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「さるかに」の猿に許し「かちかち山」タヌキ弔う 心温まる 寛容紙芝居

Uno


        許す気持ちの大切さを考えてもらおうと、昔話の結末に
        アレンジを加えた紙芝居を作っている宇野満雄さん
        石川県白山市千代野東で






白山の宇野さん、昔話アレンジ

 「さるかにがっせん」で猿が許され、「かちかち山」でタヌキが弔われる。石川県内で読み聞かせをする宇野満雄さん(71)=同県白山市=の昔話はひと味違う。米国・トランプ大統領を筆頭に移民排斥を訴える声が広がる世界。宇野さんは寛容さが失われつつある世界を危ぶみ、許す気持ちの大切さを伝えようと、結末に温かみをひとさじ加えている。(冨田章午)

 ◆宇野さんは三十八年間、県内の特別支援学校教諭だった。退職間際の二〇〇六年三月、知的障害のある児童生徒が理解しやすいように、登場キャラクターに棒を付けて動かすことができる「動く紙芝居」を作った。以降、県内保育園や児童館、老人福祉施設などで読み聞かせをしている。

 ◆結末を変え始めたのは集団的自衛権や安保法制が話題に上った一三年。悪者を徹底的に懲らしめようとする風潮が強まっていると感じたからだ。

 ◆元の「さるかにがっせん」は臼が敵役の猿を押しつぶすが、宇野さん版は臼が「殺すのはやめよう」、栗も「猿も反省しているよ」と子ガニを説得。猿は「助けてくれてありがとう。もう悪いことはしないよ」と約束して山に帰る。

 ◆「かちかち山」は溺死したタヌキをかわいそうに思ったおじいさんが、タヌキの死骸をおばあさんの墓の隣に埋めウサギと弔う場面で終わる。「ももたろう」と「きんたろう」も結末をアレンジした。

 ◆紙芝居の評判は口コミで広まり、昨年は動く紙芝居も含めて約二十回上演。作品の結末に「心が温かくなった」「平和に終わってほっこりした」と話す人も。「許すという気持ちは平和の基礎。紙芝居を通じて人々の心を穏やかにしていきたい」。宇野さんはにっこりと話した。【北陸中日新聞】

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       このコラム『干天の慈雨』の如し
       珍念のコメントは『蛇足』






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