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「こべはえ」と呼ばれた人

Kiten


              「お前(め)だば、こべはえ、なぁ」と向かい合わせの
              知人が隣の席の同期生の説明に驚き、茶化していた。







 ▼廃校となった小学校体育館で行われた先日の講演会。テレビでおなじみの女性ジャーナリストが講師で、朝鮮半島有事という時節柄か、主催者の予想を大幅に上回る約800人が訪れた。

 ▼用意したパイプ椅子に着席できた人はよしとしても、体育座り、もしくは立ち見で1時間半を聴講するのは中高年には辛(つら)いもの。「こべはえ」と言われた人は、体育館の奥に仕舞われていた踏み台を二つ見つけ、ひとつには自分が座り、もうひとつは腰の具合が悪そうな人に勧めたという。目線が高くなり、講師の姿をはっきりとらえることができたと話していた。

 ▼「機転が利く」を言い表す「こべはえ」は案外に聞く方言だが、どうしてそう言うかは特に意識していなかった。「うしろこんべ」つまり「後頭」と話すように、「こんべ」は「頭(こうべ)を垂れる」の「頭」のことで、「はえ」は「早い」を指し、「頭が早い」ことは、物事に対処するための頭の回りが早いことと理解していたからだ。
 
 ▼しかし、そんなに単純なものなのだろうかとの疑問が湧いて調べてみると、語源は意外であった。県教委編の「秋田のことば」によれば、「こんべぁはえぁ」は「気が利いて手早い。敏捷(びんしょう)だ」の意味で、「『勾配(こうばい)早い』に由来するという。急勾配の意味から、人が敏捷で抜け目ないことに転じ用いたものであろう」とある。用例として「こんべぁはえぁわらしっこだ」(敏捷な子だ)を紹介。

 ▼工藤泰二著「読む方言辞典─能代山本編」では、「頭の巡りの早いところからかと思ったら、『勾配が早い』とは『判断が素早い』ことという用例が『西洋道中膝栗毛』にあった」と大辞林から参考を引いている。

 ▼用例は二つ。「あれはコベはえして油断なんね」(あれはすばしっこいから油断がならぬ)と、「えっつねとてきたがコベハエあたおな」(とっくに取ってきたのか、気の利くやつだものな)。生き馬を抜く世界で経営してきて、引き際の判断も鮮やかだった人は、やはり「こべはえ」なのだ。 【複眼鏡】   

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斯く言う、(珍念)のコメントは (*゚ー゚*)



V03 


    『君子危うきに近寄らず』 


    『三十六計逃げずに如かず』






 

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