« 旅する本屋 | トップページ | ウラから目線 (@_@;) »

銀盤の花

Mao1


         現役引退を決めた浅田真央さん

  「住する所なきを、まず花と知るべし」。室町時代の能役者世阿弥の
  「風姿花伝」にある一節だ。同じ場所に立ち止まらず、変化し続けるこ
  とが芸の本質という意味である





▼氷上を舞うフィギュアスケート選手も、常に審査員や観客の厳しい目にさらされる。技を磨かなければ感動させられない。現役引退を決めた浅田真央さんは、まさに銀盤の花だった。才能に加え、努力という養分を自らに惜しみなく与えた

▼得意のトリプルアクセル。19世紀、その原形を跳んだノルウェーのアクセル・パウルゼンの名を取った技だ。六つあるジャンプで唯一、前に向かって跳ばなければならない。選手はフェンスに突っ込むような恐怖を味わうそうだ。真央さんはそんな大技に挑戦し続けた

▼バンクーバー五輪で銀メダルを取ったものの、必ずしも勝ち運に恵まれたとは言えない。グランプリファイナルを初めて制した15歳のとき、年齢制限で五輪に出場できなかった

▼支えてくれた母親の若すぎる死、繰り返す腰痛…。人前では持ち前の笑顔を忘れなかったが、胸中は果たしてどうだったか

▼世阿弥の言葉に「衆人愛敬(あいぎょう)」がある。どんなに上手でも大衆に愛されなければ意味がない。真央さんの演技がどれほど多くの人を励まし、フィギュアの魅力を広げたことだろう。まいた種はこれからも育つ。活躍の場が変わっても、大輪の花を咲かせ続けてほしい。【卓上四季】

♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:




402


     このコラム『起承転結』素晴らしい!
     世阿弥の「風姿花伝」読んで見たい。




« 旅する本屋 | トップページ | ウラから目線 (@_@;) »