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ウラから目線

         Haru

 初めから愛などない結婚だったから、この日が訪れたのも不思議ではない。2017年3月29日午後2時前。離婚の意思を伝える1通の手紙が、夫の手元へ届けられた--。

 ◆英国の欧州連合(EU)からの離脱は、しばしば離婚に例えられる。44年も続いた共同生活に、互いが納得する形で終止符を打つ作業はなかなか骨が折れそう。 せっかくなので、EU離脱問題を、井伊勇と英子(敬称略)の協議離婚に見立てて解説してみたい。まずは、メイ英首相からトゥスクEU大統領に届いた離脱通告の手紙から。

 ◆「あなたを傷つけるつもりは、さらさらないの。それどころか、あなたにはもっと輝いていてほしい。私が出ていくのは、自分で決める力を取り戻したいから。ただ、この家は出るけれど、あなたを忘れるわけじゃない。これからも、よきパートナー、お友達でいましょうね」

 ◆かつて英子は、世界を股に掛けたプライドに満ちていた。勇のことなど眼中になかった。けれど、時が英子の色香を奪う。逆に勇は勝ち組に躍り出た。ここは一緒になるが得、と結婚に踏み切ったのである。 でも、だんだんうっとうしくなった。家の中はルールだらけで、何かと勇に縛られる。東の方からは親戚が大挙して押しかけ迷惑だ。再び、独りで自由に生きたくなった。

 ◆ところが、そこは自己中の英子だ。離婚はするけど、これまで通り井伊家に自由に出入りしたいのだと。 英子からの手紙を読み、「早くも君が恋しいよ」とメディアの前でつぶやいてみせた勇。でも、離婚協議には容赦なく臨むつもりだ。「未来への投資」と2人で買ったマンションのローンの自己負担分を、英子が払うと約束するのが、離婚後の関係の話し合いに入る条件って。

 ◆以前、勇はこんなことを漏らしていた。「離婚を話し合っているうち、愛に気付くこともある」  周囲はそれを期待せずに待っているようだ。でも、ありもしない愛に英子が気付くもへったくれもない。 ではよりが戻る可能性はゼロ?

 ◆そこは損得勘定で動く英子だ。離婚後の生活が、貧乏で思ったほどの自由もない、と思ったら「やっぱり2人で輝いた方が世界のためだわ」とか何とかいう手紙をよこすのだろう。

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      福本容子さんの<筆致>は分かり易く、素晴らしい!
      斯く言う(珍念)のコメントは『支離滅裂』 恥じています。


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