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入院させない

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       愛南町・御荘病院






 149床からゼロへ―。「なんぐんの挑戦」は、県内よりむしろ全国で有名かもしれない。愛南町の長野敏宏・御荘診療所長が先日、東京で講演。熱気に背筋が伸びた

▲20年かけて昨夏、御荘病院の精神科病床を全て閉鎖。国が近年掲げる「施設から地域へ」の理念を先取りし、実践する。目指すのは、精神疾患を患っても排除されず、入院しなくても共に暮らせる地域づくり

▲「どうしてあげたいか」ではなく「私ならどうされたいか」を心がけ、患者は「だまさない、本人の同意厳守」。就労支援や地域おこしにも積極参加、人口減社会を「誰もが担い手となり、必要とされるチャンス」と前向きに捉える

▲講演後のシンポジウムのキーワードは、対話。言葉を交わせば、必ず偏見は薄れる。北欧のケア「オープンダイアローグ(開かれた対話)」では患者の家をチームが訪問、対話を重ねることで薬や入院なしに症状が劇的に改善するという。「対話とお茶飲みこそ、最も先進的な治療」との声も

▲長年の日本の隔離収容政策のむごい過ちを痛感する。だが今再び国は、強制的な「措置入院」を強化する精神保健福祉法改正案を出した。相模原障害者殺傷事件を受け、危険な人を閉じ込め、医療を治安維持に使おうと

▲「施設から地域へ」ももう古い。これからは「入院させない」時代―そんなシンポ参加者の感想に、希望を託す。愛南発の、希望の種が芽吹く社会を願って。【地軸】

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          このコラム『起床転結』すばらしい
          コラミストの筆致は『言い得て妙』

公益財団法人正光会 御荘診療所 http://www.shokokai-grp.or.jp/hospital/584.html

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