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体裁

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     とんち話で有名な室町時代の僧侶一休宗純にこんな逸話がある。
     あくどい商売をする京都の豪商から法要を依頼される。前日にわ
     ざと粗末な法衣を着て訪ねると、「消えうせろ」と追い払われる







▼当日、紫の法衣をまとったところ、今度は難なく招き寄せられた。一休は主人に「私自身に何の価値もないのと同じ。衣にお経を読んでもらいなさい」と言い残し、法衣を脱いで帰ったという

▼目が曇っているのは、何も豪商だけではないだろう。人間は中身が大事と思いつつ、見掛けにとらわれやすい。ひどいときは、体裁だけ整っていれば満足することもある

▼札幌市円山動物園の業務に関する発注で架空入札が複数あったという。担当職員がある業者が落札したとする偽の書類を作り、実際には行われていない指名競争入札を装っていた

▼手が込んでいるのは、複数の業者が入札に参加したかのような体裁まで整えていたことだ。職員は受注した業者に指示し、別の業者から入札金額の入った書類を集めていた。「時間がなかったため」と言うが、素人目にはかえって煩雑に見える。ひょっとして手慣れた方法なのかと思ったりもする

一休の言葉にある。 「日々なすべき正しいことは弓を引いて『心中の賊』を射落とすこと。今の世は仏と魔物が交ざり合っている」。架空の話では、体裁を取り繕ったつもりでも心の中のほころびまでは繕えない。 【卓上四季】

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                  このコラム 「的を射る」 あっぱれ!


 

文章を書くことは、小切手を書くのに似ている。思想がないのに文章を書こうとするのは、銀行に残高がないのに小切手を書こうとするようなものだ」。(ユダヤの格言)

 斯く言う(珍念) 『論語読みの論語知らず』 ・・・・ι(´Д`υ)アセアセ

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