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「縁(えん)の下の力持ち」

Kanpotu

    ビルは地下の杭に支えられている。見える所だけでなく
    地中の基礎や土台を大切にしたい。福岡の大陥没事故
    の教訓である





▼一週間で復旧しそうだが、都市直下に数時間で空洞ができる恐怖を残した。当日は、陥没した穴にビルの壁面が顔を出し、ついには建物の杭が地下水に洗われ始めた。ビル倒壊の恐れもあったが、持ちこたえた。杭が正常に働いたからだという

▼横浜のマンション傾斜問題が記憶に新しい。大手企業の杭打ちデータ不正が明らかになり、北陸にも少なからぬ対象物件が存在した。ひとごとではない。寸足らずの不正な杭と、正しい杭の違いは何か。福岡の事故は現実問題として示したのである

▼イタリアのベネチアが水の都として数百年の繁栄を保っているのは杭のおかげだ。卑近な例をあげれば、高さ100メートルを越す石川県庁舎には約30メートルの杭が打たれている。大木にはそれ相応の「根っこ」が必要なのだ

▼ビルの地下構造が市民の眼前に現われる災害など、あってはならない。だが「縁の下の力持ち」の素顔を見たのである。建物に、人の組織にも貴重な体験として生かせる。【時鐘】

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      このコラム『言い得て妙』








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