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眠れる錬金術

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「日本のダムの力は十分に発揮されていない」
(写真:toratora / PIXTA)

  今年の年末ジャンボ宝くじは、うまくいけば10億円が当たると聞く。せめて鉄のような色の空から、硬貨でも降ってきてくれないかと夢を見る。実は日本に、眠れる錬金術があるという

▼ダムにもっと水をためればいいそうだ。年2兆円分を超える電力が新たに得られる。しかし日本は満水の半分しかためない。大雨の日に備え、空けておく。降ってから慌てて放流すると、下流に洪水の危険を招くので、半世紀前に決めた法律でそうなっている

▼気象予報が進化したいまも、ルールは変わらない。自称ダム屋の竹村公太郎さんは、これを嘆く。元国土交通省の河川局長である。その目にはダム湖が「国産油田」に見えてしようがない

▼湖底に沈んだ水源地の犠牲を知る人だ。だから新たに建設しようとは言わない。既存のダムをひと工夫すれば十分だ。行政にいた立場からすると、ここに水力の活用が進まない一因がある。役人は新規の建設とその予算確保に頭が行きがちなのだ

▼日本海からゆらゆらと上る大量の水蒸気を北風が運ぶ。山が受け止め雨、雪となる。山と川とダムが水をエネルギーに変える。これを遠くの都市まで送ろうとすると、送電ロスが大きい。竹村さんは、地形がもたらす恩恵は地元のために生かすべきだという(東洋経済新報社「水力発電が日本を救う」)

▼100年先まで「水の国に生まれた幸福」を届ける。河川管理の側に身を置いた人からの反省を込めた提言は、水源地新潟に夢をもたらす手引きとなり得る。【日報抄】

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         『水の発電が日本を救う』・・・
商品の説明

         メディア掲載レビューほか。実は資源大国、有効に使おう!
          日本は資源の乏しい国だと、あなた、思っていませんか。
          しかし、日本が途方もない資源大国だったとしたら?
          資源とはすなわち山と雨とダムである。







 アジアモンスーン地帯の北限に位置する雨の多い気候。列島の7割が山地という雨を貯(た)めるのに適した地形。加えて近代化の過程で建設された多数のダム。三つがそろった日本は奇跡のような国。〈五〇年後、一〇〇年後、そして二〇〇年後の日本にとって、水力発電は必ず必要になる〉と著者の竹村さんはいう。

でもさ、ダムって環境破壊の最たるものじゃん?

そう、現代はもう巨大なダムをつくれる時代ではない。これはダムを増やすのではなく、既存のダムを生かそうという話なのだ。

逆にいうと、水域の人々に多大な犠牲を強いて巨大なダムを建設するのが近代のやり方だった。しかし「治水」と「利水」という矛盾した目的を担わされた多目的ダムは、時代遅れな法律のせいで、水を半分しか貯められず、力が十分に発揮されていない。運用と多少の改修で電力量は倍増するのに、有効に使わなければ犠牲を払った先人に申し訳ないではないか。

そうはいうけど、20世紀のダムなんて老朽化してんじゃない? ところが、明治以降の大きな震災でダム本体が壊れた例はひとつもない。鉄筋を入れず基礎が岩盤と一体化し、ビルとは桁ちがいの厚みを持つ日本のダムは〈半永久的に使えると断言できる〉。

「ダム屋」を自称する著者は旧建設省に入って三つの巨大ダムをつくった河川と土木技術のプロ。土木の知識ゼロの私たちにも十分理解できる内容で、しかも画期的におもしろい。

化石燃料はいつか枯渇する。原子力は安全性に疑問がつく。であればこその水力発電。読後には〈ダムに貯められた雨水は石油に等しい〉という言葉がハッタリでも誇大妄想でもなく、実現可能なプランの指針に思えてくるだろう。評者:斎藤美奈子(文芸評論家)

トップカスタマーレビュー

小泉元首相は、この本をもう読んだだろうか?  投稿者  水澄子

◆「国家百年の計」などという言葉は今や死語と化した感があるが、国土交通省のもと河川局長で、ダムと水の専門家である筆者による「国家百年のエネルギーの計」は、こんご日本が電力をどう確保すればいいのか、どう生きていけばいいのか、独創的で雄大な卓見に満ちている。

◆彼は、「日本はエネルギー大国である」と断言する。それは何故か?アジアの多雨地帯に位置し、山が急峻ゆえに雨をダムで受け止めやすく、そのダムこそが再生可能な水力によって、電気エネルギーを無限にうみだすことがで出来るからという。

◆ただ、少し事情に詳しい人なら、「そんなこと言っても、水力って全体の1割くらいしかないよ」と、すぐさま反論するだろう。ところが、筆者の傾聴すべき提言のポイントは、ダム運用の法律を変えるだけで、たちどころに発電量は倍増するという点にある。いまは洪水を恐れて、ダムの水を早めに吐いておかなければならない50年前の法律に縛られているというのだ。

◆GPSや気象予測が発達した現在、ダムはもっと大量の水を計画的にため込み発電することができる、ましてダムの堤体をかさ上げしたり発電未利用の砂防ダムなどを改良すれば、供給不安定な化石燃料に多くを頼らなくて済む、低コストの国産電力の確保が可能であるとする。ゆえに、「ダムは油田である」とも。

◆特定のイデオロギーに偏さず、誠実にデータと視点を提供し、なおかつ次世代を思うエンジニアの潔い姿勢に感銘を受ける。

この本の内容はすぐに実現できる。  投稿者  ミラノ大根

◆なぜにこういうことが世間の話題にもならないのだろう、森林資源と水資源は国内に十分すぎるほどあり、世界的に見て再生力は圧倒的だとおもう。ソーラー発電や風力発電に過剰な投資をするより、水という安定的な発電手段があるじゃないかとおもう。エネルギーの自己化は喫緊の課題で日本にとって永遠の課題、政治家はどうでもいい話は置いといて、ちゃんとこういう事を議論するべき、脱原発の話も夢物語じゃなくこういう事実の組み合わせで話をするべき。

◆たぶんこの本の話もデメリットも出てくるんだろうと思う、メリットとデメリットをちゃんと議論するべき価値のある話だと思う。急進的脱原発の妄想主義者は、こういう事実の積み重ねで、ちゃんと我々普通の日本人を説得するべきだと知るべき、デメリットが出てきたらそんなこと言ったっけで責任を取る気がないのなら最初から話を聞く価値はない。

なんとしても実現してほしい提言。「今尊徳」と勝手に呼ばせてもらいます。 投稿者  呆天    
◆「雨は日本にとっての『油田』だ」という指摘、なんてすばらしい。素人のわたしにも、ストンと胸におちる提言が満載です。国会議員たちにとどいているのかなあ。自分のアタマの良さをひけらかす空理空論も、「ダム屋」の我田に水を引くという私欲もない。エネルギー問題についてはこういう解決策がありますという、実務的な、実行可能な提言だけが書かれています。

◆竹村によれば巨大ダムは自然の岩盤と一体化した構築物で、ほぼ永久的に壊れないように作られている。このダムを10%かさ上げし、能力フル活用と法律を改めれば、発電量は2倍になるという。加えて、治水目的のためだけに作られたダムに発電もさせる、小型水力発電をいたるところに作るなどのアイデアを駆使すれば、日本のエネルギー問題は解決できる。制御できない原発に頼る必要もなくなる。

◆実務の人・竹村の真骨頂は、自分のアイデアを実現する法整備、ビジネスモデル、リスク管理、コスト管理まで、徹底的につきつめた提言になっていることです。ダム屋として三つもの巨大ダムを責任者として作り上げた経験から、「小水力発電の利益は水源地域に属する」という原理が提言されます。目のさめるような提言です。


Gyo
    今朝の空模様のように【珍念】のコメントは「支離滅裂」。
    普段の心掛けが良くないので体が可笑しい。心も!
    コピペ・コピペ・と仄かに聞こえる。




          『君の引用はたくさんだ、自分の言葉で語れ』・・・と。
          これ以上は『蛇足』なのだ・・・・。

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