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スマート電化

Kaitei


           フランスの作家ジュール・ベルヌの「海底二万里」は
           深海の神秘を描いた冒険小説である。水深1万6千
           メートルに導いた潜水艦ノーチラス号は、今で言え
           ば「オール電化潜水艦」か







▼動力も照明もすべて電気でまかなう。発電源も水銀と、海から取り出したナトリウム。エネルギーだけでなく、食料や衣類も魚介から作る。19世紀後半の作品ながら、循環型社会の一端を描いたところがすごい

▼「オール電化住宅」もちょっと前までは魅力的に見えた。調理にガスを使わず、火事になりにくい。夜間電力を給湯に使うため、割安で家計に優しい。設備のついたマンションに住んだ経験があるが、福島第1原発事故で、そんな幻想も吹き飛んだ。電気料金が上がり、重荷になっている家庭も多いと聞く

▼北電がオール電化ならぬ「スマート電化」のPRに力を入れているとの記事を読み、違和感を持った。省エネ性能の高い電気製品の導入を呼びかけるが、結果としてガスや灯油からの転換を促すことになろう

▼節電を求めながら、電気の消費をあおるようでふに落ちない。事故が起きれば、過度の電気依存社会がいかにもろいかを学んだはずなのに。原発再稼働を見越した戦略に映ってしまう
冒頭のノーチラス号も理想の潜水艦とはいえなかった。探検の傍ら商船を襲っていた。科学の産物も使い方次第で吉にも凶にも出る。当たり前の警鐘を思い出す。【卓上四季】

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 珍念の脳裏に(諸刃の剣)の格言が思い浮かぶ!

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《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから》一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。

「海底二万里」商品の説明 内容紹介

 一八六六年に、ある奇妙な事件があった。《動く暗礁》が、つぎつぎと海難事故を引き起こしていたのだ。パリ科学博物館のアロナックス教授は、究明のため太平洋に向かったが、彼を待ち受けていたのは、反逆者ネモ船長指揮する潜水艦ノーチラス号だった!その行く手には、神秘と驚異の大海洋が待ち受けていた。不朽の名作。南村喬之 画

トップカスタマーレビュー

 子供の本ではない  投稿者   くにたち蟄居日記 

◆小学生の頃に読み耽ったものである。最近読み返して見ると この本は小学生には難しい事が良くわかった。確かに潜水艦で世界の海を渡り歩くという話は 小学生にも十分面白いのだが それは舞台設定だけの話だ。やはり 本作の主眼はネモ船長の「孤独」にある。それを理解することは 小学生はおろか 20歳代でも難しい話である。

◆ネモ船長は地上に絶望して ノーチラス号で海に逃れる。どのような経緯で ネモ船長が絶望に至ったかは分からない。彼は オルガンを弾き 読書家であるという芸術家であり 同時に 何かに憑かれたかのように殺戮を繰り返す暴君でもある。この両義性がネモ船長の性格を複雑にしている。人を殺し それを悔やんでオルガンを弾くという姿は誠に鮮烈なイメージだ。書いてはいないが 曲もバッハしかありえないと今でも思う。

◆海底二万里は その後の多くの人に影響を与えた。「潜水艦の中に潜む神」という切り口で 様々な作品が生まれたことはその後の歴史である。その意味で 海底二万里の価値は大きい。小学生で「卒業」出来る本ではない。是非 再読をお勧めする。

 19世紀の最先端技術がここに!  投稿者  appleman 

◆読んでストーリーが面白く、読み直してまた新しい感動があり、よくよく調べると驚いてしまうような物語が好きなんですが、この海底二万里もそんな私のお気に入りの一つです。ノーチラス号の動力源としてガルバーニ電池というのが出てくるのですが、これはジュールベルヌの勝手な命名だと思っていました。ガルバーニは、高校の生物の教科書にも出てくる程有名な動物の神経伝達の研究者ですが、電池の発明とは関係ないと思っていました。

◆ところがよくよく調べてみると、ガルバーニは動物の神経伝達には電気が関係していると予想し、電解質溶液と起電力の関係を深く研究したため、その研究成果が、後のボルタ電池の発明につながり、今ボルタ電池と呼ばれているものが、19世紀にはガルバーニ電池と呼ばれていたことが分かりました。

◆意外なところから科学史を学ぶことができて、ちょっと感動してしまったのですが、今では小学生でも読むこの海底二万里も、出版当時はかなりの知識人達が読むことを想定して書かれたようなので、内容的に当時の最先端技術や世界情勢が盛り込まれており、調べれば調べるほどもっと面白いことが見つかりそうです。

 普通の空想科学小説ではありません。  投稿者  ファインディングニモ船長

◆世界の海底を探険しながら海の生き物の事や海流のことがよく理解できます。私が好きなシーンは南極で氷に閉じ込められて身動きがとれなくなったノーチラス号がネモ船長の知恵で氷の牢屋から脱出するところです。大王イカの襲来よりも手に汗にぎるシーンです。
読んでて落ち着かなくなりました。ダイビングやサーフィン、カヤックなどのマリンスポーツが好きな人とディズニーシーの七つのポートの中でミステリアスアイランドが好きな人は必読の本です。

 毎日が日曜日の珍念  『論語読みの論語知らず』・・・ι(´Д`υ)アセアセ

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