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バス運転手の機転

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                 「きょうは大丈夫だろうか」。郊外行き快速バスに乗るたび
                 誤乗車した人がいないか気をもんでいる。まちなかを過ぎ
                 ると郊外までノンストップだ



▼途中、止まらぬことに気付いてから「降ろしてほしい」と申し出る姿をしばしば見る。予定外の場所での停車は避けたい運転手と困っている乗客とのやりとりで車内の空気が沈む。なんとかならないものか。常々思っていたが、今回は違った

▼運転手は、まちなかでは最後になるバス停を出発するとすぐ「間違ったお客さまはいらっしゃいませんか」と車内放送で呼び掛けた。1人が申し出ると「次のバス停で止まります」とアナウンス。降りるのを見届けると他の乗客に予定外の停車をわびて「協力ありがとうございました」と感謝を伝えた

▼トラブルを正確に把握する。関係者に丁寧に説明して情報を共有する。適切な対処法を考え即座に実行する。協力者に感謝を伝える。感心したのは当方ばかりではあるまい。感謝の言葉を聞き、良いことをした気持ちにさえなった

▼東京電力の社長は柏崎刈羽原発の免震重要棟の耐震性不足について、説明が不十分であったと頭を下げた。何度目の謝罪風景だろう。情報は伝えなければ意味がない、と知事から諭された

▼願わくば避けたいが、間違いやトラブルは、だれにでも起こりうる。事態の大小にかかわらず、大切なのは事後の適切な対処だろう。対応次第で信頼関係をより強くしたり、壊したりもする。バス運転手の機転に大いに学びたい。【日報抄】

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       このコラム『的を射る』 素晴らしい!
       『過ちては改むるに憚ることなかれ』
の諺を肝に銘じたい。


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