« 銀盤の花 | トップページ | お墨付き »

ウラから目線 (@_@;)

Photo


         誤差ゼロ社会はこわい=福本容子

   
 東海道新幹線の車内アナウンスで、普段は聞き流す自動音声の女性の声に、ひっかかるものがあった。


 「次の京都では、到着後すぐに発車致します」

 着いてすぐに発車!? どれくらい「すぐに」なのだろう。オーマイガッ。心がざわざわしてくる。

 結局、ドアが開いてすぐ閉まる、みたいなビックリは起きなかった。でも、以来、気になって仕方がない。

 「到着後すぐに」の後には、「お降りのお客様はご準備をお願い致します」と続く。ちなみに英語版はこんな感じ。「次の駅では(停車が)数分しかありませんので、どうぞ乗り過ごしのないようお気をつけください」。日本語ほど、急げ!感はない。

 世界に誇るSHINKANSENの自慢の一つに、「時間ぴったり」がある。ラッシュ時には数分間隔で発車する超過密スケジュールは、遅れを許さない。実際、東海道新幹線の1本あたりの遅れは平均12秒(2015年度)。台風や大雪など、天候によるどうしようもない遅れも含んだ数字で、実質、誤差ほぼ0。

 神ってるサービスに、それを支える技術。でも「到着後すぐ」に重ねると、頭の中で別の声がしてきた。

 「急げー、すぐ出発だぞー。10秒、9、8、そこのおばちゃん、頼むよ。せっかく新車を増やして時短できたんだから。目標は誤差ゼロ秒。3、2、1、はい、そこまで!」

 JRにそんな悪い心の人はいない。3月のダイヤ改正で「到着後すぐ」が始まったのは、旅行者が増え、利用客が多い駅で乗降に時間がかかる心配が出てきたから。でも、ついていけるのかな、お年寄りや、旅慣れない人や、体の不自由な人。

 鉄道会社を責める気はない。裏側には、秒単位の正確さを当たり前のように要求する私たちがいる。

 鉄道以外でもそう。もっともっと、を求めてきたニッポン。365日・24時間営業、当日配達……。

 働く人の人口がどんどん減る中、誤差を許さないサービスや便利さの競争を要求し続けたら、無理がくる。無理が限界にきたら事故が起きたり、働く人の心身が壊れたりする。

 最近はやりの「働き方改革」。本気でやるのなら、多少不便でも、予定通りにいかなくても、文句を言わない心に、消費者の側も変わっていかないと。(論説委員)

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。

このコラム 『頂門の一針』痺れる!


Photo_2


         珍念の脳裏に、チャップリンの名作
         「モダン・タイムス」が思い浮かぶ。





 ストーリー 資本主義社会や機械文明を痛烈に風刺した作品で、労働者の個人の尊厳が失われ、機械の一部分のようになっている世の中を笑いで表現している。自動給食マシーンの実験台にされるシーンや、チャップリンが歯車に巻き込まれるシーン、ラストのチャップリンとヒロインが手をつないで道を歩いてゆくシーンなどが有名です。

 大きな製鉄工場で働くチャーリーは、スパナを手にひたすらベルトコンベアーを流れる部品にねじを回し続けるという単純作業を繰り返していた。その様子はテレビモニターで監視され、休む暇もなく働かされていた。ある日、チャーリーは労働者の食事時間を節約する自動給食マシーンの実験台にされ散々な目に合わされる。

 その後も仕事を続けていく内にチャーリーは発狂し、トラブルを起こして精神病院送りになってしまう。ようやく退院を迎えた日、トラックから落ちた赤旗を拾い運転手に返そうと追いかけていく内にいつの間にかデモ隊の先導をきってしまい、そのリーダーと間違われて捕まってしまう。拘置所に入るが、脱獄囚を撃退した功績で模範囚として放免される。造船所の仕事を紹介されたが上手くいかず辞めてしまい、街をうろつく生活に。

 拘置所が恋しくなったチャーリーはわざと無銭飲食をして捕まえられるが、護送車の中でパンを盗んだ浮浪少女(ポーレット・ゴダード)と出会う。護送車が急カーブで横転し、外へ投げ出されたチャーリーと少女は逃亡する。少女と意気投合したチャーリーは、2人のために家を建てるという夢を胸に一念発起とばかり働き出す。デパートの夜回り、工場の技師の助手と仕事を獲得するが結局駄目で、しかも2件とも警察沙汰になるという不運な結果に終わってしまう。

 その後少女が勤め始めたキャバレー(今日見られる男性向けのものとは違い、ダンスステージつき居酒屋のような所)のウェイターの職を得る。見世物の「ティティナ」を歌って大成功したが、少女の微罪のため、そこも追われてしまう。やっとの思いで手に入れた幸福すらも失い悲しみに打ちひしがれる少女を、チャーリーは力強く励ます。

 そして、二人は未来に希望を見出し、現代社会の冷たさと束縛に囚われない自由な生活を求めて共に旅立っていくのだった。

珍念のコメントは『支離滅裂』 お笑い下され~い ゜.+:。(*´v`*)゜.+:。

.

« 銀盤の花 | トップページ | お墨付き »