« 歩み続けた人 | トップページ | 人工知能(AI)怖い »

アメリカの壁

Kabe


              ある日、アメリカを取り囲む「壁」が現れ
              外部との通信、交通が一切遮断される










▼作家の故小松左京氏がちょうど40年前、SFマガジン誌に発表した短編「アメリカの壁」に描かれた世界だ。白い霧状の謎の「壁」は船や飛行機はもちろん電波も通さない

▼ソ連との冷戦やベトナム戦争で疲弊した超大国の存在意義を再考するためのSF的設定だが、大統領が「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」をスローガンに当選し、国内問題には熱心だが国外には冷淡な人物、となればまるで予言のようだ

▼トランプ米大統領が公約通りメキシコ国境に壁を建設すると表明した。両国の国境線は約3200キロもある。2兆円以上とも試算される建設費はいずれメキシコに支払わせると息巻く。小説よりはるかに奇なる悪夢のような現実だ

▼冷戦終結で、ベルリンの壁が崩壊して28年。「壁」は消えるどころか勢いを増している。アメリカはブッシュ政権時代の2006年、メキシコ国境にフェンス設置を決めたが、その後も不法移民は減っていない。分断は決して問題を解決しない

▼解剖学者養老孟司氏は知りたくない事実に目を背け、自ら壁をつくる現代人に警鐘を鳴らした。トランプ版アメリカの壁は将来、養老氏の著書のように「バカの壁」と呼ばれないだろうか。【凡語】

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


「アメリカの壁」 商品の説明 内容(「BOOK」データベースより)

 アメリカと外の世界との間の、一切の通信、交通が途絶した。正体不明の白い霧が国境に壁をつくったのだ。幸いこの異常事態は、夏休み期間中であったことと、徹底した報道管制によって、すぐさまパニックにはならなかったが、事態は収拾されぬままアメリカは…。(表題作「アメリカの壁」より)。

トップカスタマーレビュー

名品というしかない「眠りと旅と夢」が読めたから五つ星   投稿者  東の風  VINE
 
 〇1977年(昭和52年)から1978年(昭和53年)にかけて掲載された「アメリカの壁」(初出誌『SFマガジン』)、「眠りと旅と夢」(同)、「鳩啼時計」(『週刊小説』)、「幽霊屋敷」(『小説推理』)、「おれの死体を探せ」(同)、「ハイネックの女」(『オール讀物』)の六つの短編を収録した文庫本(1982年5月25日 第1刷)。

 〇なかでも一頭地を抜いて魅力的で面白かったのが、二番目に収められた「眠りと旅と夢」。南米のペルー、コロンビアの国境に近いアンデス東斜面のピラミッドに安置されていた三体の古代ミイラ。その中の一体、偉大なる神官「三の猿」をめぐって、あり得ない真実のベールが次第にめくられていき、最後に不可思議な謎が解き明かされる妙味。

〇「人生は夢で織り合わされている」と『テンペスト』だったか(?)で記したシェイクスピアの言葉に通じる、深遠かつ壮大、ファンタスティックな物語の面白味。うーん、無類に面白いSF小説ってのは、こういう作品のことを言うのだろうなあと、読み終えてため息をつかされた短編。今さらなんですが、これは小松左京短編群のなかでも、非常に優れて印象的な名品ですねぇ。深く魅了されました。

 〇ちなみに、ハルキ文庫の小松左京作品群のなかでは、長編では『果しなき流れの果に』が、中・短編作品集では『時の顔』『結晶星団』といった辺りが、心のど真ん中を衝かれた問答無用の傑作本。とても印象に残っています。

世界に誇るべき天才SF作家     投稿者  mahiro_papa

 〇 「過去の作家」なんて思っている人が自分の回りに多い気がします。あるいは、角川映画の「復活の日」や「日本沈没」のせいで流行作家だと思っている人もいます。それどころか、「知らない」なんていう人も……。嘆かわしい。なんでもいいから、氏の作品を1つでも読めば、その才能に驚愕するはず。とんでもないアイデアのオンパレードです。

 〇本書は短編集なので簡単に読めてしまうけど、一本一本に込められたアイデアは、短編にしておくのがもったいない。でも全盛期の小松氏は長編を書く時間が惜しいくらいアイデアがあふれてきたんでしょうねえ。年齢的に氏の全盛期をリアルタイムでは知りませんが……。とりあえず小松左京氏の作品を全部Kindleにしてください。買います。

 Tyabudai_2

        これぞ、究極の「ちゃぶ台」返し!
        トランプ米大統領は【反面教師】
        これ以上吠えると(蜂の一刺し)
        
珍念。チト・サビシイ・・・・・・・・・。

               珍念のホームページは http://adoria.d.dooo.jp/ でご覧になれます

« 歩み続けた人 | トップページ | 人工知能(AI)怖い »