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北欧の帝王

 

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  ▼スコーネ、ヘルシングボリ、マルメ…。その推理小説には聞き慣れない地名が登場する。雪に沈む森、湖などスウェーデンの豊かな自然が描かれる中、頑固者の刑事が殺人事件を淡々と追う。

 ▼「北欧ミステリーの帝王」といわれる故ヘニング・マンケルさんの作品だ。クルト・ヴァランダー警部シリーズで人気を博し、日本でも数多くの文庫本が出版されている。単純な謎解きに終わらず、事件の背後にある人種差別など社会問題が浮かび上がる。根強いファンを獲得しているゆえんだろう。

 ▼デビュー以来、38作目となった「北京から来た男」(創元推理文庫)は作家の集大成とされる。スウェーデン北部の寒村で起きた大量殺人を女性裁判官が一人で調べる。物語は150年ほど前の中国、米国までさかのぼり、読者を引き込んでいく。まさに「一気読み」の大作だ。

 ▼東京五輪に向け、県内では外国人観光客を受け入れる準備が進む。県民一人一人がもてなし役となる。時には、なじみの薄い国の本を手に取ってみよう。北欧からのお客さんに「ようこそ。私はマンケルの大ファンです」。そう告げたら、相手はきっと福島に親しみを持ってくれるはずだ。(あぶくま抄)

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     このコラム 『起承転結』素晴らしい!
     珍念のコメントは『支離滅裂』・・・・・・






「北京から来た男」 商品の説明 内容紹介

 スウェーデンの小さな村でその惨劇は起きた。村のほぼ全ての家の住民が惨殺されたのだ。老人ばかりの過疎の村が、なぜ? 北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケル渾身の大作。

内容(「BOOK」データベースより)

  凍てつくような寒さの未明、スウェーデンの小さな谷間の村でその惨劇は起きた。ほぼ全ての村人が惨殺されていたのだ。ほとんど老人ばかりの過疎の村が、なぜ?休暇中のヘルシングボリの女性裁判官ビルギッタは、亡くなった母親が事件の村の出身であったことを知り、ひとり現場に向かう。事件現場に落ちていた近くの中国料理店の赤いリボン、ホテルの防犯ビデオに映っていた謎の人影…。事件はビルギッタを世界の反対側へ、さらに過去へと導く。北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルの集大成的大作。

トップカスタマーレビュー

  訳がすばらしい! 投稿者  Michelle

◆物語については他の方がすでに触れられているので、私は省略します。柳沢 由実子さんの日本語訳がとても素晴らしいです!私はもう一生、この本を原書で読むことはないと思いますが、史実の描写では、その壮大なスケールに合う荘厳な文章、たくさんの登場人物それぞれに合った口調や会話など、訳者の方の高い力量を感じます。

◆マンケル氏の小説ももっと読んでみたいですが、柳沢さんが訳した他の本も
読んでみたいです!

 マンケルが重厚な筆致で中国を描く   投稿者Tranquilityベスト500レビュアー

◆北欧を代表する作家、ヘニング・マンケルの長編ミステリー(ヴァランダー刑事ものではありません)。主人公は中年の女性裁判官、ビルギッタ・ロスリン。スウェーデンの寒村で起きた恐るべき大量虐殺事件に興味を持った彼女が、やがてアメリカ、スウェーデンと中国を結ぶ思いもよらない糸を発見する。

◆前半は謎解きと過去の物語に主眼が置かれていますが、後半は現代中国に舞台が移り、大きな歴史的転換点にある中国の姿が描かれます。虐殺事件の謎を次第に明らかにしていくロスリンの活躍と、彼女をつけねらう邪悪で不気味な影が読む側の恐怖を煽ります。

◆社会派作家マンケルの国際政治に関する冷静な観察が光る本書、ミステリーとしての面白さもさることながら、大河小説と国際サスペンス小説を合わせたような重厚な大作です。ロスリンをはじめとする優秀で気丈な女性たちの活躍が印象的で、倦怠期にあるロスリンと夫との微妙な関係や,細かい心理描写がこの大作に繊細な味わいと詩情を与えています。

◆欠点を言えば、冒頭の衝撃的な事件の解決がやや粗雑な感じを受けたのと後半から内容がぐっと政治面での描写に傾いていくため、ヴァランダーものに見られるスリルが少々減殺されているように感じました。ですが現代中国についての洞察はとても優れているように思います。

◆訳者の柳沢由実子さんのあとがきによれば、ヴァランダー刑事ものの翻訳も進めていらっしゃるとか。今後のマンケル作品の刊行が実に楽しみです。
 

 Po


     『百聞は一見に如かず』 

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