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チャペックの叫び

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         「毎日の朝刊とともに世界は無数の驚(きょう)愕(がく)
         危険、それに叙事詩的出来事のひそむ野生の国に生
         まれ変わるのです」。こう記しているのはチェコの作家
          カレル・チャペックである











▲ロボットという言葉の生みの親で小説「山(さん)椒(しょう)魚戦争(うおせんそう)」などの作者チャペックは、生涯に約3000本のコラムや評論を書き、ナチズムと対決した新聞記者でもあった。その彼は毎朝、世界を一新する新聞の力を信じていたようである

▲だがその彼はこうも書く--ある日の新聞が「世界は終末を迎えた」と至急電を報じても、「某地区で公衆トイレが不足」とも伝えているだろう。「新聞の世界はつねに新しい。しかし変わらない」。それが彼の「新聞賛歌」なのだった

▲めまぐるしく変わる時代を報じる新聞は、それによっていつの世も変わらぬ人間の喜びや悲しみ、賢さや愚かさ、勇気や卑劣さも伝えている。当の新聞も変わりゆくものと変わらぬものの間で自らのかたちを模索していく運命にある

▲戸惑った方や、驚いた方もおられよう。きょうからの紙面刷新により小欄もこのような2段組みのスタイルに変わった。紙面を顔に見立てれば、今までは真一文字(まいちもんじ)に結んでいた口がちょっと開いたかたちで、さあ何をしゃべり出すか

▲「余録」とは平たくいえばムダ話。チャペックのいう驚愕や危険、叙事詩的出来事のひしめく朝刊1面でムダ話とは少し気がひける。だがそこは古今変わらぬ人間のさがに狙いを定め、新聞のおしゃべりな口という役目を果たしていきたい。【余禄】

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『山椒魚戦争』 商品の説明  内容(「BOOK」データベースより)

◆赤道直下の島の入江には黒々とした不思議な生物が棲んでいた。現地では山椒魚に似た姿から、魔物と怖れられていたかれらだったが、じつは高い知能をそなえていたのだ。自然の中で生きる無垢な山椒魚が現代文明と出会ったとき、その内面に生じた重大な変化とは?チェコが生んだ偉大な文学者カレル・チャペックが、人間社会と山椒魚の出会いを通じて人類の本質的な愚かさを鋭く描き、現代SFの礎となった名作。改訳決定版。

◆水中工事の理想的な労働者として世界に輸出された大山椒魚の群れは、その優れた知能を駆使し、やがて第二の人類としての勢力を強めていった。海底の彼らは着々と恐ろしい計画を練っていた。膨大に増えた種族のため、陸地を海に変えて生活空間を獲得せねばならない。遂にある日、人類に山椒魚からの最後通牒がつきつけられた。

トップカスタマーレビュー

「日本の工作員の機密文書」を一目見よう! 投稿者  qfg02041

 「決定版」と銘打つにはそれなりのわけがあります。SFというかアンチユートピア小説の古典中の古典。したがって翻訳も戦後間もない頃を含め多くの訳が存在しています。ここで問題になるのがそう、旧共産圏の作品であるということ。

 検閲校閲の嵐は、遺伝学に汚点を残すルイセンコ騒動にとどまらず、チェコ動乱に揺れたチャペックの作品にも容赦なく襲いかかります。今となってはどの版か確定できませんが、昔の翻訳のテキストとなった古いロシア語翻訳-ソ連版では多くの(表題にあるような自筆によるユーモアあふれる「挿し絵」も含めて。

 チャペックは日本語なんか読めなかったのですが、雰囲気を出すためにか、何かの日本語テキストを写した挿し絵を入れるほど念が入ってました。)過剰演出や体制批判ととられかねない表現が削除されており、チャペックの毒とユーモアに満ちた語り口が薄まってしまっています。

 30年近く前、古本屋で入手した「世界SF全集」の1冊で、エレンブルクの「トラストDE」という同じようなもの悲しいアンチユートピア小説と合本になっていたほぼ完訳版を手に入れたのですが、これをチェコ版も参照しながら手がけたのが本書の栗栖氏でした。

古典社会派SFの名著  投稿者  コスパ探求者   

 社会や経済に多少なりと興味があって、シニカルだけれど少し力を抜いて暮らしている、そんな人ならニヤリとしながら読めると思います。タイトルや設定は奇妙ですが、少し読めば独特なワールドに入り込めます。

どこか、思い当たりませんか? 投稿者  miyan*2ニャンの姉

 この本、一見すると奇妙奇天烈な本に映ることでしょう。だけれども…この本を山椒魚、ではなく今世界を動かしているある技術に変えていったら…どこか親近感が沸いてきませんか? そもそも、この本が出た年が脅威だと思います。今からおよそ80年前の作品。すごいと思いませんか?文を置き換えるだけで、これだけ身につまされるものをかいてしまうのですから。

 もちろん、こんな文章力、物事を見据える力を持っていたので著者はゲシュタポに追われていたのです。(蛇足ですが、逮捕前に著者は肺炎で亡くなっています)もし、突如として
主従関係がまったく逆になって私たちがその利器に使われ、支配されたら…考えたくもないですね。でも、まったくないとは、言い切れないわけで。

 すごく、恐い作品でした。もしも、が現実にありそうに思えて。 その後文庫版を手にとって上記した「薄まり具合」にため息をついた記憶があり、本書は今ではもう入手できない「全集」版の系譜につながる「濃さ」を手軽に味わえる点で本当にお得です。

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       珍念の叫び!
       豊洲市場と森友学園・疑惑は
       【魑魅魍魎】が跋扈している
       摩訶不思議な舞台なのだ!
       (名探偵・ポワロ)がいたらなぁ
       灰色の脳細胞を駆使し解決して
       くれるのに残念だ。

       



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