたことのない人をこのように決め付けるのは、ふつう失礼極まりないと思うので、きっとよくご存知なのだろう。池田先生はよく古今東西の有名な著作をまじえてわかりやすくお話をなさる。それで、若い人たちはその本を買い求めて読むようにしている。でも、半藤氏の著作をご紹介されていたことはぜんぜん思い当たらない。

◆池田氏や創価学会員にたいするこのようなハラスメントは日本ではしょっちゅうで、ああ、またかと思うだけですが、残念ながら、もうこれ以上読む気がしません。わざわざ高いお金をかけて取り寄せたのがあほらしいです。もっと、良い本を買えたのに・・・。

年よりの独り言 投稿者くらげ

◆中には、面白い情報もあったが、ほとんどは作者の独りよがりの話で、読んでて飽きました。刺激的な言説や詭弁(きべん)、虚偽情報の発信などにより、人々の意思や行動を発信者に都合のいい方向にあおり立てようとする者のこと、特にそのような政治家のこと。民衆扇動家。

◆本来は、古代ギリシャの民主政治において民会の決議を左右する弁舌を振るった「民衆の指導者」のことを表す言葉だが、現代ではほとんどの場合、上記のような否定的な意味合いで用いられる。カリスマ的指導者のもとで行われやすい。近年ではインターネットの普及により、独善的な主張や虚偽情報などを拡散する一般人に対して使われることもある。

これ以上は『蛇足』   ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
 

「日本の土地神話」が崩れた

 



          Photo


          稲作が始まって2千数百年。日本人は農地を増やす
       ことに命をかけてきた。荒れ地を耕し、段々畑は山に
       登り、ときには隣人と争った。農地は富の源泉だった





 先日の紙面にあったニュースに、その歴史観がひっくり返った。持ち主不明の農地が国内で約2割を占めるというのである。最近は、耕作放棄地などとの言葉もある。この国で、土地の放棄が進んでいるとは驚きである

その昔、加越能・三国(ごく)をのぞむ宝達山の山頂で、神が土地の豪族に命じたという。「一日歩いた範囲をすべてお前に与えよう」と。だれの土地でもなかった大地がそうやって私有地化していったことを示す民話だ。同じ話がロシアの文豪トルストイにもある

しかし、ロシアの話では必死に歩いて帰ってきた男は疲れ切って死んでしまう。埋葬するのに必要な土地はほんのわずかだったというのがオチだ。日本でいう「立って半畳、寝て一畳」に似ている

遊休地の再生へ法改正が進んでいる。だが、日本の土地神話が崩れた背景は複雑である。少子化、工業化、、農業の衰退等々。税制や相続手続きの改革だけでは解決できないものがある。【時鐘】

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*

 

 珍念の脳裏に、トルストイの名作(人にはどれだけの土地がいるか)が思い浮かぶ!

        Toti_2


     

『人にはどれだけの土地がいるか』 出版社からの紹介

 土地さえあれば幸福になれると考えた農夫のパホームは、より広い土地を求めて一心に働いた。がんばって稼いでは、耳寄りな話に飛びつき、何倍もの土地を得ていった。その最後に、彼を待っていたものは……?

内容(「BOOK」データベースより)

人間が生きるに必要なものは、決して大きい財産や土地ではありません。ロシアのある地方にむかしから伝わるお話。

トップカスタマーレビュー

「人は、たとい全世界を手に入れても・・・・・」 投稿者  miho 

 「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得が ありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」新約聖書のこの言葉を思い出させてくれる絵本です。昨年「勝ち組」「負け組」という言葉が流行語のようになっていた日本ですがこの絵本を日本の多くの人に読んでもらいたいと思いました。

 特にこれから大人になる子どもたちに。その親たちに。次から次へと新しいゲーム機やおもちゃが発売され、また大人も次々と発売されるデジタル家電を追いかけなければならない現代。この本は神様が私たちに大切なことを思い出しなさいと与えてくれた本である気がしてなりません。

心の豊かさに重きを置いた生き方を… 投稿者 アダム&デヴさん

 ロシアの民話をもとにトルストイ流にアレンジした「トルストイの民話」の一編です。
暮らし向きははかばかしく無くとも借地農のパホームは、作物を作る生活に誇りを持ち、生き生きと働いていました。義姉の訪問で、自分の土地を借金をして手に入れます。その後、懸命な努力で借金を予定より早く返済すると、2倍3倍と土地を広げていきます。

 一方、パホームの土地に入り込む他人の家畜に目くじらを立てる、心の狭い人間へと変わっていきます。パホームの土地所有欲は留まることを知らず、…。人はみな幸せな人生を望みます。幸せには“豊かさ”が大きな要素です。“豊かさ”とは、満ち足りて余裕のある状態。

 “足を知る”落ち着いた次元にあることです。ものに対する際限のない欲望は、心の落ち着きを失わせます。時に、パホームのような悪魔の声を聞き分ける冷静さも。そこに“豊かさ”はありえません。

 ものの豊かさの前に、心の豊かさに重きを置いた生き方をしていきたいと、つくづく教えられる作品です。柳川先生は、原作を絵本用に縮め、明解な文体になさっています。特に最後の召使いの一言は、この作品の趣旨を著す、痛烈なシニカルな言葉です。

.悪魔につけこまれないためには・・。 投稿者  ちょし★さん

小学校4年生の読み聞かせで使用しようと考えているところです。内容は深いものですが、話の展開自体もオチもわかりやすいので、充分 理解してくれると思います。働き者の農夫が自分の土地を手に入れた時から、「もっともっと」と欲張りになり、どんどん広い土地を手に入れていく。

「足るを知る」そうでありたいと思いつつも、やはり今以上のものを人はほしがってしまいます。暮らしが豊かになってもまだ、それまで以上の土地を欲しがっていた主人公が本当に欲しかったものは なんなのか・・・。主人公自身にも 本当はわかっていなかったのではないかな・・。

 ラストの彼の姿を愚かだと笑えないのは、私自身も欲深な人間の一人だからですね。
あまり欲をかきすぎると 詐欺師という悪魔につけこまれる現代。この絵本は 良い教訓になるのでは。

もう一度・読みたいです 投稿者 珍念

 中学2年生の時、国語の時間に先生が朗読されるのを聞き、大感動したことが、走馬灯のように鮮やかに蘇りました。その時の純粋な心を、もう一度保ちたい !(^^)!

信長をやゆする小話

Nobunaga


                       京風の上品な膳に、「水くさくて食えぬわ。
                       料理人を殺してしまえ」と息巻いた、というのは
                       織田信長のよく知られたエピソードの一つだ。
                       江 戸時代の随筆「常山紀談」に出てくる







 
 ▼料理人の姓は坪内、名までは伝わっていない。鶴鯉の包丁をはじめ、伝統的な七五三の膳の儀式にも明るく、宮中でも通用する第一級の腕前だったようである。「いま一度機会を。それでだめなら腹を切る」と願い出て許しを得た
 
 ▼翌日の朝食の席。今度は殊の外うまかったようで、さすがの信長も大いに喜んだ。実はこの人、信長に滅ぼされた三好家の料理人だった。この後、聞く人も驚く皮肉を口にする
 
 ▼「三好家は、長輝に始まり5代にわたって日本の政治を仕切ったのだから好みも一流。きのうはそれを出したので、まずいと言われたのも無理はない。けさは三流の、田舎風の味付けにしたから口に合ったのでしょう」
 
 ▼信長をやゆする小話だが、徳島人としては別のことを思う。阿波から出た三好氏が、いいところまで行きながら、天下を取れなかったのは無理もない。味覚まで京風に染まっては、戦国を制して、次の世を切り開けるはずがなかった
 
 ▼もう一つ思う。三代続けば末代続く。そんな政治家が随分と目立つ今どきの政界である。この辺で次の世を開く、田舎風の野太い人が出てこないものか。 【鳴潮】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「常山紀談」 トップカスタマーレビュー

いわば「名将言行録」   投稿者  エパメイノンダス

 江戸時代中期に徂徠派の儒学者湯浅常山によって書かれた書。幕末に書かれた「名将言行録」と似てるけど、「名将言行録」が武将ごとにまとめて逸話が書かれているのに対して、こちらは特に人や時代を纏めることなく逸話が書かれている。

 この巻で目立つことは、甲陽軍鑑を虚偽の書と弾劾していること、信長や信玄の人格への批判、それの対照的な人物として謙信を称揚していることか。

 現在でている岩波文庫版は1933年に出版されたものの重版なので旧字体・古い活字のまま。そこらへんが読みにくいかもしれないけど、掲載されてる逸話は、司馬遼太郎や海音寺潮五郎の書に幾度も引用されてるものばかりなので、内容を理解するのはそれほど難しくはないと思う。


三代続けば末代続く」 

珍念の脳裏にふと、(原田稔会長)の談話が思い浮かぶ!

 池田先生がキューバを訪問されたのは、96年6月。

 先生のキューバ訪問には私も随行させていただきましたが、この時を振り返って学ぶべき人間外交の要諦は、「信念の対話」と「勇気の行動」という2点だと思います。



       Kaiken

 あの歴史的なカストロ国家評議会議長との会見でも先生は、例えばキューバの後継者問題について自ら話題にされ、「大事なのは第2代であり、なかんずく第3代です。3代まで固めれば恒久性ができます」と、江戸幕府などを例に、単力直入に意見されていました。

 「3代までで決まるーそれではソ連は、どうなりますか?」と逆にソ連の崩壊を引き合いに出して、さらなる意見を求めたのです。これにも池田先生の答えは、「人物で選ぶよりも政治的観点が優先していたと私は思います。そこには師弟がありません。精神性の継承がありません」「目的は、民衆の幸福であり、食・衣・住という生活の向上です。

その意味では社会主義も手段です」とこれまた明快でありました。

 相手は百戦錬磨の革命の闘士です。もとより簡単に言える言葉ではありません。この時の心情を、先生は、こう綴られています。「あるいは議長を不快に されるかもしれなかった。それなら、それでも、よかった。正しいと信ずることを相手に言わない友情はにせものだからである。私は議長を信じていた。民衆への議長の愛情を信じていた」と。

そして、本物は本物を知る、であります。

 「友情に感謝します」-議長は先生に言いました。深い友情が結ばれた瞬間でした。「信念の対話」すなわち攻めの対話、誠実の対話が、議長の心を動かしたのです。

 そもそ1996年当時、キューバによるアメリカ民間機撃墜事件が起こり、両国は一触即発の緊張状態でした。先生は、アメリカにいる間も、さまざまな世界的有力者に キューバ訪問の是非について意見を求めておられました。

 そして言われました。「皆、反対だった。しかし、今は行く時だと私は決めたんだ」と。この時を振り返り、先生はつづられています。「人は会ってみなければ、わからない。会いもせず、語りもぜず判断するのは、先入観の奴隷である」先入観を打ち破る「勇気の行動」に、新たなる出会いがあり、新たなる友情が広がるのです

今日も(珍念)のコメントは『支離滅裂』 お笑下され~い! ι(´Д`υ)アセアセ

「悪魔に地球を売った最も愚かで危険な男」

    Kijin

   仮に地球が破滅するなら、その原因は?と問われたら、何と答えるだろう。現代人なら核戦争ややみくもな技術革新をイメージするかもしれないが、古代ギリシャ人は「人間社会のモラル崩壊」と考えていたようだ


▼人間の内面を熟知した答えに驚かされる。紀元前8世紀にギリシャ神話を元に「パンドラの箱」が登場する物語を綴ったヘシオドスは、箱には労苦や悲嘆、犯罪などあらゆる災厄が詰め込まれたと書き記した

▼プロメテウスが天界から火を盗み人類に与えたことに激怒したゼウスが、美女パンドラに箱を持たせ人間界に送り込んだ。好奇心に負けた彼女が開封が禁じられた蓋(ふた)を開けた途端、これら無数の災いが飛び散った

▼この時、自分さえ良ければという「狡猾(こうかつ)な心」も飛散し、弱い人間の心に巣くったのだろう。時を経て増殖を繰り返し、ついには古代ギリシャ人が最も恐れたモラルが崩壊し、轟音(ごうおん)とともに世界に響き渡った

トランプ米大統領のパリ協定からの離脱表明だ。損得の二極を行き来し、不都合は全て“フェイク”とうそぶく狡猾なビジネスマンに、「悪魔に地球を売った最も愚かで危険な男」と世界から非難が集中している

▼エゴが世界を滅ぼすとの神話の暗喩が現実味を帯びる。驚いたパンドラが蓋を閉めたため「希望」だけが箱内に残った。この大統領への失望と批判が逆にモラル再生の“希望”になればいいが。【天鐘】

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

Tyabudai

              あっと驚く <究極のちゃぶ台返し>
              
トランプ米大統領の次の一手は?
              核弾頭の発射ボタンに手を・・・・?
              小心者の(珍念)の『杞憂』かなぁ。  !


息子よ

        Mu1_21

   室生犀星の詩に「子供は自然の中に居る」がある。
子供に目が怖いと言われ、優しい顔をして近づくと笑みがこぼれる。<神のあどけない瞬間を見たさ に/きたない自分をふり落す為めに…どんなにあの微笑が自分を慰めるか!/どんなにあのあどけなさが/自分を底の底まで温めてくれることか!>

▼幼いと思っていた子が自分の心を支えてくれる。時には大人よりも大きな存在に見えてしまう。犀星はそんな息子を病気のため、わずか1歳で亡くした。生き死にの順序が逆になった無情を恨んだ。野辺送りもできず、ただただ、たばこをかんで泣いたという

▼この両親も明るく将来を語っていた娘を突然、亡くし胸が張り裂けそうだったに違いない。ピアニストを目指していた茨城県取手市の中3女子生徒の自殺である

▼いじめを疑わせる日記を残していたにもかかわらず、市教委は当初「いじめによる重大事態には該当しない」と議決していた。ところが、文部科学省の指導を受けるやいなや、誤りを認めた

教育長が両親に謝罪したのは記者会見の後だった。順番が逆だろう。学校でのいじめ事件で透けて見えるのは、大人たちの保身や事なかれ主義である。まなざしはどこへ向いているのか

▼冒頭の詩はこう続く。<子供の前で嘘(うそ)は言へない/子供の前では恥(はず)かしいことだらけだ>。後ろめたさはないのか。大人は胸に手を当てて考えたい。【卓上四季】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

このコラム『頂門の一針』 痺れました!




Bi8a

      それにしても、大人たちの保身や事なかれ主義
      には虫唾がはしる。 『仰いで天に恥じず』・・・・

忍び寄るハクビシンとイタチ

Nihiki


    左:ハクビシン 右:イタチ


 去年の今ごろだったか、友人が困惑した様子で「何だと思う」と聞いてきた。
夜になると、息子の部屋の天井裏から、ごそごそと物音がするようになった。日中は何ともないのに。それがしばらく続いた後、天井に染みが広がってきた。これは何かの動物がいるに違いない──と状況を説明した。

 テレビの情報番組で、ジャコウネコ科のハクビシンの被害が全国各地で起きているとリポートしていたのを思い出し、「ハクビシンではないのか」と伝え、県内の駆除業者の連絡先を教えた。

 古くなって一部損壊していた家の土台の排気口から進入、外壁と内壁の隙間を通って、夜な夜な屋根裏で活動していたものと推測された。それらから、体長60㌢前後、尾っぽ約50㌢のハクビシンではなく、小さなイタチかテンだろうとの結論に至った。

 その後、彼は屋根裏に潜り、糞(ふん)など汚物を除去、忌避剤をまいたり、夜中にライトをつけたりと対策をとったところ、小動物が現れることはなくなった。

 今月初めに幼なじみが帰省。母の施設入所でしばらく空き家状態だった実家が動物に荒らされているようだとの連絡を受けてだった。

 泣きそうな顔をしていた。台所付近の屋根裏の一部が抜け落ちて、汚物が広がっていて、その処理が大変だったという。裏の戸の下が掘られたような跡があり、そこから進入したとみられている。

 ハクビシンが再び頭によぎったが、とにかく謎の動物が何であるのかの把握が必要で、業者に頼んで定点ビデオカメラを設置したところ、3日後の映像にハクビシン2匹がはっきり写っていた。

 そのビデオを見せてもらったが、ちょっと怖かった。目を光らせたハクビシンがカメラをじっと見てから尾を振りながら屋根裏をのそのそ動き回り、姿が見えなくなったと思ったら、横からひょいと出てくる。捕獲と処分の資格を有する業者に対策を相談中である。

 衛生環境が向上、ネズミは減ったように思うが、今やイタチに加えてハクビシン。アライグマもいる。友の騒動は、害獣の生息範囲が広がり、能代山本に忍び寄っている警告と受け止めた。  【複眼鏡】 


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



Gake


        東北地方で山菜を取りに山に入り 熊に襲われて
        怪我や死亡 の報道を見るたびに 心が痛みます
      孫子の兵法『君子危うきに近寄らず』 モジモジ(。_。*)))



〝正義漢面〟

Hanada

               花田紀凱の週刊誌ウォッチング

           「貧困調査」の前川喜平・前文部科学事務次官 どこか違和感が拭えない“ 
                         


Photo



      記者会見を終え、席を立つ前文部科学事務次官の
      前川喜平氏(右)=5月25日午後、東京都千代田区



▼会見や各局のインタビューで淀みなく答える“正義漢面”にはどこか違和感が拭えない。“渦中の人”前川喜平・前文科省事務次官のことだ。

▼『週刊文春』(6月1日号)はトップで「『総理のご意向文書は本物です』文科省前事務次官独占告白150分」。〈元公僕として、この文書をなかったことにはできない〉ので告白したそうだが、言ってることは他のインタビューと全く同じ。

▼〈「これらの文書は、大臣や次官への説明用として担当の高等教育局専門教育課が作成したもの」〉で、次官室で受け取った。〈「『官邸の最高レベルが言っていると言われました』と報告を受け」〉官邸の最高レベルとは〈「総理か官房長官かな、と受け止めていました」〉。

▼別に公式の文書でもないし、官邸からの“圧力”を裏付けるものでもない。しかも『週刊新潮』(6月1日号)の記事によると、前川前次官、NHK、朝日などマスコミ各社にこの情報をリークして回っていたという。そんなに正義感の強い“公僕”だったのか。

▼『新潮』のタイトルは「安倍官邸が暴露した『文書リーク官僚』の風俗通い」。ここ数年、週に3、4回も歌舞伎町の〈売買春させる“出会い系バー”〉に通っていたというのだ。この点について、ご本人テレビのインタビューでこう釈明した。

▼「女子の貧困の実態を個人的に聞くため」ヌケヌケとこんなことを言う“公僕”の正義って何?『新潮』は「『文春砲』汚れた銃弾」第2弾。ネチネチとしつこいのは『新潮』流だ。『文春』は誌面では沈黙。

▼その『新潮』にひと言、言いたいのは「『誤嚥性肺炎』で死なないための『10カ条』」という記事。

▼この記事、大半は、わが社(飛鳥新社)が最近刊行した西山耕一郎医師の『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』からのパクリ。せめて本のタイトル、本の写真くらい載せるのが礼儀だろう。“スクープ泥棒”とは言いませんが。

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。o



Ca


   前川喜平・前文科省事務次官は奇特な御仁ですね?
   国家公務員の(守秘義務)違反ではないのかなぁ・・・。





 Yjimage8omugpim
         今日も(珍念)のコメントは、オチが冴えません!


「ワトソン君」

Yjimage2aby6ilo


          名探偵シャーロック・ホームズの「生誕」から今年で130年と
          いう。コナン・ドイルが世に送り出した。トリックをあれもこれも
          先に使われ、歯ぎしりしている推理作家が世界にどれほどい
          ることか






▼一件落着すると「ワトソン、これを事件簿に入れておきたまえ」。邦訳によってはワトスンとも呼ばれる相棒は、銀行の金庫室にブリキ箱を預けていて、中に難事件の記録がぎっしり

▼理想的な相棒についてホームズが語る場面が短編にある。「新たな展開があるたびにいちいち驚いてくれたり、先のことは何ひとつ予測できずにまごまごしていたり…」(深町真理子訳)。そうしたワトソンが放つ「なるほど!」が探偵のひらめきに磨きをかけるのだ

▼そのワトソン君であればよき理解者だが、こちらはどうか。ソフトバンクが新卒採用の選考に人工知能「ワトソン」を導入すると発表した。開発したIBMの創業者はワトソンさんだ

▼書類審査を任せると、担当者の作業は4分の1になり、それで生まれた時間を応募者との対話に充てる。機械がいい評価をしなかった項目は、人事担当者が確認し直して合否を判断する

▼最近よく聞く人工知能は人を打ち負かす成長ぶり。ごまかしも、コネも通用しそうにない。挑みがいがあるぞと発奮する学生もいることだろう。採用革命にギョッとしているのは、古い意識を引きずる会社かもしれぬ。今年のサラリーマン川柳の1位は「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?」である。【日報抄】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Yjimage8reliexn


         このコラム『起承転結』素晴らしい!
         恐るべし、人工知能「ワトソン」・・・






 

自分の脇を固める

Katameru
          「権力側を追及する以上、まず自分の脇を固めることが先。
          弱点を必ず突いてくる」という趣旨の発言をしたのは野中広務
          元自民党幹事長。秘書給与問題で議員辞職した辻元清美氏
           に対してだった


▼国家戦略特区で獣医学部を新設する計画に対し「総理の意向」などと記された文書が存在すると証言した文部科学省の前川喜平前事務次官について、読売新聞が出会い系バー通いなどと報道したのはともかく、菅義偉官房長官が「責任者の時に堂々と言うべき」と不快感を示した上で「当初は自ら辞める意向を全く示さず、地位に恋々としがみついていた」と、文科省天下り問題での奥の院のやり取りを暴露した

▼まさに活眼。追及する側も追及される側も体験した老練な野中元幹事長ならではと感心させられる。安倍晋三首相が、獣医学部設置は民主党政権下で「前向きに格上げ」などと答弁したのも、攻撃側の弱点を突く高度な戦術に違いない

▼岩盤規制に挑めば既得権益の抵抗は避けられない。「民主党政権も苦労されたと思うが、安倍政権は屈しない」とたたみかける。民主党政権は既得権益の抵抗に屈したみたいな話だが、岩盤規制を打ち砕く政権の不屈の方針で「腹心の友」が運営する学校だけが利益を得る形になろうとしている。仮に周囲に権力者へ迎合する「そんたく」がなかったとしても、最高権力者として顔から火が出る思いをしないか

相手の弱点を突くのに裏でマスコミを使ったりするのは昔からの常とう手段だが、表舞台では正面切っての論戦、国民に説明しているという気持ちを忘れてはなるまい。【大観小観】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

Pa7


     このコラム『的を射る』

« 2017年5月 | トップページ