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心の結び目

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              職場での不慮の事故で右腕をなくしたその人は
              「(利き手の)右腕がなくて、一番難しいことはな
              んですか」と聞かれると迷わずに「ひもを結ぶこ
               とです」と答えるそうだ。







▼車を運転する。左手で字も書ける。洋服を作ることもできる。電話応対コンクールで優勝したこともある。千羽鶴だって折れる。リンゴの皮もむける。水泳もできるし、卓球もできる。難しいことができるのに一見、簡単なひもを結ぶ作業が何より難しいという。

▼くだんの人のお名前は山内文代さんという。障がい者と健常者の懸け橋になろうと県内の学校を中心に講演活動を続けているからご存じの方も多いだろう。著書の「うちの母ちゃん、手(て)が無(ね)っちゃが!」は第16回宮日出版文化賞の受賞作。

▼小欄は山内さんと直接お会いしたことはないが、障がいや障がい者のことを考えるときには常に「ひもを結ぶことが難しい」と書かれてあったくだりを思い出す。確かにやってみると分かるのだが、片手だけでは結び目を固定できず、締めつけることができない。

▼障がい者は、人に迷惑をかけないよう自分でできることは自分でしようと頑張っているけれど、どうしても一人でできないことがある。障がい者が困っているのを見たら「何かお困りですかと声をかけてほしい」。そう山内さんは訴える。

▼年末、自閉症の子を持つ母親からのメールにもらい泣きした。障がいによっては周囲の理解も配慮もまだまだ足りないと実感させられる文面だった。障がい者、家族との心の結び目をぎゅっと締めつけたい。絶対にほどけぬよう。来年こそは【くろしお】

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Umiyo

    「うちの母ちゃん、手(て)が無(ね)っちゃが!」
    著者:山内文代ってこんな人

◆昭和43年5月。18歳のときに労災事故で右腕を失っている、身体障害者です。文代っていつもニコニコしていて、「笑顔が素敵ですね!!」って良く言われます。詩吟を始めて35年。準師範で少ないですが生徒もいます。書道歴2年余り、書道用紙を押さえる手が無いので固定するのに文鎮3個も使用し、両腕で書くのとは違い、左手一本で書くのは難しいですが、初段になりました。

◆洋裁も大好きで自分の服やバッグを作って楽しんでいます。ついでに、スポーツ大好きです。両腕があったときに、楽しんでいたバレーボールはできませんが、片手ででもできる卓球をしています。水泳もします。これからも可能性にかけて頑張ります。
                                                                                              ◆2005年7月に、『うちの母ちゃん、手が無(ね)っちゃが』の著書をジーオー企画出版社より出版し、多くの方に、ご拝読いただきました。また、改訂版として、2008年2月。星雲社より、新装改訂版『うちの母ちゃん、手が無(ね)っちゃが』~神様、母ちゃんの手が生えてきますように~ を発売させていただきました。

◆これからも、たくさんの方にご拝読いただきたいです。現在、福祉教育講師として宮崎県内の学生や保護者を対象とした、講話活動をしています。また、企業に向けた講話活動も行っております。講話活動を通して、障害のある人と障害のない人の垣根のない社会が来ることを願っております

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山内文代ってこんな人


★昭和24年、宮崎県東臼杵郡北方町に生まれる。学校卒業後、マラソンなどで有名な旭化成延岡工場に就 職。18歳の春、就労中に右腕を機 械のローラーに挟まれ、肩から切断する大事故に遭う。一時は自殺まで考えたが、周囲の励ましもあり見事職場復帰を果たし、健常者に混じっての電話対応コンクールで優勝するなどの活躍を見せる。29歳で結婚し2人の男の子に恵まれた。

★平成12年からは、「障害者の自分を温かく見守ってくれた社会に恩返しがしたい」との考え方からボランティア活動に専念。現在、人生講話講師として、自らの経験を子どもたちに伝えることにより障害者と健常者の架け橋になるべく県内の学校を中心に精力的な講話 活動を行っている。

トップカスタマーレビュー

H・I様 56歳 女性

 同級生なので親しみをもって読ませてもらいました。
旭化成の中で、何をつくっているのかしらと思っていましたが解りました。糸姫と言われていたのですね。
二児の母親で男の子というのも私と同じ。やさしいお母さん、人の痛みがわかる人間でありたいと、そう思いました。ありがとうございました。

A・T様 56歳 女性

 感動で涙がとめどなく流れ、涙しながら読みました。私も同じ寮で青春を過ごした一人です。文代さんは寮の受付では笑顔を絶やさず今もそれは変わりません。たまにしか会わないけれど、いつも元気をいただきます。この本は友達にも、ぜひ声をかけて買ってもらいたいと思います。文代ちゃんありがとう。これからもお体に気をつけて頑張ってね。第二弾は孫が生まれた時のことを書いてね。

T・O様 60歳 男性

 昨年度、山内文代さんを招いて、本校6年生の児童、保護者への講演をお願いして面識がありましたが、今般は自著を出版され思わず1日で読破し感銘を受けました。”人の生き方”を教えてくれる良書です。今年は4年生とその保護者が是非、講演を聞きたいということで12月5日に開催しました。本人の前向きな生き方を是非見習わせたいと思いました。


Kuri1   


       斯く言う(珍念)感動しました。
       これ以上は『蛇足』・・・・・・・。

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