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「パロディは原典に対する尊敬と好意のしるし」

     Douwa

▼次の文章の元になった小説を答えよ。「親ゆづりのパロディ好きで損ばかりしてゐる。小学校一年のとき帳面にぎつしり、いろはカルタのもぢりを書いて、廊下に立たされた」。ご存じ夏目漱石「坊っちゃん」である。

▼では、漱石を洒落(しゃれ)のめした文章の書き手は? こちらの答えは鶴岡市出身の作家丸谷才一さん。かつて週刊誌で読者投稿のパロディー欄の選者をしていた時作った。言葉と戯れたいという欲求は小さな頃からあり、その傾向が長じては自らの創作態度の道しるべにもなった。

▼昨今は、言葉と戯れるのも容易ではないようだ。童謡「森のくまさん」の替え歌CDが問題になっている。おなじみの素朴な日本語歌詞に対し、お笑い芸人による替え歌は犯罪に手を染め森に逃げ込んだお嬢さんが熊に守られるという内容。腹を立てたのは元の作者である。

▼著作者としての人格権を侵害されたと、芸人らに慰謝料を請求した。法律論に深入りはしない。ただ、先行作品を変奏することで新たな沃野(よくや)を切り開いてきたのが文芸の歴史であった。「パロディは原典に対する尊敬と好意のしるし」という丸谷さんの言葉も胸に留めたい。(談話室)

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   九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)を思い出す!
.   九頭の牛に紛れた毛を表わし、物の数にも入らないの意。

「坊っちゃん」 商品の説明 :内容紹介

 松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん"が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、漱石の作品中最も広く愛読されている。近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作である。

 内容(「BOOK」データベースより)

 学校を卒業した“坊っちゃん”。正義感あふれる彼は四国の中学校に英語教師として赴任することに。偽善的な大人たちを相手に坊っちゃんは大騒動を繰り広げる。作者の実体験をもとに描かれた爽やかでユーモアあふれる作品。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

 中学生のころ  投稿者  Kindleユーザー
 
◆84歳になるが、タブレットのお陰で文字が大きくできるので楽に読めた。中学生の時に漱石全集を読んで以来の再読で、自分の当時の事が思い出されて懐かしい思いです。手が震えるのでタップやスワイプが巧くできず、ページが飛んだり辞書がでたり、思わぬ画面が出たりで苦労したが慣れてくれば楽しく読めるでしょう。とにかく大きな字で読めるので中学生の頃に戻った気で読んで読みました。

 清への思い  投稿者  coca-k

◆この小説は松山に赴任した中学校教師の奮闘記…なんてものじゃない。そこだけ取ったらそんなに面白くないと思う。 キーになっているのは清への思い。坊ちゃんはいつでも清を支えにしている(そんなこと坊ちゃんは言いませんが)、清を自分の中心に置いていて、いつも気にかけていて…読者もそれを常に感じとる事が出来ていつも温かい気持ちになる。坊ちゃんも読者も常に心の中で清の存在をそばに感じるからメゲないし真っ直ぐ正直でいられる。

◆親から愛情をあまり注がれず育った坊ちゃん(漱石も同様らしいですが)を、唯一温かく見守り支えてくれたのが清で、そんな坊ちゃんのパーソナリティーを見事に描いていると思う。 そして私は不覚にも毎回泣いてしまう。 こんなにサラリと書いているのに坊ちゃんと清の事で胸を一杯にさせてしまう漱石はやはり流石だと思う。

【それじゃあわたしも辞表を出しましょう】 一番好きな作品です。投稿者ARIA

◆この作品は、いままで読んだ小説で一番大好きな本です。何度も繰り返し読んでいるので、ぼろぼろになってきています。。。笑何がいいって主人公の「まっすぐさ」。「親譲りの無鉄砲」という有名な部分にもあるように、悪く言えば無鉄砲。曲がったことが大嫌いな「坊ちゃん」彼みたいに「嫌なことは嫌」間違っていることは「間違っている」と言える人になりたい、そう思います。

◆大人になるにつれて、どんどん誤魔化しや、見ないふりを覚えて、社会の雰囲気や周りの雰囲気、空気を読まなければならない。それは時に必要なことでもあるけれど、自分をだましているようで、苦しくもある。この坊ちゃんみたいに、自分に正直に生きていきたい。それを受け止めてくれる社会であってほしい。

◆そう感じます。この作品が好きすぎて、3年前には松山まで旅にも出かけました。カメラに最近はまりだしたので、改めて「坊ちゃん」片手に松山へ行きたいと思います。

 

 これ以上のコメントは ・・・Mugon_3

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