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ぼかし語

Eiti


      都合が悪いと言葉でごまかすのはどこも同じらしい。
      作家の池澤夏樹さんが英語の辞書でぼかし語を探し
      出し、エッセー集「叡智(えいち)の断片」で紹介している











▼禁猟期に撃ったキジは「フランスの鳩(はと)」。欧州ではウサギ肉が好まれるが、第2次世界大戦末期に食料が枯渇すると、オランダでは「屋根のウサギ」といって猫肉が食卓に上ったという

▼時期や状況を考えると、本物が手に入る方がおかしい。客もうすうす、偽物と感づいているように思える。それでもユーモアの巧みさに引き込まれ、体に毒でなければ、仕方ないとなるのか

▼ごまかしも笑い飛ばせるぐらいならいいが、そうとばかりとは限らない。例えば「原発は安い」という神話だ。火力や水力よりもコストが低いのは発電に直接要する費用だけで、立地や廃炉、事故の処理などを含めると、安価なのか疑問が残る

▼経済産業省の試算で、福島第1原発の事故処理費が従来想定の2倍の21兆5千億円にも膨らむと聞いて驚いた。40年間、国民も負担しなければならない。原発を嫌って別な電力会社に乗り換えた人まで対象になるのだから、道理のかけらもない

▼1年の世相を表す今年の漢字に「金」が選ばれた。カネと読めば「安物買いの銭失い」が思い浮かぶ。見かけの安さに惑わされ、結局高いつけが回る。ぼかし語を使うまでもなく、原発は「原子力ムラだけ潤す金食い虫」に映る。【卓上四季】

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「叡智の断片」 (「BOOK」データベースより)

「正しいと思うホームを見つけてそこで待っている汽車に乗る。でも走り出すと行く先が違う。人生ってそんなものさ」―結婚、戦争、酒、仕事、政治…多岐に亘るテーマについて、シェイクスピア、チャーチル、ウディ・アレンなど古今の賢人たちはどう語ったか。独自の視点で選んだユーモラスで味わい深い言葉の数々は、今を生きる私たちの心にじわりと効く妙薬。単行本に大幅加筆した完全版。

トップカスタマーレビュー

どの言葉を選ぶかがセンスの見せ所   投稿者  みたか
 
 主に英語圏での名言の引用によってなりたつエッセイ集。雑誌に連載されたもので、一冊まとまるのに三年ほどの年月が必要だったとか。
 引用からなりたつので、誰にでも書けそうにも思えますが、かなりの読書量と、一定以上の記憶力を要する内容です。

 こういったものをスノッブだと嫌う人もいらっしゃるでしょうが、好きな人はたまらなく好きだと思います。なによりも、その言葉の次にこれが来るのかという、取り合わせの妙を愉しむわけです。作曲も演奏もしないからミュージシャンじゃないとしても、クラブのDJがカッコイイという感じ

名言、奇言、迷言!  投稿者 ゆらり法師

まるで言葉遊びのように名言、奇言が出てくる。池澤氏の著述は淡白だが深い、「戦争を早く終わらせる方法は、早く負けることである」などは、オーウェルらしくて笑えた。僕は楽しく読めましたよ。

B01


      (一言居士)の珍念・・・「無智の断片」かなぁ。
      深く反省し、恥じています。



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