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ヤマト運輸

          

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          最大の顧客である老舗百貨店、三越と決別し、同社の配送業務
      から撤退する。38年前、ヤマト運輸の社長だった小倉昌男さんは
      決断した。胸中を後に著書「小倉昌男 経営学」に記している。
      問題 は百貨店そのものではなく君臨するワンマン社長のやりか
             たにあった。





▼高価な絵画や別荘地、映画の前売り券を買わされた。こうした点は浮世の義理と諦めたが、百貨店の業績悪化の穴埋めに配送料金を下げられ、物流センターでは駐車料金を徴収された。業績回復後もこれらの措置は変わらず、ヤマトの三越担当部門は赤字に転落。契約解除で社内の空気はすっきり明るくなったと振り返る。

▼大口荷主を切ることができた背景に、この3年前に始めた新規事業である宅急便への自信があった。街の人々から小さな荷物をこつこつと集め、迅速に間違いなく配る。正確できめ細かなサービスは信頼を集め、生活や仕事に不可欠の存在となった。その宅急便の現場が疲弊し、総量を抑制しようかとの事態に陥っている。

▼個人からの集荷は効率こそ悪いが「主婦は運賃を値切らず、現金で払ってくれる」。そろばんもしっかりはじき、倉庫の自動化などに投資も怠らなかった。今の混乱は4年前、大手ネット通販会社との取引を広げたことから始まっている。小倉さんの遺産を健全に発展させていけるか。現経営陣の度胸と自信の程はいかに。【春秋】

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小倉昌男 著書「小倉昌男 経営学」 商品の説明 商品説明

「儲からない」といわれた個人宅配の市場を切り開き、「宅急便」によって人々の生活の常識を変えた男、小倉昌男。本書は、ヤマト運輸の元社長である小倉が書き下ろした、経営のケーススタディーである。

   全体を通して読み取れるのは、「学習する経営者」小倉の謙虚さと、そこからは想像もできないほど強い決断力である。成功した人物にありがちな自慢話ではない。何から発想のヒントを得たか、誰からもらったアイデアか、などがこと細かに記されている。講演会やセミナー、書籍、マンハッタンで見た光景、海外の業者に聞いた話、クロネコマークの由来…。豊富なエピソードから伝わってくるのは、まさに学習し続ける男の偉大さである。

   一方で、並々ならぬ決断力を持っていたのだと思わせる記述がいくつかある。宅急便に注力するため、大口の取引先であった松下電器との長期にわたる取引関係を終結させたこと、三越岡田社長のやり方に反発し、「とてもパートナーとして一緒に仕事をしていくことはできなかった」として取引関係を解消したこと、運輸省を相手に訴訟を起こしたこと…。いずれも確固たる論理がその根底にあった。それにしても見事な決断力と言わざるを得ない。

   終わりの部分で紹介されている宅急便の各種サービス内容や、有名なNEKOシステムなどの話は、流通・物流の関係者以外には興味がわかないかもしれないが、全体的に読みやすく、興味深いエピソードが満載なので、読んでいて飽きることがない。経営者としての小倉の人となりが伝わる、好感の持てる1冊である。(土井英司)

トップカスタマーレビュー

宅急便ができるまでお茶は飲まない! 投稿者  s980002

●めちゃくちゃ面白い宅急便の本。宅急便・宅配便が無かった頃にものを送ろうとすればそれは郵便に頼るしかありませんでした。ゼロからそれを作り上げるのはいかに大変で、かつ独創的な試みなのか教えてくれます。

●とにかく人物も行動も面白い。小倉さんが亡くなったときにメディアの一部では「規制緩和に立ち向かった先駆け」のようなことを言ってましたが、それは曲解だ。規制緩和が叫ばれていて、それが目的であるかのように考える人もいるかもしれないが、そうではない。宅急便のシステムを完成させたいから結果として、規制にぶつかったのであって、はじめにキセイカンワありきではない。

●黒字になるまでお茶を飲まない、といった一徹な姿勢から抜群の行動力までを、こんなに楽しすぎていいのかというくらいの面白さで描いている。この本を埋もれさせるにはちょっと惜しいと素人が思ってしまうような本です。

経営の真実と戦略の本質を学べる一冊 投稿者  colo 

●「企業の目的は利益ではなく、永続することにある」と著者の小倉はこの本で述べている。この本は、一弱小運送業者にすぎなかったヤマト運輸が、宅急便というそれまで日本に存在しなかった画期的なビジネスを立ち上げ、そしてそれを普及させたプロセスについて、また、そのプロセスにおいてどのような思考が展開されたのかについて、当事者である小倉昌男が論理も明快に語る大変貴重な一冊である。

●だれもが「儲かる訳がない」と思って手をつけなかった宅配ビジネスに対し、「儲かる仕組みを作れば、世のためになる」と考え、そのビジネスモデルを構築した小倉の経営者としての優れたビジョンと、それを実現する能力、情熱は、読む者の心を打つ。

●それと同時に、読む中から戦略の本質とはビジョンとその実現にあるのだという、ビジネスの根本的な原理について学ぶこともできる。著者の小倉はきわめて論理的であり、テキストとしても優れていると言えるだろう。

●これは、タイトルにあるように、まさに実学としての『経営学』そのものであり、他の経営者が自分の実績を自慢するために書いた凡百の「ビジネス書」とは全く異なる次元にある。経営の真実と戦略の本質を学びたい方は、是非手に取って頂きたい一冊だ。

居住まいを正して読むべき本 投稿者mfhtyベスト500レビュアー

●宅急便を最初に構想・実現し、クール便やゴルフ・スキー便など多様なサービスを拡大し、ここまで成長させてきた著者が著した本です。本書は、ビジネス書として有名な本ですが、評判どおりのとても素晴らしい内容に感じ入りました。「自分は仕事をしているときに、ここまで新たな挑戦の姿勢を持っているか。そして、ここまで理詰めで構想を現実化する論理力を持っているか」と自省させられました。

●宅急便という物流ビジネスだけの話ではなく、ビジネスにどう向き合うべきか、人生において何が重要かを考えさせられる本です。単なるノウハウ本ではなく、とても深いことが書かれている本です。社会で活動している多くの人にとって必読の本と思います。お薦めします。

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