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アンジェイ・ワイダさん

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    <成功には多くの父親がいるが、失敗はみなしごである>
とは西洋の格言だが、九十歳で逝った映画監督アンジェイ・ワイダさんは、こんな信念を持っていたという。<映画が成 功した時、私はそれを「私たちの映画」と呼び、うまくいかな
    かった時は「私の映画」と呼ぶことにしていた>

▼そう言い切ることに、どれほどの覚悟を要しただろう。異論を許さぬ全体主義体制の刃(やいば)の下に身を置きつつ、『大理石の男』など、体制に抵抗するポーランドの人々の姿を描いた

▼なぜ、そんなことが可能だったのか。彼は自伝『映画と祖国と人生と…』で記している。<大事なのは、検閲そのものを無効にしてしまうような映画を作ることなのだ!>。検閲できるのは、検閲官の想像力に収まるものに限られる。真の独創性があれば、検閲すら無力にできると

▼そういう彼の作品を愛し、岩波ホールの支配人として紹介し続けた高野悦子さんのご母堂が逝った時、ワイダさんは、自宅まで弔問に来てくれたという

▼高野さんの著書『母』によると、畳の上に安置された遺体を前に、ワイダさんは騎士が王の前で挨拶(あいさつ)するように、片膝をつき胸に手を当てて、深々とおじぎをした。<その動きが美しくて、まるで映画の一シーンを見ているようだった>そうだ

▼今、世界中の映画ファンが、胸に手を当てて、巨匠の死を悼んでいることだろう。【中日春秋】

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    アンジェイ・ワイダさん のご冥福をお祈りします!


アンジェイ・ワイダ『大理石の男』 商品の説明 内容紹介

 かつて国家に労働英雄として祭り上げられた男の悲劇的運命を追う、若手女性映画監督。 スターリン主義時代と現代が交錯する中、一つの真実が浮かび上がる。 ポーランド政府の欺瞞と恐怖政治を描いた、アンジェイ・ワイダの衝撃作。

 1976年。女子学生アグニェシカ(クルィスティナ・ヤンダ)は大学の卒業製作で、1950年代を主題にしたドキュメンタリーを作ろうとしている。すでに取材も進めていたが、テレビ局の編成係は主題がタブーに近いことから、彼女の意図に難色を示している。

 しかしアグニェシカの意思は固く、彼女に製作を諦める気はない。アグニェシカは、ワルシャワ博物館へと向かう。倉庫に入った彼女は、金網で囲まれた立ち入り禁止の一角内に秘匿されている石像群を目に留め、館員の目を盗んで金網を開けて倉庫奥へと入り込む。そこでアグニェシカはマテウシュ・ビルクートの石像を発見する……。

トップカスタマーレビュー

 共産主義社会の裏側を抉った作品  投稿者  てつお 

◆日本人にとってはピンとこない内容だが、そこが異文化への好奇心も手伝って面白い。
ポーランドは欧州連合に加盟して以来、商業施設などの乱開発が進み、レストランの料理などもグローバル化されているが、加盟前に滞在した時には、まだ共産主義の名残が漂っていた。一長一短があるが、嘗てのポーランドが垣間みれる作品となっている。

◆主人公の女子学生は卒業制作の映画を撮る為に閉じられた蓋を開けようとしている。行儀が悪く向こうっ気の強い女子学生は、まるで捜査官のように飛び回る。一緒に仕事をしたくないタイプだが、映画を通して観るとスリリングで格好良し。時代を感じさせるBGMも効果的でノスタルジックな味わいがある。

◆蛇足だが、ワイダの意思によって設立されたクラクフのManggha(日本美術技術博物館)では、ワイダが収集した北斎、広重、歌麿、写楽の浮世絵が圧巻なので、ポーランドに行く機会があればお薦めです。今年は巨人が次々と鬼籍に入られ、向こう側で何か集まりでもあるのかと勘ぐってしまう。ご冥福をお祈りするとともに、深い悲しみにある皆さまに衷心よりお悔やみを申し上げます。

 ドキュメンタリータッチで描かれている 投稿者  アレックス

◆独裁政権国家の怖さ鉄のカーテンがなくなる以前なのでこの映画製作は命がけだったのでしょうね。長身の美人女優がハイヒールを履いて取材している姿が、ジェーン・フォンダを思い起こさせましたが社会派ドラマで面白かったです。ただ当時の状況をよく知っておいた方がいいですね。

◆ポーランドはロシアとドイツと言う国にはさまれ苦難の道を歩んだ国ですが灰とダイヤモンドなど数々の映画の名作がありますね。どこかの大国の間で右往左往して現実離れした恋愛ドラマを世界中に売り込もうとしている滑稽な隣国、韓国とは大きな違いですね。

『百聞は一見に如かず』 ・・・・(*^ー゚)bグッジョブ!!

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