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【憲法施行70年】

 日本国憲法が70歳 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して… 北の3代目が喜びそうな夢物語の美文だ

Gazou


        「新しい憲法を制定する推進大会」であいさつする
        安倍晋三首相=1日午後、東京都千代田区の憲
        政記念館(佐藤徳昭撮影)

   








 江戸いろはかるたの一つに〈総領の甚六〉がある。手を掛けられて育った長男は、弟たちに比べてぼんやりしたもの-と世間知らずを笑った句だという。「総領」は跡取りで、「甚六」はお人よしの代名詞である。

 ▼人は70年も生きれば、世の変転に即して世過ぎのすべを身につける。この「甚六」はしかし、周りに気遣いを強いるだけ強いて、生まれてこの方守られてきた。西修・駒沢大名誉教授によると、制定は世界で古い方から14番目だという。日本国憲法が70歳を迎えた。

 ▼同じ敗戦国でも3歳若いドイツの憲法は2012年7月までに59回、延べ200条の改正が行われた(『憲法改正の論点』文春新書)。風雪にさらされた衣服は綻(ほころ)びる。現実と憲法の相関も同じで、わが子が物笑いの種とならぬよう身なりを整えるのが親心だろう。

 ▼太平洋上では、海上自衛隊の護衛艦が米艦を初めて防護した。米国から片務性をなじられてきた日米同盟は、ようやく新たな段階を迎えている。ただし、急迫する朝鮮半島の情勢を前にしても、現行の憲法では自衛隊による拉致被害者の救出も輸送もままならない
 
▼「安倍晋三政権の下では…」と反対野党の声がする。遅々とした改憲議論は、国民の安全をはかりにのせた無責任な実験でしかない。憲法9条ではなく、自衛隊と日米安保が平和を支えてきたと多くの国民は気づいていても、積年の過保護のツケを払い続けている。

 ▼いろはかるたは〈京の夢大阪の夢〉で終わる。甚六だけの世なら、憲法前文も珍重されよう。〈平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して…〉。北の3代目が喜びそうな夢物語の美文である。世界の情勢が刻々と変化する中で、平和はそれこそ「今日の夢」で終わりかねない【産経抄】

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     コメントは『安きに危うさを忘れず』
     『彼を知り己を知れば百戦危からず』





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