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記憶の色

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 近ごろ物忘れが多い。年のせいで、いよいよ記憶力が衰えてきたのだろうか。若手のお笑いタレントや、ころころ代わる大臣の名前が、とっさに思い浮かばない。先日も通勤バスに傘を忘れてしまった。

 安物だが、お気に入りの一本だったので、仙台市交通局の「忘れ物センター」に電話した。担当者は親身に対応してくれたが、「何色ですか?」と聞かれて、グレーともブルーとも言い難い微妙な色合いの説明に困った。

 写真の専門用語に「記憶色」という言葉がある。カメラマンが風景などを撮るとき、知覚するイメージが実際の色以上に鮮やかになることをいう。機械的に写すカメラの映像と撮影者の心象のギャップ。感情によって色合いが調整される心模様と言ってもいい。

 あの夜見上げた月や、あの日に花を咲かせた桜のはかなさ。忘れ得ぬ記憶は鮮明なカラーで心を染める。色とはつまり、見る人の心境によって変化する“玉虫色”なのかも。

 結局、傘は出てこなかった。新しく買おうと思うのだが、愛着のあった記憶の中のあの色になかなか出会えないでいる。【デスク日記】 


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       斯く言う【珍念】・・・物忘れが多いです。
       口は達者ですが・・これ以上は『蛇足』


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