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「命」のやりとりをどう考えるか。





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                無毒のヘビを飼っている小学1年のクラスがあった。
                体長や重さを記録したり、図鑑や絵本を作ったりして
                いるうちに最初は怖がっていた子どもも愛着を抱くよ
               うになる。せっせとカエルを取ってきては餌やりを続けた







   ◆

2年生になったある日。印刷された絵本を手にした5歳の男児から手紙が届いた。「カエルがかわいそう」。子どもたちの大論争が始まる。「カエルはヘビに食べられるために生きているんじゃない」「じゃ、何のために生きているの」「人間だって肉や魚を食べているじゃない」…

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信州大付属長野小の実践を描いた「教科書を子どもが創る小学校」(小松恒夫著)。「命」のやりとりをどう考えるか。時に泣きながら懸命に小さな頭を巡らす姿を伝える。総合学習の先駆けになった取り組みだが、著者は「道徳」でもあると説く

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小学校の道徳が来春から正式教科になり、教科書が使われる。「節度、節制」「規則の尊重」など学習指導要領で示した22の徳目に沿っているか。教科書検定で文科省は目を光らせた。「伝統と文化の尊重」が不十分と指摘されて「パン屋」が「和菓子屋」に差し替わった教科書もある

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型枠に流し込んだ全国共通の教科書で、文科省の掲げる「考え、議論する道徳」になるのか。長野小の子どもたちは目の前のヘビやカエルの身になって考え、そして自然に返すことを決めた。身の回りの問題こそが良い教材になる。教科書はそれぞれの心の中で編めばいい。【斜面】


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           このコラム『的を射る』

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