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鷹狩

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        鷹(たか)が鼠(ねずみ)を食らうように大きな権力で
        小さな声をかき消す。どんなに叫んでも声をあげても
       大鹿中の3年生が柳島貞康大鹿村長に宛てて書いた
       手紙の一文だ。小さな声が届かない理不尽への怒り
             が満ちる






南アルプスをトンネルで貫くリニア工事。掘削口が設けられるのが大鹿村だ。人口千人余。豊かな自然と大鹿歌舞伎が伝承され都会から移住した人も多い。工事は10年以上にわたり、本格化すれば掘削で出る残土を運ぶ工事車両が、1日に千台以上も走る

   ◆

「音の風景が変わる」と静穏な暮らしを失う住民の不安は当然だ。その側に立つべき村と議会は、環境や安全対策の確認書を結んだ2日後に工事に同意した。「住民の理解を得たかどうかはJRが判断する」と繰り返したJR東海には脚本通りの展開か。きのう起工式にこぎつけた

   ◆

鷹に鳥獣を捕らえさせる「鷹狩り」は古くから権力者に受け継がれてきた。岡崎寛徳著「鷹と将軍」によれば江戸時代は大名が鷹を徳川将軍に献上、将軍は育てた鷹や獲物を大名に与えた。鷹や鷹狩りは主従関係を継続・確認する権力と支配の象徴だった

   ◆

リニア開通は近未来の伊那谷の暮らしを変えるだろう。期待も大きい。だからこそリニア風を吹かす強大な力にあおられ、日常生活の犠牲を強いられる人々の声をかき消してはなるまい。自らを鼠になぞらえる中学生の心情に寄り添って。 【斜面】

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     珍念のコメントは 『蛇足』!




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